Doctors' Suggestion

Doctors' Suggestion 作り手の健康への思いをお届けしたい…。治療家が奨める良質な健康食品?

 Doctors Sugessionを運営する株式会社 健生は仙台市に本拠を置く整骨院の経営支援会社で、全国約200件の会員整骨院の保険請求代行を主業務とする団体「ジャパン柔道整復師会」の運営をメインに、整骨院の経営支援に関する様々な事業を行っております。
 現在40,000件に迫るといわれる整骨院では、保険診療一辺倒の経営から自由診療を重視する経営へのシフト、そして予防医療の分野への業務範囲拡大が求められています。栄養指導はクリニシャンにとって治療から予防への業務範囲拡大に効果的であり、多くの潜在的需要がある有用なサービスであるといえるでしょう。2011年7月にリニューアルした『ドクターズ・サジェスチョン』は、アプライド・キネシオロジーをベースとする、サプリメントを用いた検査と治療を得意とする「栄養療法」でおなじみの仲井康二DCと栄養学講師の古田朋子先生のご協力のもと、治療院で役立つ栄養指導に関する情報を掲載(毎月1日、15日ごろの2回更新)しています。また、サイト上で取扱うサプリメントは、仲井DC推奨の天然原料で添加物の少ない高品質サプリメントのみを取り揃えています。

何と今回で第60回を迎えました。 ということは飽きることなく、毎月5年間も“栄養学”についてウンチクを述べてきたことになります。 今までお付き合いして頂いた皆様に、本当に感謝、感謝です。 ほんの少しでも、ちょっとでも皆様の健康に貢献できたら...
03/07/2016

