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桜が舞い散る中、新たな仲間を迎えた当医局の集合写真を撮影いたしました。今年度はフレッシュマン26名、リフレッシュマン16名、スタッフ3名が加わり、一層パワフルなチームになりました。新しいメンバーと共に、新年度も精一杯頑張ってまいります。
07/04/2023

桜が舞い散る中、新たな仲間を迎えた当医局の集合写真を撮影いたしました。

今年度はフレッシュマン26名、リフレッシュマン16名、スタッフ3名が加わり、一層パワフルなチームになりました。

新しいメンバーと共に、新年度も精一杯頑張ってまいります。

08/03/2023

AO trauma course参加記

河野真奈実(2021年度入局)

 2023年2月23日から25日まで、横浜プリンスホテルで開催された、AO trauma course -basic principles of fracture management-に参加しましたので、ご報告申し上げます。
AOとは骨折治療に関する世界規模の研究財団で、外傷治療を目指す外科医に臨床・教育・交流の場を提供することを目的に、世界各地でtrauma courseを開催しています。今回は、そのファーストステップであるbasic courseに参加する機会を得ました。連日、朝から
晩までのハードスケジュールでしたが、AO の原理原則をレクチャーのみならず、ハンズオンやグループディスカッションを通して学ぶことができました。これまでに自分で勉強してきた知識の整理もでき、また、初めて学ぶ概念も多く、まさに目から鱗の3日間でした。日本全国から集まる同世代の整形外科医と、互いの病院事情や学習方法などの情報交
換を行えたのも非常に貴重な経験となりました。
 また、嬉しいことに、同時期に開催していた上級コースであるadvanced courseとmasters courseに参加されていた沢山の同門の先生方にお会いすることができました。君津中央病院の福島駿先生、遠藤雄二先生、成田赤十字病院の佐々木徹先生が同じbasic courseに参加していました。2日目の夜ご飯は、大学病院 瓦井裕也先生、千葉ろうさい病院 秋本浩二先生、墨東病院 松山善之先生とご一緒させて頂き、さらに、Basic courseにfacultyとして参加されていた君津中央病院の藤由崇之先生も登場するという嬉しいサプライズもあり、大いに盛り上がった非常に楽しい夜となりました。このように学年も勤務先も超えて、交流を持ち、楽しい時間が過ごせるのは、この医局の魅力のひとつであると思います。
最後にはなりますが、このcourseに参加するにあたって、勤務調整等でご協力頂きました成田赤十字病院の先生方に御礼申し上げます。
 今回学んだことを日常診療に生かし、いずれadvanced courseに参加できるように、日々精進して参ります。

波乗りハーフマラソン参加記                      H27年卒 伊藤竜千葉大学整形外科駅伝部の伊藤竜です。2023年2月26日、千葉県東金市で開催された波乗りハーフマラソンに、石川哲大先生、武田拓時先生、新井隆仁先生、小林...
08/03/2023

波乗りハーフマラソン参加記

                      H27年卒 伊藤竜

千葉大学整形外科駅伝部の伊藤竜です。
2023年2月26日、千葉県東金市で開催された波乗りハーフマラソンに、石川哲大先生、武田拓時先生、新井隆仁先生、小林樹先生、斉藤達也さん(さんむ医療センター薬剤部)、伊藤竜の6名で参加してきましたので、ご報告申し上げます。
やや強い風が吹くも雲一つない晴天の中、東金アリーナをスタートし、東金九十九里有料道路を往復して約21km走りました。沿道には多くの住民の方々が集まり応援をしてくださいました。大会ゲストとしてシドニーオリンピック金メダリストの高橋尚子さんが来られており、ランナーに熱い応援メッセージを送っていました。感染対策をしながらレース中のランナーとハイタッチを交わされており、私もちゃっかりハイタッチをいただきました。コースの給水所ではドリンクの他にイチゴやチョコレートもあり、思わずイチゴに手を出しましたが残念ながら取り損ねてしまいました。海が一望できるコースで大変気持ちがよく、こうして仲間と走れる喜びを改めて感じることができました。
初期研修の先生や学生さんで整形外科に入局を考えている方、是非千葉大学整形外科に入局し、一緒に走りましょう!病院見学も随時お待ちしております。

日整会野球予選突破のお知らせ服部史弥(H27卒)日整会野球大会関東地区最終予選が、3月5日(日)にサンケイスポーツセンターで行われました。 対戦校の筑波大は近年有力な若手選手が入っており、コロナ禍前よりも確実にパワーアップしているチームです...
08/03/2023

日整会野球予選突破のお知らせ
服部史弥(H27卒)

日整会野球大会関東地区最終予選が、3月5日(日)にサンケイスポーツセンターで行われました。

 対戦校の筑波大は近年有力な若手選手が入っており、コロナ禍前よりも確実にパワーアップしているチームです。千葉大も若手の加入でさらに層が厚くなっていますが、公式戦は実に4年ぶりであり、いつにない緊張感につつまれました。また、筑波大の山崎教授、千葉大の大鳥教授がそれぞれ応援に駆け付けてくださり、両チームとも士気が高まり、プレイボールを迎えました。

 試合はいきなり動き、先攻千葉大の1番打者 吉村先生(H30卒)は、公式戦初出場でしたが、放った打球はなんとレフトスタンド(土手)に飛び込み、初回先頭打者ホームランの離れ業をやってのけました。しかし、相手右腕はコーナーを突く巧みな投球術を武器に立ち直り、初回を1点で終えました。

