30/05/2021
北海道眼科医会のウェブセミナーで、旭川医大の教授、石子先生の 子供の近視 関連の講演がとても勉強になりました。ありがとうございました。
まず、シンプルに 幼稚園〜高校生くらいまでのお子さんがいる方に、すぐにやってみて欲しいこと、避けること、をお伝えします。
長文になりますが、失礼します。
1。毎日、太陽の出ている時間に外で過ごす時間を2時間とる(実際は難しいと思うので、できなければ、窓を開けて日光を近くに取り入れる時間だけでも積極的にとる。網戸でもよかろうです(真夏真冬は難しいか・・・))。
2。やはり、スマホなどの見過ぎは良くない。特に小さなお子さんほど要注意。
3。目薬、特殊コンタクトレンズ、サプリメント、(特殊眼鏡)による近視予防効果が明らかになってきている。自費診療になるが、行っている眼科もある。近視になってしまってからでは遅いので、遺伝が心配な場合など、早めに受診するのが望ましいです。
ここからは 院長 木村 の私見も入ります。
今は、緊急事態宣言中でもあり、現在の新規のオルソケラトロジーの受付は停止していますが、
お子さんの目が悪くなってきてるかも?と思った時はもちろんのこと、近視をなるべく予防したいなら、特に困っていなくても、6歳くらいで眼科検査がきちんと受けられるようになる頃に スワン アイ クリニック など を一度、受診するのが良いです。
当院では 普通の眼鏡の検査(保険適応)に加えて、
近視予防効果のある 目薬治療・サプリメント・コンタクトレンズの3種類の近視を予防する治療が対応可能です。一種類だけでなく、複数組み合わせることによりより効果を生み出すことができることが、特にオルソケラトロジーと低濃度アトロピン点眼の併用に関しては証拠がしっかりと出ています。
近視治療には正直、胡散臭く感じられてしまうところや、海外のデータや動物実験ではとても期待できたのに、日本での結果や、臨床結果は今ひとつ、というものや、効果はあるが、実際にやってみることは非常に問題がある(低濃度ではないアトロピン点眼や高加入度数の多焦点コンタクトレンズでは日常使用に耐えない)が結構あります。
かつてあった「近視を予防できるメガネ」というものも、その代表格であったかと思います。平成23年から平成26年に日本の多施設の大学病院で行われた近視進行予防眼鏡 Myovision (ZEISS 社)のDBRCTでは「明らかな効果なし」だったそうです。
しかしながら、すでに、香港 では 日本の 大手メーカーと現地の大学が共同開発した 新たな、近視進行予防眼鏡が広く使われているそうです。本当かどうか、実はまだ懐疑的に思っていますが、なんと、オルソケラトロジー以上の近視進行抑制効果があったらしいです。 昨今の状況ためか、当面、実物を見ることはできなさそうです。
パンデミックがおさまったら、おそらく、そのメガネをかけている外国人のお子さんがきっと当院に訪れる時がくるのだろうと思っています。(メガネ関係なしに)
8年くらいオルソケラトロジー治療などしてみて感じているところでは、
「オルソケラトロジーでしばしば強いアレルギー性とおもわれる角結膜炎を経験したので、特に6歳など小さいお子さんには基本的には使用したくないが、近視進行抑制効果は確実にある。低濃度アトロピン点眼はその次くらいに効果あるだろうが、近視になる少し前、の遠視の段階から始めないといけない。サプリメント(クロセチン )は扱っている眼科が北海道では4件だけだそうだが、当院はそのうちの1件、私が最後に見た段階では開始後半年までの近視進行抑制データしかなく、アップデートもされていないようなので、懐疑的な眼科医も多いのだろう。もちろん今の所副作用の報告はないので無難に使用はできるだろう。多焦点コンタクトレンズは、見えづらくなってしまうことからあまり積極的に使用していないがまた、トライして見る価値はあり。」
などと、木村 は感じています。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。