何と今回で第60回を迎えました。 ということは飽きることなく、毎月5年間も“栄養学”についてウンチクを述べてきたことになります。 今までお付き合いして頂いた皆様に、本当に感謝、感謝です。 ほんの少しでも、ちょっとでも皆様の健康に貢献できたら良いなと、心の底から願っています。 しかし、この間でも“栄養学”は大きく変化して来たような気がします。 まずは自分が日本に帰国して20年以上になりましたが、帰国当時のアメリカは、オメガ3やオメガ6の話題で湧いていました。 自分も帰国当時は、「オメガ3ジャーイ!、亜麻仁油ダァ!」と騒ぎ立てましたが、当時は誰も聞いてくれない時代でした。 しかし、やっと大手のスーパーが、亜麻仁油を取り揃えてくれるようになりました。 必須脂肪酸の必要性が、少しずつですが、やっと浸透してきたような気がします。 当オフィスでも、以前は必須脂肪酸を豊富に含む“アマニ・ロースト”を提供して来ましたが、遺伝子組み換え検査の問題から、アマニ・ローストの輸入が取り止めになり、もうどうにでもなれ!と開き直っていた時に出会ったのが“チアシード”でした。 亜麻仁よりもオメガ3の含有量に優れ、食物繊維を多く含み、ミネラルも豊富で、しかも酸化し難いと知り、驚愕したことを思い出します。 “チアシード”は、アメリカに滞在中からも探し求めていた素材でした。 名前が分からずに、地団駄を踏みながら帰国したことを思い出します。 日本ではチアシードは、数年前まで“ダイエット食”として販売されてましたが、今ではオメガ3豊富な健康食として受け入れられ、多くの人に知られるようになりました。 嬉しい限りです。 また20年以上前までは、“肥満”の原因となるのは“脂肪”と信じられて来ました。 「砂糖が問題ではなく、一緒に含まれる脂肪が肥満体を招く」と言われて来ました。 また多くの栄養学者は、カロリー制限や、脂肪制限食を提唱していましたが、今では“必須脂肪酸”の必要性が受け入れられ、少なくても体に必要な脂肪もあると受け入れられるまでになりました。 また少しずつですが、トランス脂肪やショートニング等による体への悪影響に対しても、多くの人が理解するようになり、時代の嬉しい変化を感じています。 そこで前回に引き続き、今回もちょっと怖い話しに戻ります。 ナント!なぜか最近は脂肪ではなく、“砂糖”が悪者になりつつあるのです。 最初の頃にご紹介した“砂糖”は、“炭水化物”として、体の“エネルギー”だとして説明してきました。 確かに体のエネルギー源となれるのは、炭水化物、タンパク質、脂肪の3つです。 だから栄養三要素と呼ばれて来ました。 そして、その中でも炭水化物が最も簡単に、また素早くエネルギーに転換されるという点から、最小必要源の炭水化物が体に必要だと提唱して来ました。 それが今、炭水化物というもの自体の見直しが問われるようになってきているのです。 まず炭水化物は大きく、“糖質”と“食物繊維”に分類されます。 これは以前にご紹介した通りです。 私たち人間の体は、糖分を吸収・消化できますが、食物繊維は吸収出来ません。 それは人間の体は他の草食動物とは異なり、食物繊維を消化する“消化酵素”が存在しないからです。 しかし私たちの体に食物繊維が与えてくれる恩惠は数多くあり、必要では無くなったコレステロールの排泄や、満腹感への効率促進の補助、腸の掃除、腸に生存する善玉菌への栄養素(水溶性の食物繊維)、排便効率の援助など、多くの役割を果たしてくれています。 ですから栄養学者の中には、糖質と食物繊維を炭水化物と区別している人もいます。 中には食物繊維を必要栄養素の一つとして捉え、七大栄養素(炭水化物(糖質)、脂肪、タンパク質、ビタミン、ミネラル、水分、食物繊維)と提唱している人たちもいます。 それが今では、“糖質”を悪者扱いしている人たちが増えて来たのです。 それは今の日本で問題となっている“糖尿病”の増加です。 今では日本には“隠れ糖尿病”を入れると、1,200万人以上の糖尿病患者がいると想定されています。 実に日本人の10人に1人が、糖尿病を患っていることになります。 しかしこれは自分は、過大評価だと考えています。 空腹時の血糖値やヘモグロビンA1cの標準値を下げている傾向があります。 これはコレステロール値や、血圧も同じです。 誰が考えたのか知りませんが、今では“日本1億人総疾患”を目指しているような気配もします。 日本人誰もを何らかの形で病気にしたいと目論んでいるようにも思えます。 昨今は“糖質制限”を提唱する人が増えています。 中には前回ご紹介した「ケトン体」が人類を救うと訴える人も出てきました。 肝臓で“脂質”から“ケトン体”を作り出し、クエン酸サイクルからエネルギーを作り出せば、糖質はいらないという主張です。 しかも脂肪酸の状態では血液脳関門は通り抜けれませんが、“ケトン体”になれば血液脳関門は通り抜けられ、脳の栄養素にもなると主張しています。 確かにアジア人は、他の人たちよりもインスリンの分泌量が少ないことは判明しています。 また縄文時代の日本人が、魚や獣を食してきたことも証明されています。 しかし、一概に糖質を一切避け、肉食だけにするのも疑問が残ります。 質の良い必須脂肪酸の摂取は受け入れられますが、どんな脂肪でも良いとまでは考え難いのです。 また次回に続きます。

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何と今回で第60回を迎えました。 ということは飽きることなく、毎月5年間も“栄養学”についてウンチクを述べてき…

雨の月が過ぎると半夏生。一年のちょうど半分のころです。西の方では、たこを食べる習慣があるのだそうです。良質なたんぱく源ですね。 さて、たんぱく質は酵素について続きます。私たちは日ごろから、知らず知らずのうちに食べ物に含まれる酵素の働きを利用...
15/06/2016