その裏千葉大先発の稲垣先生(H26卒)も立ち上がりを攻め立てられ、四番打者に犠飛を許しあっさりと追い付かれてしまい、その後もピンチが拡大しますが、そこはエース、力勝負で脱しました。

2回3回は立ち直り、危なげなく0を刻み続け、千葉大は相手ミスに乗じて毎回得点圏に走者を進めるものの、タイムリーが出ない、両校とも緊張が張り詰める攻防が繰り広げられておりました。

嫌なムードが漂う中、4回裏に筑波大の長打と千葉大バッテリーミスにより1死3塁と、この日2度目のピンチを迎えるも、経験豊富なエースは動じません。選択したのはやはり力勝負。後続を三振、投ゴロに仕留め、流れを大きく千葉大へ引き寄せました。

ピンチの後にチャンスあり。5回表、藤本先生(H19卒)が流し打ちでしぶとく出塁したのを皮切りに、吉村先生の強打、服部のコースヒットと3連打で1死満塁の好機をお膳立、ここで打席に向かうは千葉大の大黒柱、稲垣先生。ベンチのムードは最高潮、期待が込められたバットを一閃、レフト後方への大飛球は惜しくも好捕に遭ったものの、犠牲フライには充分であり、虎の子の1点が千葉大に入りました。

勝ち越した直後の5回裏、先頭打者が放った痛烈な打球を、セカンド山崎先生(H16卒)が横っ飛びで好捕し、ビッグプレーで流れを相手に譲ることなく、最終回は守護神吉村先生にスイッチし、堂々のマウンドさばきでアウトを重ねました。最後のバッターが放った三遊間への打球を、ショートに回った稲垣先生がファインプレーで仕留めゲームセット。4年ぶりに開催される日整会野球本戦に、3大会連続での出場が決まった瞬間でした。

 キャプテンが投攻守で獅子奮迅の活躍をみせ、また若手とベテランの力が融合し、千葉大の新しい野球が見えた試合でした。本戦まで2カ月、更なるレベルアップを目指して練習を積んでまいります。

 このように厳しい予選を突破できましたのも、皆さまの応援、ご支援の賜物でございます。誠にありがとうございます。引き続き本戦でも教授始め同門の皆様のご声援が必要です。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

                  主将 稲垣健太 主務 服部史弥

「第1回 和田倉門倶楽部」 の御報告       平成24年卒 スポーツ膝足グループ 渡邉 翔太郎 令和5年1月7日、日本生命丸の内ガーデンタワーにて第1回 和田倉門倶楽部が開催されましたのでご報告させていただきます。 同会は、昭和大学医学...
23/01/2023

「第1回 和田倉門倶楽部」 の御報告
       平成24年卒 スポーツ膝足グループ 渡邉 翔太郎

 令和5年1月7日、日本生命丸の内ガーデンタワーにて第1回 和田倉門倶楽部が開催されましたのでご報告させていただきます。

 同会は、昭和大学医学部整形外科学講座と千葉大学大学院医学研究院・整形外科学の合同研究会で、両教室の未来を見据え、前向きな研究、発表を目的として立ち上がりました。記念すべき第1回目は稲垣克記教授、大鳥精司教授より各教室における研究の現状と課題についてのご講演と各大学から2名ずつの最新の研究報告が行われ、千葉大整形からは江口先生と私が発表させて頂きました。

 両教授のご発表は、日本の未来を見据えた今後につながるTIPSの詰まった非常に素晴らしいご講演で研究マインドを非常に刺激されました。昭和大学の工藤先生と岡野先生ご発表も非常に興味深い最新の臨床への取り組みや研究のご報告でありご参加いただきました先生方の日々の臨床・研究に還元できる内容で大変勉強になりました。江口先生のご発表も存じていましたが改めて素晴らしい研究で今後の進捗が非常に気になると同時に是非のその知識技術を勉強させていただきたく思いました。私の発表自体は他の先生と比べ拙いものではありましたがこのような素晴らしい会での発表は非常に良い経験をさせていただきました。益々精進しようと強く感じた次第です。

研究会のあとには、感染対策をしっかりと行った上での情報交換会が行われ、大学医局を超えた横のつながりを持つことができ非常に有意義な会であったと感じております。世界のトップジャーナルへの投稿を目標にと両教授がおっしゃっていたのがとても印象的で、そうしたジャーナルに数多く載せられるような発表報告会と発展していくことを願っております。

 最後に、会を発起してくださった稲垣先生、大鳥先生、またご準備下さいました両教室先生方々、共催のエム・イー・システムの皆様には厚く御礼申し上げます。来年度以降の開催を楽しみにしております。

2022年度 JOSKASフェローシップ② 岡山大学 整形外科                   平成24年卒 渡邉 翔太郎 この度は日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)のJOSKASフェローシップのフェローに採用いただき...
23/01/2023

2022年度 JOSKASフェローシップ② 岡山大学 整形外科
                   平成24年卒 渡邉 翔太郎

 この度は日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)のJOSKASフェローシップのフェローに採用いただき、9月の広島大学に続きまして、12月6日から12月9日の4日間、岡山大学整形外科に施設訪問させて頂きました。非常に実りある4日間を過ごすことができましたこと、この場を借りてJOSKASに感謝申し上げます。

 岡山大学整形外科の膝関節チームは、古松先生が先頭で強い推進力で引っ張っていて、横山先生が非常に温厚にチームをまとめあげ、大学院生が臨床も研究も奮闘するという素晴らしいチームでした。膝チームの大学院生の研究は卒業生含め数多くの論文を発表されていて素晴らしい業績をチームとして作り上げていると感じました。私のフェローに合わせて、簡単な勉強会をわざわざ開いてくれ、これまでの研究内容の発表の機会を頂きました。温かく聴いてくださり貴重なご意見を頂くことができました。本当に歓迎をしていただいたと強く感じております。

