20/04/2020
次に、KIPP京都精神分析心理療法研究所の姉妹団体で、対人関係論に基づく幅広い心理支援の提供を行う有限会社ケーアイピーピーでは、オンラインによる心理支援のニーズを考えて、下記のようなセミナーを企画しました。第1回は5月3日で、講師は杉原保史先生です。緊急事態宣言が続く中、単に代替手段としてではなく、テクノロジーの進化とオンラインによる心理療法について考える機会としたいと考えています。
2020年度 ケーアイピーピー・ウェブセミナー
《オンラインによる心理支援》
【企画趣旨】
新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威を振るい、緊急事態宣言が出されました。心理療法をはじめとする心理支援の現場においても、この状況は大きなチャレンジです。有限会社ケーアイピーピーでは、この事態を生き延び、心理支援の新たな可能性を切り開くために、急遽ウェブセミナーを企画いたしました。対面によるコミュニケーションが制約されるなか、にわかに期待が高まるオンラインでの心理支援に、どのような課題と可能性があるのか、対人関係論にゆかりのある心理療法家に考えを話していただきます。
対象は、臨床心理士、公認心理師をはじめとする対人援助職に就く方々です。内容の専門性と、若干事例に触れる可能性も考慮し、有料で定員を設けたセミナーとさせていただきます。
《第1回》
【テーマ】「今、なぜオンライン・カウンセリングの提供が必要なのか?」
【講師】 杉原保史(京都大学学生総合支援センター)
【概要】 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、対面で行う心理療法やカウンセリングの仕事も危機に曝されています。いっぽうで、近年のテクノロジーの発展により、離れていてもコミュニケーションを行うことのできる様々な手段が出現しています。テクノロジーによるコミュニケーション手段の多様化は、心理療法やカウンセリングに何をもたらすでしょうか。今回は、長年学生相談に携わり、統合的心理療法の考え方からクライエントとセラピストの関係について探求を続けておられる杉原保史先生から、心理療法におけるテクノロジーの活用について話していただきます。
【日時】 2020年5月3日(日・祝)10:00~11:30(90分間)
【開催方法】 ZOOMによるオンライン開催
【進め方】 スライドを用いた話題提供とディスカッションタイムを組み合わせながら、双方向のやり取りができるように進めます。
【料金】 2000円
【参加資格】 心理職、教育職、福祉職、医療職などで対人援助に携わっている方。
【定員】 25名(定員を超えた場合には料金を振り込まれた順番で締め切ります)
【申込方法】 申込フォーム、もしくはメールにてお申し込みください。
①申込フォーム
以下URLより、必要事項をご記入のうえ、お申し込みください。
https://ws.formzu.net/dist/S80256126/
②メール
以下の内容を、info@kipp-u.co.jpまで送ってください。
・お名前(ふりがな)
・所属
・職種
・メールアドレス
【申込締切】 4月28日(火)
お申込み後、参加費のお振込先をお伝えいします。ご入金が確認でき次第、参加用URLをメールにてお送りいたします。当日の開催時間5分前になりましたら、ご自身のPC、その他のデバイスよりアクセスし、ご参加ください。主催者側の理由でない通信トラブルに関する保障はできかねますので、ご了承ください。
【講師紹介】
杉原 保史 Sugihara, Yasushi
臨床心理士・教育学博士
所属:京都大学 学生総合支援センター
著書:『統合的アプローチによる心理援助』(金剛出版),『技芸(アート)としてのカウンセリング入門』,『プロカウンセラーの共感の技術』(創元社),『キャリアコンサルタントのためのカウンセリング入門』,『心理カウンセラーと考えるハラスメントの予防と相談』(北大路書房)
訳書:P. ワクテル『心理療法の統合を求めて』,『心理療法家の言葉の技術』, J. フランク& J. フランク『説得と治療』,『ポール・ワクテルの心理療法講義』, (金剛出版)
第2回以降の予定(日程は調整中)
・山本雅美(KIPP渋谷心理オフィス・WAホワイト研究所精神分析家) オンライン心理療法をやって来られた経験から、米国のオンライン心理療法のガイドラインについて紹介していただく
・辻河昌登(WAホワイト研究所留学中) 危機の中のオンライン精神分析におけるセラピストとクライエントの関係性について
・川畑直人(京都文教大学・有限会社ケーアイピーピー・WAホワイト研究所精神分析家)オンラインでの母親支援
・その他、米国ニューヨークでオンラインのセラピーを経験されている分析家にもお話しいただく予定(通訳つき)。
https://www.kipp-u.co.jp/index.html