雨の月が過ぎると半夏生。一年のちょうど半分のころです。
西の方では、たこを食べる習慣があるのだそうです。良質なたんぱく源ですね。
さて、たんぱく質は酵素について続きます。
私たちは日ごろから、知らず知らずのうちに食べ物に含まれる酵素の働きを利用しています。最も身近で頻繁に使われているのが大根でしょう。大根には100種類を超える酵素が含まれてます。
食べ物と混ざることでその成分を分解して、腸管から吸収できるように細かくしてくれるのが消化酵素です。
そのうちアミラーゼは、炭水化物のでんぷんやグリコーゲンを単糖類のぶどう糖や二糖類に分解する酵素です。私たちの身体が作るアミラーゼは、膵臓や唾液腺から分泌され、口の中や消化管の中で炭水化物と混ぜ合されてその分解を進めます。食べ物と混ざりやすくするために、大根をすりおろして炭水化物と混ぜておけば、私たちの自前の消化酵素の代りに、大根のアミラーゼが炭水化物の分解を進めてくれるのです。お餅のおろし和えや、おろしそばは、大根のアミラーゼを利用して、お餅やそばの糖質分解を進めています。
プロテアーゼはたんぱく質を分解する酵素です。私たちが生合成するたんぱく分解酵素は、他にも幾つかありますが、大根のプロテアーゼは、酵素が働く環境や分解できるたんぱく質の構造の種類が広範囲なため、働き者の酵素と言えます。
刺身のつまの定番は千切り大根。刺身のたんぱく質分解をすすめ、消化を助けてくれるので、ぜひ残さず一緒に食べましょう。
焼き魚には大根おろし。この時期は、あじ、いわし。大根おろしと一緒にいただくと、魚のたんぱく質を消化吸収しやすくしてくれます。
そしてリパーゼは脂肪の分解に働きます。焼き魚に添えた大根おろしは、たんぱく質と一緒に焼き魚の脂質の分解もすすめてくれます。
また大根おろしは、天ぷらにもつきものですよね。とんかつやフライもさっぱりといただくことができます。大根のリパーゼが脂肪を分解して、消化を助け胸やけを防いでくれるのです。
たこはタウリンを多く含みます。タウリンは身体の中で作ることができる成分ですが、不安やストレスの軽減に働くので、需要が高いときは食べ物から摂って補充してあげたいですね。たこに含まれるタウリンは、マリアアザミと同じ肝細胞の再生を促進する作用も持ちます。
大根おろしで消化吸収しやすく、半夏生にたこのおろし和えはいかがでしょうか。

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雨の月が過ぎると半夏生。 一年のちょうど半分のころです。 西の方では、たこを食べる習慣があるのだそうです。 良…

最近は何故か再び「栄養学」に関わる本に出会うことが増えてきました。栄養学の勉強は、もうそろそろ控えても良いんじゃないの?と思っていたのですが・・・。もう10年以上、栄養学に携わり、読んできた本も軽く200冊は超えたと思います。ですから、もう...
02/06/2016

最近は何故か再び「栄養学」に関わる本に出会うことが増えてきました。栄養学の勉強は、もうそろそろ控えても良いんじゃないの?と思っていたのですが・・・。もう10年以上、栄養学に携わり、読んできた本も軽く200冊は超えたと思います。
ですから、もう良いだろうと内心思っていたのです。
もちろん栄養学の勉強を放棄するのではなく、これからはマイペースでゆっくりとジワジワと継続して行けば良いだろうと考えていたのです。
しかし最近出会った本『老けたくないなら「AGE」を減らしなさい』(牧田善二著 ソフトバンク新書)や、『50歳からは炭水化物をやめなさい』(藤田紘一郎 著 だいわ文庫)、『「やわらかい血管」で病気にならない』(高沢謙二 著 ソフトバンク新書)、『「砂糖」をやめれば10歳若返る』白澤卓二著 ベスト新書)に出会い、読んでいたら、またまた炭水化物(主にですが)の問題に行き着いてしまいました。
また近年は、尊敬している新潟大学大学院医学部の教授を務め、免疫学の大家でおられる安保徹先生も、最近はミトコンドリアに注目し、解糖系ではなく、ミトコンドリア系にしなさい、糖分依存から脱却しなさいと勧めておられます。
まだ全てを把握したのではなく、少しだけ新たに理解してきてことがあります。つまり、炭水化物(グリコーゲン)から得られたブドウ糖を土台にして、ミトコンドリア内のクエン酸サイクルでエネルギー産生する方法に依存するのではなく、脂質(脂肪酸)から得られたケトン体を用いたクエン酸サイクルを利用して、エネルギー(ATP)を得なさいということらしいのです。
もちろんタンパク質(アミノ酸)をブドウ糖に変換させ、エネルギーを産生する方法もあります。
取り敢えず炭水化物、特に精製された炭水化物は止めなさいと、全ての著者が口を揃えて声高く唱えているのです。
詳しくは著書に譲りますが、自分も以前から、まずは“精製”された白砂糖を黒砂糖やハチミツ(乳児以外)に、白米を胚芽米や玄米に、小麦粉を全粒粉にと提唱してきました。またピーター・ダダモ博士を筆頭とする血液型ダイエットの立場から、血液型がO型の人は、小麦粉に含まれるグルテンというレクチン(タンパク質)が合わないから、止めた方が良いとも提案して来ました。
どうも最近の本を読んでいると、特に“砂糖”に対するバッシングが増えてきている傾向がみられます。

何故でしょう?