 臨床についても、4日間で多くの膝手術、とくに古松先生の代名詞とも言うべき半月板修復術(いわゆるMMPRTのpull out法)を実際に見学させていただき、そのコンセプトや変遷も教わりました。また、膝外来の見学もさせて頂き大変勉強になりました。臨床での疑問から仮説を立てて、実証し、修正し、また実証を繰り返すという疎かになりがちな地固めをして進んでいく過程には研究マインドが溢れていて、先まで見越した綿密な展望をもって日々の診療を行っていることを感じることができました。
私のフェローに合わせて、簡単な勉強会を開いてくださって、これまでの研究内容の発表の機会も頂き、岡山の大学院生の発表も聞かせていただき議論することもできました。

 広島でのフェローシップに引き続き、岡山大学でも同年代の先生方とも非常に仲良くさせて頂きました。今後も切磋琢磨してお互いに刺激しあって行ければと思っています。

 今回得た知識や経験は千葉大学に還元していきたいと考えております。当膝グループも佐粧孝久先生のご指導のもと私も微力ながら力添えさせて頂き、良いチームを作って行ければと思います。今後ともご指導ご鞭撻の程宜しくお願い致します。

23/01/2023

第31回日本脊椎インストゥルメンテーション学会最優秀演題選出の報告
                    弓手惇史 (平成25年卒)

 2022年11月25日(金)〜26日(土)に第31回日本脊椎インストゥルメンテーション学会が大阪ナレッジキャピタル コングレコンベンションセンターで会長の斎藤貴徳先生のもと開催されました。本会で発表した「高齢者ハングマン骨折に対する手術の有用性 JASA多施設研究」が最優秀演題に選出されましたのでご報告いたします。

 JASAはThe Japan Association of Spine surgeons with Ambitionの略であり大鳥教授が発起人の一人でもある全国の若手脊椎外科医の会であります。私は金沢大学の加藤仁志先生主導のもと行われた高齢者頸椎頚髄損傷の研究に関わらせて頂き、古矢丈雄先生指導のもとハングマン骨折の研究を担当しております。本学会で初めてその成果を発表する機会を頂きました。

 ハングマン骨折に対する治療は未だに議論が別れるところではありますが、本研究の結果から高齢者でも骨癒合は9割程度あり良好であること、Levine and Edwards分類のType IIでは手術療法で入院期間の短縮が見られること、高齢者では脊髄損傷を合併しうることが判明しました。

 発表は折田先生が座長を務めてくださり、また大鳥教授をはじめ多くの千葉大の先生方に聴講頂くことができ、リラックスして発表に臨む事ができました。
本学会は私が研修医の時に初めて参加した整形外科の学会であり、非常に思い入れのある学会です。そのような学会で最優秀演題に選出されたことは感慨深いものがあります。

 最後になりますが日頃よりご指導いただいております大鳥教授、古矢先生、牧先生、金沢大学の加藤先生を中心としたJASA多施設研究に携わった全ての先生方にこの場を借りて深く御礼申し上げます。

千葉大学整形外科駅伝部キャプテンの伊藤竜です。東日本整形災害外科学会の親善スポーツプログラムである駅伝大会は、新型コロナウイルス感染の影響でしばらく開催できていない状況でしたが、今年は開催が決定し、駅伝部活動にも気合いが入っております。20...
13/01/2023

千葉大学整形外科駅伝部キャプテンの伊藤竜です。

東日本整形災害外科学会の親善スポーツプログラムである駅伝大会は、新型コロナウイルス感染の影響でしばらく開催できていない状況でしたが、今年は開催が決定し、駅伝部活動にも気合いが入っております。
2023年1月8日、東京都赤羽で開催されたハイテクハーフマラソンに駅伝部4名(久保田憲司先生、新井隆仁先生、八本直季先生、伊藤竜)で参加してきましたので、ご報告申し上げます。


 快晴の天候で普段より暖かい気温の中、荒川沿いの歩道を往復で約21km走りました。昨年に駅伝部のユニホームが完成して以来、初のお披露目となり、チームとしての一体感がより一層感じられました。大会には箱根駅伝でも有名な青山学院大学のランナーも参加されており、ゲストランナーとして芸人の猫ひろしさん、オリンピックメダリストのエリックワイナイナさんなども参加され、大会は大いに盛り上がっていました。


 整形外科医としての仕事以外にも、こうやって仕事仲間と一緒に走ることは非常に楽しいです。走ることに興味のある方、私たちと一緒に走ってみませんか?初期研修の先生や学生さんで整形外科に入局を考えている方、是非千葉大学整形外科に入局し、一緒に走りましょう!病院見学も随時お待ちしております。

令和4年12月令和4年度千整会奨励賞、Award受賞のご報告同門会会員各位拝啓師走の候、先生方におかれましてはますます御健勝のことと御慶び申し上げます。このたび、3年ぶりの現地開催での教室例会が滞りなく終了しましたことをご報告申しあげます。...
23/12/2022

