03/12/2025
「詰め物や被せ物が外れたときにやるべきこととやってはいけないこと」
「食事中に歯の被せ物が外れた」
「いつの間にか詰め物が外れて歯がしみる」
このような経験をされた方は、多いのではないでしょうか。
気をつけていただきたいのは、歯の詰め物や被せ物が取れた時に対応を誤ると状況を悪化させることがことがあると言うことです。
SNSやインターネットには、間違った応急処置が数多く出回っておりますのでそれを鵜呑みにしないでください。
状況が悪化することを防ぐためには「やってはいけないこと」や「やるべきこと」を知っておくことがとても重要です。
今回はその3つのポイントについて解説いたします。
1) 詰め物や被せ物が外れたときに「やってはいけないこと」
・市販の接着剤でくっつける
一般の接着剤と歯科治療用の接着材は成分が全く異なります。深刻な問題につながりかねませんので使用しないでください。
・外れたまま放置する
詰め物や被せ物が外れた歯は脆くなっています。すぐに歯科クリニックで治療が必要です。
・取れた詰め物を捨てる
再装着できる可能性があるので、外れた詰め物は捨てずに保管して歯科クリニック持参してください。
2) 詰め物や被せ物が外れた理由を明らかにする
・詰め物や被せ物の適合性が悪い
これは患者にはわからないことですが、そもそも詰め物や被せ物とそれを装着する歯との適合性が悪いケースがあります。
詰め物や被せ物が外れることを繰り返す場合は、その可能性が高いでしょう。
クリニックを変更することも含めて新規に治療を開始すべきです。
・詰め物や被せ物を歯に装着する時の接着技術の問題
装着時に唾液などの水分が侵入すると接着力が著しく低下します。
詰め物や被せ物の種類や歯の側の状況によって使用する接着のシステムが異なります。
また、接着する前にそれぞれの接着面が清潔であり程よく荒れている必要があります。
接着剤を使用する前に表面処理剤を塗布したり乾燥させる必要がある場合があります。
詰め物や被せ物の装着時にはこのようにとても細かな作業が求められるのです。
どれか一つでも疎かになれば接着力が低下して、外れやすくなります。
・詰め物や被せ物の高さが高すぎる
詰め物や被せ物を装着して噛んだ時に高さが高すぎて噛み合わせ側の歯に強く当たった状態で装着を完了される場合があります。そのような装着状態でもすぐに外れてしまいます。
装着作業中に歯科医師から「高くないですか?」と聞かれた方は多いと思いますが、高いかどうかは患者の感覚ではなく、噛み合わせ全体のバランスを咬合紙という記録紙を使ってチェックしてちょうど良い高さに歯科医師が調整しなければならないのです。
また、前歯と奥歯では調整の仕方が異なりますので使用する咬合紙の種類や患者さんを寝かせた状態ではなく起こした状態にすることも必要になります。
このような繊細な調整をせずして外れにくい装着を達成することは困難でしょう。
・長時間が経過した接着剤は劣化する
詰め物や被せ物を装着する時に使用する歯科用接着剤には様々な種類がありますが、5年以上などの長い時間が経過すれば接着力が劣化します。
従って、装着してかなり長い時間が経過すれば外れるリスクは上がることを理解しておく必要があります。
3) 外れたらすぐに歯科クリニックで治療を受ける
外れたままで放置するとさらに状況が悪くなることは明白です。一刻も早く外れた被せ物を持ってクリニックを受診してください。
その時に、上記の「外れた理由」を考えることはとても大切です。
装着してから経過した時間が比較的短く、装着する段階で上記のような心当たりがあって外れたと思われる場合は、クリニックを変えることを考えた方がいいでしょう。
装着してからある程度の時間が経過していても、単に接着剤の劣化が原因で外れたものであり、歯の方にも何も問題が生じておらず、被せ物と歯の適合性にも問題がないのであれば、接着面を清掃し適切な表面処理を行うのであれば再装着は可能です。
いかがでしたか?
詰め物・被せ物が外れる理由や外れた時に考えること/するべきことについてご理解いただけたでしょうか?
このような、知っておくべき歯科の基礎知識や信頼できる歯科クリニックの選び方についてさらに詳しく知りたい方には、「Best歯科エージェント」の活用をおすすめします。
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