
05/06/2023
タビニュ寺院の壁画
基礎から尖塔部まで66mとバガン随一の高さを誇る巨大なタビニュ寺院ですが、同じクラスの他の寺院と異なり、内部の回廊には壁画がなく全面白壁に覆われています。
一説には、12世紀にバガンが現在の上座部に連なる大寺派をスリランカから導入した際に、壁画を隠すために白く塗られたのだといいます。また元の侵攻の際だという説もあります。
いずれにしても、タビニュ寺院の回廊に壁画は存在するというのが通説で、実際天井の一部の塗装がはがれ、中から壁画が顔を覗かせた部分もあり(2枚目の画像)、試験調査でも壁の内部には茶色い塗装があることが確認されています(3枚目の画像)。
タビニュ寺院が建立されたのは1144年ですが、その頃はまだオリジナルのバガン仏教だったわけで、どんな壁画が眠っているのか想像を掻き立てます。現在行われている修復計画には壁画の調査も含まれているようですので、スゴイものが出てくることを期待したいと思います。