令和4年12月
令和4年度千整会奨励賞、Award受賞のご報告

同門会会員各位

拝啓
師走の候、先生方におかれましてはますます御健勝のことと御慶び申し上げます。
このたび、3年ぶりの現地開催での教室例会が滞りなく終了しましたことをご報告申しあげます。200名を超える多くの同門の先生方にご参加いただき、久しぶりの現地発表と活発なご討議に助けられ、非常に盛況な会で終えることができました。皆様のご協力に心から感謝申し上げます。
本年度の千整会奨励賞およびAward受賞の先生方より、受賞の声を頂きましたのでご報告させて頂きます。
来年度の教室例会は2023年12月15日(金)、16日(土)に開催予定です。来年度も多くの演題発表を何卒よろしくお願い申し上げます。

敬具

各受賞者
2022年度千整会奨励賞(論文部門)
基礎部門:沖松翔先生(平成25年卒)
「Early decompression promotes motor recovery after cervical spinal cord injury in rats with chronic cervical spinal cord compression」
この論文はラットを用いた脊髄損傷に関する動物実験で、脊髄圧迫病変を有するモデルラットを作成後に脊髄損傷(軽症の脊髄損傷)を加え、除圧のタイミングによって行動学的・組織学的に差が出るかどうかを検討しました。結果としては、除圧のタイミングによらず、非除圧群よりも除圧した群は行動学的、組織学的に良好な成績が得られることが分かりました。一般的に臨床においてはFehlingsらのグループが報告している、脊髄損傷に対する24時間以内の除圧術が運動感覚の回復に有意に働くということがコンセンサスになりつつありますが、重症度の違いでこのような結果の違いが出ている可能性が示唆されました。さらなる重症モデルでの検討を、頚椎グループの永嶌優樹先生が引き継いでやってくれております。その結果に期待したいと思います。
この場を借りて、いつも貴重なご意見をいただける大鳥精司教授、直接指導頂いた古矢丈雄先生、牧聡先生、一緒に実験を頑張った三浦正敬先生、実験や切片作成・組織染色のご指導を頂いた森田育美様、動物舎のスタッフの方々、尊い命を預けてくれたラットたちに心から感謝申し上げます。有難うございました。
今後は基礎実験からは離れ主に臨床中心の日々となりますが、今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

臨床部門:篠原将志先生(平成23年卒)
「Time-Dependent Change in Cartilage Repair Tissue Evaluated by Magnetic Resonance Imaging up to 2 years after Atelocollagen-Assisted Autologous Cartilage Transplantation: Data from the CaTCh Study」
この度、多くの先生方のご指導・ご協力を賜り、千整会奨励賞臨床部門に選出いただきましたことをご報告させていただきます。
本研究は自家培養軟骨(JACC)移植術後のMRIによる形態的および質的評価の経時的変化を明らかにし、関節鏡評価とMRI評価との関連を分析したものです。
千葉県内における多施設共同研究であるCaTCh study (Cartilage Treatment in Chiba)登録施設においてJACC移植術を施行された症例を対象に、MRIにおける形態的評価(3-D MOCART、MOCART2.0)と質的評価(T2、T1rhoマッピング)を解析しました。
また、その解析によって得られた結果と関節鏡評価の関連を解析しました。結果としては、JACC移植術後24ヶ月まで経時的にMRIによる形態的および質的評価は改善し、関節鏡評価が良好であるほどMRI形態的評価が良好であることが分かりました。MRIは形態的評価の手段として関節鏡評価の代替となる可能性があるという結論となりました。
研究の進め方、論文作成方法など、数々のリサーチミーティングを通して熱心にご指導いただきました佐粧先生、赤木先生ならびにスポーツグループの先生方に心から感謝申し上げます。また、都賀整形外科リハビリクリニックの渡辺先生にはMRI解析方法について丁寧に指導してくださり、深謝いたします。研究のみならず臨床においてもより一層精進していく所存であり、今後ともどうぞご指導のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

若手部門:水谷雅哉先生(平成31年卒)
「A 2‐year longitudinal study of skeletal muscle mass in women over 40 years of age with degenerative lumbar scoliosis 」
この度は千整会奨励賞若手部門に選出していただき大変光栄に存じます。
本研究は私が整形外科1年目のときに、江口先生に誘っていただき始めた研究となっております。豊口先生にご協力いただき、千葉きぼーるクリニックのデータを使わせていただき、多くの先生方のご指導のもと論文にすることができました。内容としては「2年間の縦断研究では、脊椎アライメントに有意な変化はないが、体幹筋量はコントロール群と比較してDLS群では2.5倍早く低下しており、体幹筋量の低下が脊椎アライメントの増悪に先行することが示唆された。」というものです。整形外科医として初めて作成した論文でしたが、右も左もわからない状況から、データ整理、解析、論文の書き方にいたるまで、江口先生にご指導いただき、様々な迷惑をおかけしながらなんとか完成に至ることができました。本論文はISSLSでのOral presentation含め、様々な学会で発表の機会をいただきました。これらの経験は自分の中で大変貴重な体験となっております。今後も本論文に見合うような実績挙げれるよう精進したいと思います。最後になりましたが、本研究を一から手伝っていただいた江口先生を始め、データを提供してくださった豊口先生、さまざまなご意見、ご提案をいただいた教官の先生方にこの場を借りて深く御礼申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

