09/05/2026
【全国腰痛疫学調査を用いた ODI version 2.1a の国民標準値をThe Spine Journal誌に報告しました】
https://doi.org/10.1016/j.spinee.2026.04.024
2023年、「日本腰痛学会」では、20〜90歳の全国一般住民を対象とした大規模訪問調査「腰痛疫学調査」を実施しました。
本研究では、この全国調査データを用いて、日本語版 Oswestry Disability Index(ODI version 2.1a)の計量心理学的妥当性の検証と、日本人一般住民における国民標準値(normative values)の推定を行いました。
解析の結果、ODI version 2.1a は、日本人一般住民において単一の総合スコアとして適切に利用できることが確認されました。
また、腰痛有訴者におけるODIの国民標準値は平均20.23(SD 16.42)であり、腰痛の持続期間によって値が異なることも示されました(急性12.54、亜急性13.54、慢性22.74)。
本研究の知見は、臨床現場における障害度評価や、研究における比較指標として、ODI version 2.1aをより適切に解釈・活用するための基盤になることが期待されます。
本研究は、福島県立医科大学整形外科学講座の遠藤先生を筆頭著者として、二階堂先生、紺野名誉教授らが推進してきた全国腰痛疫学研究プロジェクトの一環として実施されました。指導教員は、調査票設計、研究デザイン、統計解析、論文作成に至るまで、研究全体にわたりコミットしました。
ODIの計量心理学的評価については、関西大学の脇田貴文教授、全国住民調査データの適正利用については、福島県立医科大学医療研究推進センターの小早川雅男教授をはじめ、多くの先生方にもご支援いただきました。