
13/06/2023
射精までに2分とかからず、セックスが始まる前に終わってしまうという人は“早漏”の可能性がある。男性の推定39%は人生のどこかで早漏を経験する。性機能障害は精神的なストレスとなり、人間関係にも影響を与えるけれど、効果的な治療法は存在するから大丈夫。男性の健康に詳しいジェフ・フォスター医師が早漏の根本的な原因と最善の治療法を解説してくれた。
早漏とは
早漏は比較対象があってこそ成り立つ言葉。一般的には、男性のオーガズムに伴う射精が早すぎて、セクシュアルパートナーがセックスを楽しめない状態を指す。
早漏の患者数
早漏の件数は過少報告されている可能性が非常に高い。これは早漏の男性の大半がまだ若く、気まずさや恥ずかしさから病院へ行かないケースが多いため。
人生のどこかで早漏を経験する男性の割合は推定3分の1。男性の2~5%は生涯を通して早漏であることを示す研究結果も少ないとはいえ存在する。
早漏の男性1326名を対象とした調査では、そのうちの736名(74.4%)が先天性の早漏で、253名(25.6%)が後天性の早漏だった。
ほとんどの男性には射精までの“ノーマル”な所要時間が分からない。でも、パートナーの膣にペニスを挿入してから射精までの平均時間は約5分半とされている。
早漏の原因
早漏には複数の要因が絡んでいると言われるけれど、この分野に関する研究は非常に少ない。
早漏の要因として挙げられるのは:
・不安
・性的な期待
・性的な興奮
・ペニスが過敏
・セロトニン受容体の機能不全
早漏が精神的なストレス、不安、羞恥心、うつを引き起こし、結果的に性的なパフォーマンスが一段と悪化することもある。ただ、早漏に年齢は関係なく、いまのところリスク因子は存在しない。
早漏で病院へ行く“必要”はないけれど、治療オプションは多数あるので一度だけでも医師に相談してみよう。
早漏が悪化する要因
早漏は、早漏に対する患者自身の感情で悪化するもの。罪悪感、不必要な禁欲、セックスに関する誤情報、ネガティブな性体験、うつや不安、早漏が患者自身とパートナーに与える影響も症状悪化の要因になる。