千整会Award(発表部門)
基礎部門:三浦正敬先生(平成26年卒)
「ラット脊髄慢性圧迫モデルにおける、脊髄症発症ラットと無症候ラットの 比較 」
本年度の教室例会にて「ラット脊髄慢性圧迫モデルにおける、脊髄症発症ラットと無症候ラットの比較」という演題で基礎部門のAwardを頂きました。
数ある素晴らしい演題の中から、このような栄えある賞に選出頂き大変光栄に存じます。
私は2020年4月に大学院に帰局し、古矢丈雄先生から「圧迫性脊髄症の病態解明」という壮大なテーマを頂きました。頚椎症性脊髄症は脊椎脊髄疾患の中で最も頻度の多い疾患の一つですが、その病態は未だにほとんど解明されておりません。基礎研究に関しては脊髄損傷領域に比べて大きく遅れを取っているのが現状です。今回、壮大なテーマの中から着眼点を絞り、虚血ストレスに応答して神経細胞に発現するOxygen-regulated-protein150 (ORP150)という神経保護タンパク質に着目して、ORP150が脊髄症の発症の有無に関連するかどうかを検討しました。
結果は、脊髄圧迫によるORP150の上昇が確認され、脊髄圧迫による脊髄虚血の存在は示すことができましたが、ORP150が発症の因子とまでは言えないというものでした。目標としていた脊髄症の病態解明には届きませんでしたが、少しでも脊髄症の基礎研究を一歩前に進めたいという思いと、これまでの過程を評価いただきまして、大変嬉しく思っております。熱心にご指導下さいました古矢丈雄先生をはじめ、牧聡先生、二人三脚で一緒に実験を進めてくださった沖松翔先生、頚椎班大学院生の先生方、そしてこのような貴重な研修の機会を下さいました大鳥精司教授と整形外科の先生方に、心より御礼申し上げます。

臨床部門:渡辺丈先生(平成25年卒)
「ばね指への低用量トリアムシノロン腱鞘内注射の治療成績 」
この度、令和4年度千葉医学会整形外科例会にて臨床部門最優秀演題賞に選出いただきましたのでご報告いたします。
私の演題は「ばね指への低用量トリアムシノロン腱鞘内注射の治療成績」というもので、結論からいうと「ばね指に対してケナコルト4mgでの腱鞘内注射は4週間の投与間隔をあけていれば複数回注射しても合併症をきたす可能性が低い」ということです。
ばね指に対する治療としてケナコルトの腱鞘内注射は有用ですが、再発を繰り返す症例には複数回ケナコルト注射を打つ場合、感染や腱断裂などが起きないかと不安がつきまといます。一般的には2,3回の注射で改善なければ手術を推奨するといわれていますが、地域によっては手術ができない、患者さんが手術を希望されない場合もあると思われます。患者さんに、この量で間隔をきちんと守れば大丈夫、というデータが示せるのは、患者さんと治療方針を決める上で一つの大きな判断材料になりうると思っています。
同門の方々が集まるこの例会で、この結果が広く周知されるのは大変光栄なことです。これもひとえにご指導いただいた松浦先生はじめ、手外科の先生方が長年積み重ねてきた結果のお陰でもあります。今回は260指での検討でしたが、現在は多施設でさらに症例数を増やしている最中であり、今後の学会発表や論文につなげていきたいと思います。
改めまして、関係者の皆様に御礼申し上げます。

若手部門:水谷雅哉先生(平成31年卒)
「不安定型大腿骨転子部骨折に対してOLSAを使用した経験 」
この度は例会Award若手部門を受賞することができ大変光栄に存じます
本研究は大腿骨転子部骨折という若手が最も多い件数直面する症例の中で、後外側骨片(PL骨片)を有する中野3DCT分類3Part以上の症例に対して、後外側骨片をOLSAというデバイスを使って整復してからネイルを挿入することで、術後のリハビリ期間が短縮したという研究になっております。
自分自身PL骨片を有する転子部骨折に対して、ネイルが骨折部から入ってしまったり、だからといって大転子把持鉗子などで整復するのもネイル挿入のじゃまになったり、整復位がすぐ崩れてしまったりとあまり気持ちよく手術できた経験がありませんでした。
そのときに日本整形外科学会の企業ブースを見学しているときに、OLSAと出会いました。OLSAについて勉強するうちにその有用性に気づき導入を決意しました。
導入するに当たり高山先生、高橋先生にその有用性を説明し許可をいただき、金銭面・手術室に相談などを行うなどの、新規デバイスを導入するためのステップを学ぶこともできました。
 まだまだControversialな領域であり、一概にいいとは言えませんが、使用を考慮する価値はあると思っております。
 本研究にあたり、OLSAの導入を快諾していただいた高山先生、高橋先生はじめ、前立ちをしてくださった佐久間先生、松沢先生にこの場を借りて深く御礼申し上げます。
 今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

千葉大学大学院医学研究院整形外科学
 教授 大鳥 精司
医局長 松浦 佑介
事務担当代表 橋本 瑛子
事務担当 野本 尭

第57回日本脊髄障害医学会 学会奨励賞臨床部門 受賞記 弓手惇史 (平成25年卒) 2022年11月17日(木)〜18日(金)にパシフィコ横浜で東海大学整形外科教授の渡辺雅彦会長のもと第57回日本脊髄障害医学会が開催されました。本学会で発表...
20/11/2022

第57回日本脊髄障害医学会 学会奨励賞臨床部門 受賞記
弓手惇史 (平成25年卒)

 2022年11月17日(木)〜18日(金)にパシフィコ横浜で東海大学整形外科教授の渡辺雅彦会長のもと第57回日本脊髄障害医学会が開催されました。本学会で発表した「敵対的生成ネットワーク(GAN)による頚椎頚髄損傷のMRIT2強調像からSTIR像への変換」が学会奨励賞(臨床部門)を受賞いたしましたのでご報告いたします。

