11/12/2025
多くの人は、しわは「歳を取れば当たり前にできるもの」だと思っています。
しかし、それは真実の一部にすぎません。
実際に、しわは 内的(内因性)老化 と 外的(外因性)老化 の 2 つの主要プロセスによって発生し、
この 2 つが相互に作用することで、しわが「いつ」「どれほど深く」現れるかが決まります。
1. 内的老化(遺伝・年齢・ホルモン)
これは誰も避けることができない、生物学的な老化プロセスです。
● コラーゲンとエラスチンの減少
年齢とともに線維芽細胞の活動が低下し、
コラーゲン(タイプⅠ・Ⅲ)とエラスチンの生成が減少します。
その結果、肌のハリや弾力が失われていきます。
● 乾燥と小じわの増加
加齢とともに皮脂分泌が低下し、
肌の天然保湿因子(NMF)が減少します。
これにより 経表皮水分蒸散(TEWL)が増加 し、
乾燥が進むことで細かな小じわが目立ちやすくなります。
● ホルモン変化(特に女性)
女性の場合、更年期におけるエストロゲン低下が
コラーゲン減少を急激に進行させます。
肌は薄く、乾燥しやすく、刺激に弱くなります。
2. 外的老化(外因性要因:特に光老化)
実は、遺伝よりも大きく肌の老化に影響を与えるのが
環境・生活習慣などの外的要因です。
● 紫外線ダメージ(UVA / UVB)
紫外線は活性酸素(ROS)を発生させ、
コラーゲンを分解する MMP 酵素を活性化します。
これは光老化の中心的な要因です。
● 糖化(AGEs)
糖質の多い食生活により、
コラーゲン線維が「糖化」し、硬く・もろくなります。
その結果、肌の弾力が低下します。
● 不健康な生活習慣
喫煙・大気汚染・ストレス・睡眠不足は
慢性的な炎症と血行不良を引き起こし、
肌の修復能力を低下させます。
● 表情の癖による反復運動
眉間にしわを寄せる、目を細める、眉を上げるなどの癖は
動的しわをつくり、歳月とともに静的なしわへと変化します。
● ボリュームロス(顔の立体構造の変化)
加齢に伴い、脂肪パッドや骨格が変化します。
これにより皮膚の支えが弱まり、たるみ・ほうれい線・溝が深くなります。
よくあるしわの種類とその原因
● 乾燥小じわ(ドライライン)
水分不足・バリア機能低下によって起こり、
乾燥すると一気に悪化して見えます。
● 動的しわ
表情筋の動きが原因。
例:眉間のしわ、目尻のカラス足、額の横じわ。
● 静的しわ
表情をしていなくても残るしわ。
主にコラーゲン・エラスチンの減少が原因。
● 重力によるしわ
ほうれい線、マリオネットラインなど。
ボリュームロスと靭帯の弱まりが関係。
● 睡眠じわ(スリープライン)
横向き寝・硬い枕カバーによる摩擦が原因。
長年続くと永久的なしわになります。