18/04/2026
【朱に交われば赤くなる】
今回は、「朱に交われば赤くなる」と題して、
ひとりの言動や持参してきた物がきっかけとなり、周囲にも同じような思いや行動が広がっていく、
そんな場面を通して感じたことをお伝えします。
デイサービスでは欠かせない『レクリエーション(レク)』について、
その考え方や取り組み方を改めて学んだエピソードです。
ある日、ひとりの利用者さんの
「将棋がしたい」「百人一首がしたい」
さらには「馬の絵を描いてほしいから」と、馬の写真を持参されたことがきっかけでした。
「将棋はゲームで覚えたんだよ」
「挟み将棋ならできる」
「昔はやったけど、今はできるかわからないな」
「覚えてないもんだな」
そう言いながらも、いざ始めてみると、身体や記憶がしっかり覚えている様子が見られました。
百人一首に関しては、
皆さん口を揃えて「難しかった〜」と話されていました。
それでも、カルタに比べて読み札をよく聞き取れており、
「獲る」ことを目的とするよりも、互いに木札を確認し合うなど、
自然と協調性が見られる場面が多くありました。
また、一枚の馬の写真をきっかけに、
「昔、馬を飼っていたよ」と話される方や、
実際に写真を持参された方もおられ、思い出話が広がっていきました。
身体を動かして退屈をしのぐことや、話を聞くだけが『レク』ではなく、
それだけでは本当の意味でのコミュニケーションとは言いがたいと感じました。
また、利用者さんや自分が楽しむだけで終わるものでもありません。
利用者さんの言動に耳を傾け、行動を汲み取り、それをカタチにしていくことで、
より『レク』の輪が広がり、交わっていくものなのだと感じました。
不器用ではありますが、これからも日々、利用者さんと向き合っていきたいと思います。
(inoue)