 本学会は整形外科・脳神経内科・泌尿器科・リハビリテーション科が一同に会し、医師やコメディカルで脊髄損傷に対する多面的なアプローチを議論する会となっております。昨年度は完全web開催でしたので、2年ぶりの現地開催となりました。現地開催とのことで、多くの医師やコメディカルと顔を合わせ積極的に意見交換を行うことができましたが、発言者の熱量やニュアンスも感じ取ることができ、大変興奮するとともに勉強になりました。

 私個人としては2年前に学会奨励賞部門にノミネートされながらも落選となった経緯もあるため、他演者のレベルの高い発表の中で受賞できたことは自分自身の成長を実感でき嬉しく思います。
本学会には千葉大整形の脊椎班だけでなくリハビリテーション科理学療法士の深田亮さん、桑田麻由子さんも参加されました。

 今回の受賞に際し、日頃からご指導頂いている大鳥教授、古矢先生、牧先生や脊椎班メンバー一同に厚く御礼申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

07/11/2022

令和5年 第1回 オンライン医局説明会の案内 【日時:令和5年2月5日(日)】

千葉大学整形外科での研修をお考えの医学生、初期研修医の方へ



 千葉大学整形外科では,毎年ご好評頂いている医局説明会を今年度もオンラインで下記の要領にて開催いたします。将来の進路として整形外科を考えている方,千葉大学整形外科の雰囲気を感じてみたい方,遠方で病院見学にお越しいただく事が難しい方,皆様大歓迎ですのでどうぞご参加下さい。




令和5年 第1回 オンライン医局説明会

日時:令和5年2月5日(日) 12:00~14:00

申し込み締め切り:令和5年1月29日(日)

使用ツール:Zoom

参加方法:参加希望者に別途連絡

内容:

・当科の研修プログラム説明、質疑応答、歓談など

・教授、大学教官、大学院生、専攻医(後期研修医)が参加



【申し込み方法】

参加をご希望の方は、下記までご連絡ください。

“千葉大学整形外科 勧誘担当” chibadai.seikei.nyuukyokuNO-MEIWAKU@gmail.com

(お手数ですが上記メールアドレスの[NO-MEIWAKU]の部分を削除して送信してください)



皆様のご参加を心よりお待ちしております。

また、病院見学も随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。令和5年4-6月頃には東京開催の医局説明会&懇親会を予定しております。詳細が決まり次第ご案内いたします。


千葉大学整形外科 勧誘担当

第33回大正Award日本股関節学会奨励賞(優秀賞)受賞のご報告成田赤十字病院 三浦道明(平成21年卒)この度、第33回大正Award日本股関節学会奨励賞(優秀賞)を受賞し、先日開催された2022年度第49回日本股関節学会で表彰されましたの...
07/11/2022

第33回大正Award日本股関節学会奨励賞(優秀賞)受賞のご報告
成田赤十字病院 三浦道明(平成21年卒)

この度、第33回大正Award日本股関節学会奨励賞(優秀賞)を受賞し、先日開催された2022年度第49回日本股関節学会で表彰されましたので、ご報告いたします。
論文名は『AMISアプローチTHAにおけるラーニングカーブの検討』で、昨年(2021年)の日本股関節学会で発表した内容を学会誌論文として投稿し、選出されたものです。

初回THAの手術アプローチとしては、筋間進入で低侵襲かつ脱臼率も低いとされる前方・前側方を合わせた前方系アプローチが近年増加しており、JOANARの2020年度THAレジストリーによると全体の47.6%と半数近くを占めています。
AMISアプローチは、関節包までは基本的には前方アプローチと同じ進入路を通りますが、前方関節包を切除せずに関節包内に開創器をかけて展開することによる軟部組織の保護、後方関節包の温存、leg positionerと術中透視の併用、といった特徴があり、より低侵襲で正確なインプラント設置が期待されます。千葉県内では早期から習志野第一病院(三橋繁先生)と千葉市立青葉病院(渡邉仁司先生)で導入されており、私も2018年の成田赤十字病院への赴任時から取り組んでいます。

今回の論文はそのAMISアプローチ導入後の連続100症例をまとめたもので、症例数はそれほど多くはないものの、大学院を出たばかりで股関節外科医としては自分1人という状況での導入の苦労と地道な積み重ねを評価いただけたことは、大変嬉しく思います。

授賞式では緊張するかと思いましたが、会場の最前列~中央に陣取る同門股関節グループの見知った面々の姿が壇上から目に入り、リラックスして臨むことができました。授賞式に足を運んでくださった先生方、会場で直接またはメールなどでお祝いのお言葉をいただいた先生方に厚く御礼申し上げます。

この受賞に満足することなく、引き続き精進してまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

AO Spine Principle Course開催記 古矢丈雄 (H13卒)2022年9月23日 (金・祝)に川崎にありますジョンソン・エンド・ジョンソンインスティテュート東京にて頚椎後方実態模型「REALSPINE」を用いた手術手技実...
13/10/2022

AO Spine Principle Course開催記

古矢丈雄 (H13卒)

2022年9月23日 (金・祝)に川崎にありますジョンソン・エンド・ジョンソンインスティテュート東京にて頚椎後方実態模型「REALSPINE」を用いた手術手技実習のコースを開催させていただき、コースマネージメントと講師を担当しましたので報告致します。

今回は脊椎外科医としてのキャリアを積み始めて1~3年の先生方4名を対象に頚椎後方除圧、インストゥルメンテーション固定、そして顕微鏡を用いて硬膜縫合の実習を行いました。使用した模擬骨の性状はヒトの骨に近い感触で、実臨床と同じように椎弓形成や頚椎椎弓根スクリュー刺入といった手技を学ぶことができました。また、模型には周辺筋肉・軟部組織が付属しております。加えて硬膜管の中に水を溜め込み、脳脊髄液を模すことができます。固定術の実習ではインプラント設置後に脊椎のみ取り出してスクリューの設置位置を確認することで理解を深めました。硬膜縫合も実習によって徐々にコツをつかみ、大変上手にできるようになりました。

