
19/08/2025
第3火曜日は「LOOK in 奈良」です。
今日のテーマは「依存症の都市伝説」
依存症について信じられていることって、本当なの?でした。
★依存症についての誤解 ― 本当のことを知るために
★依存症には、いまも多くの「都市伝説」や誤解があります。
【よくある誤解】
★アルコール依存症の人は、いつも飲みたい気持ちと闘っていて苦しい
★断酒はとても辛く、家族の強い支えがないとできない
★夫婦で例会に出席しないと意味がない
★飲み屋が多い場所では断酒できない
★脳の病気だから、お酒が抜ければ自然に解決する
こうした考え方は一見もっともらしく聞こえますが、必ずしも正しくありません。
【実際はどうなのか?】
★依存症は「意志の力」だけでどうにかできるものではありません。むしろ、無理に我慢しようとすると逆に欲求が強くなることがあります。
★家族や医者が「飲ませないようにする」こともできません。本人の人生を生きるのは、あくまで本人自身だからです。
★依存症は「脳の病気」という面もありますが、人との関係の中で悪化し、人とのつながりの中でしか回復できない病気でもあります。
【家族や支援者にも広がる誤解】
★「依存症の人はやめる気がない」
★「家族が必死に支えなければならない」
★「自己犠牲こそ美しい」
こうした思い込みは、家族を苦しめるだけでなく、かえって回復を遠ざけてしまうこともあります。
【なぜ誤解が残るのか?】
★医療や支援の現場と、実際に回復していく人々の視点にはギャップがあります。さらに、「回復とは何か」が十分に言葉にされてこなかったため、古い考え方や都市伝説が今も残っているのです。
【まとめ」
★依存症は「意志が弱いから」なるものでもなければ、「家族が頑張れば治る」ものでもありません。
★大切なのは、本人も家族も「無力さ」を認めたうえで、人とのつながりの中で回復を目指すことです。
――だからこそ、まずは「正しい言葉」で回復を語り直すことが必要なのです。
★来月のテーマは決まっておりませんが、ふぁみりーすまいるでは、感情の外在化、回復の言語化を目指し勉強会を開催しています。ご興味のある方はご参加お待ちしております🙇♀️🌿