順天堂大学静岡病院 ドクターヘリ運航対策室

順天堂大学静岡病院 ドクターヘリ運航対策室 静岡県東部の医療を担う、ドクターヘリチームです

当施設では日頃のヘリ活動だけでなく、研究も取り組んでおります。先日、当フライトスタッフが書いた英文論文が発表されました。タイトルは「外傷性CPAの日本ドクターヘリレジストリーデータの解析」"Outcomes of prehospital t...
19/10/2023

当施設では日頃のヘリ活動だけでなく、研究も取り組んでおります。

先日、当フライトスタッフが書いた英文論文が発表されました。タイトルは「外傷性CPAの日本ドクターヘリレジストリーデータの解析」"Outcomes of prehospital traumatic cardiacarrest managed by helicopter emergencymedical service personnel in Japan: a registrydata analysis"です。JSAS-Rという日本全国のドクターヘリ基地病院から集められたデータを解析して行われた研究の発表です。
交通事故や転落などによる怪我(外傷)の結果、心肺停止状態(CPA)に至ってしまうことを外傷性CPAと言います。外傷性のCPAは非常に予後が悪く、近年の日本からの発表でもその生存率は4.5%だったと報告されています。
今回の研究では、ドクターヘリで搬送した外傷性CPAの28日後の生存率は6.2%でした。
また、病院前の活動の中でROSC(CPA状態から自己心拍が再開し、生命兆候が復帰すること)に寄与する可能性がある処置としては「救急隊での静脈路確保」「トラネキサム酸投与」が有効である可能性が示されました。
外傷性CPAという非常に厳しい状況に陥ってしまった患者さんでも、我々ドクターヘリスタッフの活動だけでなく、救急隊のみなさんと連動することで少しでも回復する見込みは残されると考えます。
引き続き、皆様のご協力をお願い申し上げます。

https://intjem.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12245-023-00550-9
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37828443/ #

Background Traumatic cardiac arrest (TCA) is associated with poor outcomes. Helicopter emergency medical services (HEMSs) are often used to transport critically ill patients to hospitals. However, the role of HEMS in the treatment of TCA remains unclear. Therefore, in this study, we aimed to determi...

28/01/2023

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