動物を用いた実習や、ご遺体を用いた研修は数も限られており、今回使用した「REALSPINE」はこれらのトレーニングの代用が十分可能な実習形式であると感じました。

準備や当日サポートいただきましたAOSpineの関係者の皆様、DePuy Synthesの皆様に御礼申し上げます。ご多忙の中、講師としてご活躍いただきました徳島大学酒井紀典先生にもこの場を借りまして御礼申し上げます。

模型を用いた頚椎後方手術ワークショップ開催記古矢丈雄 (H13卒) 2022年9月4日 (日)に千葉大学医学部附属病院手術室にて実態模型を用いた手術手技ワークショップを開催致しましたので報告致します。 今回は千葉大学整形外科の医師4名、およ...
13/10/2022

模型を用いた頚椎後方手術ワークショップ開催記

古矢丈雄 (H13卒)

 2022年9月4日 (日)に千葉大学医学部附属病院手術室にて実態模型を用いた手術手技ワークショップを開催致しましたので報告致します。
 今回は千葉大学整形外科の医師4名、および附属病院の手術室看護師2名に参加いただきました。半日のコースで3名ずつ2チームに分かれ、(1)後方からの除圧術、(2)インストゥルメンテーションを用いた固定術、そして (3)顕微鏡下での硬膜縫合術の実習を行いました。用いた模型「REAL SPINE」は筋層から出血を来たしたり、硬膜内腔に脳脊髄液を模した水が流れているなど、かなり精巧に作られておりました。また、骨をサージトームで掘削する感覚や、硬膜縫合時の針を貫通させる感触も実臨床に近く、参加者も大変驚いておりました。
 3時間の予定でしたが、盛りだくさんの内容で、大変充実した研修となったのではと思います。
最後になりますが、今回の企画をご快諾いただきました大鳥精司教授及びに手術室関係者様に深く御礼申し上げます。また、今回のワークショップの開催を全面的にサポートいただきましたDePuySynthes社の皆様にも心より御礼を申し上げます。

以下、参加者の声

郭江裕先生 (R2卒)

本日は頸椎グループの先生方、手術室看護師の方々、DePuySynthes社様のご厚意により、頸椎後方手術実習に参加させて頂きました。REAL SPINEを使用するとのことで、初めて目にするものなので楽しみにしていましたが、まるで実際の患者さんを相手にしているようなリアルな模型であり、とても感動しました。
今回は除圧、スクリュー固定、硬膜縫合の計3種類の手技をやらせていただきました。いつも手術を見学している側としては特段難しそうな手技には見えないようなものでも、実際は脊髄や椎骨動脈等を損傷しないように細心の注意を払っていること、また繊細かつ器用さも必要とされていることに改めて気づかされました。特にエアトームで骨を削るところ、マイクロを用いて硬膜を縫合するところに四苦八苦し、かなりの時間を要してしまいましたが、とても面白く時間があっという間に過ぎていきました。これから手術をする側として、とても勉強になり有意義な時間でした。今後もこのような機会があればぜひ参加したいと思います。
関係者の皆様、本日はこのような貴重な機会を頂き誠にありがとうございました。今回の実習を生かし、さらなる研鑽を積んでいきたいと思います。

中瀬光看護師 鈴木愛実看護師

本日は貴重な勉強会に参加させて頂き、ありがとうございました。初めて実際に顕微鏡下で硬膜縫合してみましたが、術野への距離感や針の向きなど感覚をつかみにくく、普段先生たちが簡単そうに縫合しているのは誰でも出来ることではないのだと思いました。エアトームで骨を削るのも単純そうに見えて、少しの力加減で思わぬ方向に先端が振れてしまい、難しく感じました。実際に器械を触り演習が出来たことでより一層術式への理解が深まり、興味がわきました。本日の経験を今後、頚椎の手術に入るときや後輩への指導に役立てていきたいです。

第55回日本整形外科学会骨・軟部腫瘍学術集会Hottest Topic Award受賞報告平成26年卒 土屋流人 この度7月に東京船堀で現地開催、その後8月末までオンライン開催されておりました第55回日本整形外科学会骨・軟部腫瘍学術集会にて...
27/09/2022

第55回日本整形外科学会骨・軟部腫瘍学術集会Hottest Topic Award受賞報告

平成26年卒 土屋流人

 この度7月に東京船堀で現地開催、その後8月末までオンライン開催されておりました第55回日本整形外科学会骨・軟部腫瘍学術集会にて、Hottest Topic Awardを受賞しましたのでご報告いたします。

 受賞演題名は、「骨盤半裁術後の脊柱側弯の発生様式と増悪因子」となっております。骨盤半裁術は骨盤部に発生した腫瘍に対する根治的手術の1つです。過去に様々な合併症の報告がありますが、術後側弯が生じることは少数のケースレポートで報告されているのみで、まとまった報告はありませんでした。本研究は朝のカンファレンスで術後写真を見たときに側弯しているなとふと思ったことがきっかけでしたが、調べてみると想像以上に側弯が進行していたため、重要な合併症の一つと考えます。

 本研究は現在論文投稿中であり、また本研究のLimitationを通じて新たなClinical Questionが生じたため、今後多施設での研究を提案したところです。

 本賞の受賞、論文作成、新規研究立案にあたって、国立がん研究センター中央病院骨軟部腫瘍科の岩田慎太郎先生をはじめとする諸先生方から大変親身になってご指導いただきました。この場を借りて深く御礼申し上げます。

 本賞を励みに今後とも腫瘍と脊椎両面において臨床・研究に邁進していきたいと考えております。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

2022年度 JOSKASフェローシップ① 広島大学 整形外科平成24年卒 渡邉 翔太郎この度は日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)のJOSKASフェローシップのフェローに採用いただき、9月12日から9月15日の4日間、広島...
27/09/2022

2022年度 JOSKASフェローシップ① 広島大学 整形外科
平成24年卒 渡邉 翔太郎

この度は日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)のJOSKASフェローシップのフェローに採用いただき、9月12日から9月15日の4日間、広島大学整形外科に施設訪問させて頂きました。大変刺激を受けた非常によいフェローシップでした。この場を借りてJOSKASに感謝申し上げます。(施設②として岡山大学に12月訪問予定です。その時にはまたご報告をさせて頂きます。)
広島大学整形外科は本邦の膝関節外科を牽引してきた教室の一つです。臨床のみならず、自家培養軟骨移植術や間葉系幹細胞治療など基礎研究においても優れた成果を報告していて理想的な教室であると感じて希望させて頂きました。
膝手術の実際、膝外来の見学、基礎研究をおこなっているラボの見学、膝班の研究ミーティング、足の外科の外来と幅広く見学させて頂きました。膝班はトップが整形外科主任教授、かつJOSKASの理事長も務めている安達先生で非常に気さくでとても優しい先生でした。准教授の中前先生も同様の雰囲気を持っていて(お二人とも私と同じく学生時代はサッカー部に所属していたそうです!)千葉大学に似た土壌を感じましたし共通点も多いと感じました。そうした中で、特筆すべき点は、研究の組み立て、発表の手順などが非常に系統だっていて洗練されていると感じました。例えば、ACL再建については多施設レジストリーを組んでいて、術式についても自分達の研究結果を基にこだわりを持って行っていて、常により良い臨床成績に通じるように研究に取り組み、発表の予定を先まで組んでいました。
外来には複数の治験対象患者が来院し同時進行で進められていました。まずは基礎研究を行いその結果から治験に進め臨床に応用していくという過程をスムーズに繋げていると非常に感銘を受けましたし、広島大学整形外科の強さを感じました。また、大学病院の在り方や今後の研究や臨床、教育に関する心持ちなど非常に参考になるところが多かったです。千葉大学での活動に全力で生かしていこうと思います。
最後に、同年代の先生方とは、臨床(手術や外来)、臨床研究、基礎研究、そしてプライベートに至る話も多くさせて頂き非常に仲良くさせて頂きました。今後の学会活動が非常に楽しみです。切磋琢磨できる仲間を得られたことも非常に大きな収穫の一つです。
今回得た知識や経験は千葉大学に還元していきたいと考えております。当膝グループも佐粧 孝久先生のご指導のもと、臨床、基礎ともに意義のある発信をバシバシと続けて、日本一の膝グループを本気で目指し頑張っていこうと考えております。若輩者ではございますが今後ともご指導ご鞭撻の程宜しくお願い致します。
グループ悩まれている若手の先生方も、是非一緒に千葉の膝関節外科を盛り上げていきましょう、宜しくお願い申し上げます。

写真は順に
1.広島大学病院外観
2.手術見学
3.膝カンファレンス
4.安達先生と筆者
5.修了証

27/09/2022

第77回 国民体育大会関東ブロック大会・サッカー競技に帯同して

県立佐原病院
平成28年卒 林伸晃

 第77回国民体育大会関東ブロック大会・サッカー競技の試合が駒沢競技場にて開催され、ドクターとして帯同したのでご報告します。

 今年度の国民体育大会サッカー競技は成人男子、少年男子、少年女子のカテゴリーで分かれています。この予選は10月に栃木県で行われる国体に出場するために関東の各チームがトーナメントで争い、上位2チームを決めるものです。成人男子は昨年度まで細川博昭先生が帯同されていましたが、今年度から私が引き継ぎました。今年の成人男子のチームはブリオベッカ浦安の選手・スタッフをベースにVONDS市原の選手・スタッフを加えたチームで構成されました。

 コロナウイルス予防の観点から集合時に全員に抗原検査を行い、meetingはzoomで行い、飲水も各々のボトルで管理をすることで感染対策をして臨みました。大きな怪我やコロナ感染はなく終了しましたが、試合結果としては決勝戦でPK負けとなり、本大会進出とはなりませんでした。

 今回の帯同を通して学んだことはドーピングに関してです。普段関東リーグでプレーをしている選手はドーピング検査を受けていません。合流時のメディカルチェックの際に確認したところ、ほとんど全員の選手がサプリメントやプロテインを飲んでいました。ところが選手は国体本選出場や天皇杯の時にはドーピング検査を受ける可能性があります。普段から体を鍛える際に摂取していたものを突然止めるのは大きなストレスとなります。そのような場合に参考になるサイトがいくつかあり、例えばアンチ・ドーピングのためのスポーツサプリメント情報公開サイト(https://www.sports-supplement-reference.jp/)も参考になります。選手の立場に寄り添うことを考えた場合このようなサイトを利用することもできます。ですが、まずドーピング検査で陽性にならないためには自然食品から栄養を摂取することが大切です。
また来年以降も本大会に進出できるようサポートしていきたいと思っております。

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