歴史的観点から見直してみると、日本では1870年代は1日に摂取していた砂糖の量は、たった4グラム程度でしたが、100年後の1970年代には、何と約20倍の80グラムにまで増えたそうです。2016年の今では100グラムを超えていると容易に想像できます。つまり150年足らずで、25倍以上の摂取量に増えたという計算になります。
多くの科学者は、人間の体は1万年前から、殆ど進化していないと提唱しています。実際に私たちの体内の機能を探ってみると、低血糖になると血糖値を上げるシステムは幾つも備え持っているのですが、高血糖に合せて血糖値を下げるシステムは1つしかなく、膵臓から分泌されるインスリンが血糖値を下げるのが唯一の方法であり、備え持つ機能です。つまり本来は血糖値を上げる必要が殆どで、血糖値を下げる必要は皆無に近かったことになります。

日本に砂糖が伝わったのは8世紀のことだと伝えられています。当時は高価なものとして扱われ、“薬”として用いられていたようです。調味料としては使われず、当時の甘味料は米を発酵させた甘酒や、麦芽を発酵させて作ったアメが用いられていました。日本で砂糖が甘味料として使われるようになったのは16世紀のことで、国内での砂糖キビの栽培もこの頃から始まりました。
それでも1900年代までは、それほど量は増えなかったのですが、高度経済成長期から一気に日本の食生活が変わり、豊かになり、欧米化が急速に広がったのです。

どうして、そんなに砂糖に依存するようになったのでしょう。それは砂糖は依存性というマイルド・ドラッグの要素があったのです。砂糖を始めとするジャンク・フードは高い依存性があることが判明しています。これは幾つもの研究で証明されています。
例えばマウスを3つのグループに分類し、1つのグループには通常のエサを与え、2つ目のグループにはジャンク・フードを与えますが、一定量しか与えません。そして最後のグループには食べられるだけの砂糖やトランス脂肪たっぷりのジャンク・フードを与えます。すると普通のエサや、一定量のジャンク・フードを与えられたグループは、体重の変化や体質の変化は少ししか認められませんでしたが、食べたいだけジャンク・フードを与えたグループは、摂取を止めようとせず、体重もドンドン増え、体質も変わり、色々な疾患が生じやすくなったのです。
まさしくマイルド・ドラッグの依存性だと言えます。
また恐ろしいのは、体重過多になったマウスのグループの食事を、普通のエサに変えても、食べられなくなることです。
また2004年代に映画監督自身が実験材料となり、毎食ジャンク・フードを摂り続けたドキュメンタリー映画を思い出します。彼は30日間の実験予定でしたが、確か20日過ぎでドクター・ストップがかかり、実験は中止になったと聞いています。著しい体重の増加と、血圧や体脂肪が異常に増えてしまったのを憶えています。
どうやら、砂糖は依存性に富んだ、“マイルド・ドラッグ”だと認識すべきです。
ちょっと疲れたら“チョコレート”や“甘い物”という考え方を変えませんか?
日本では隠れ糖尿病を入れると、2200万人以上の人が各当するそうです。

“日本人総砂糖依存症”にならないためにも・・・

最近は何故か再び「栄養学」に関わる本に出会うことが増えてきました。 栄養学の勉強は、もうそろそろ控えても良いん…

セサミの周りは緑が多く、お使いに行く時は木の葉の下を通りぬけて行きます。わざわざ遠回りをして、ハーブの植え込みを歩きます。 小満のころは桑の葉も大きく広がって、蚕の食欲を満たし、たらふく食べた蚕は繭をまといます。この繭からいただく絹の糸は、...
15/05/2016

セサミの周りは緑が多く、お使いに行く時は木の葉の下を通りぬけて行きます。わざわざ遠回りをして、ハーブの植え込みを歩きます。
小満のころは桑の葉も大きく広がって、蚕の食欲を満たし、たらふく食べた蚕は繭をまといます。この繭からいただく絹の糸は、蚕が桑の葉を食べて創り出すたんぱく質の糸です。
私たちは、吸収したりリサイクルしたアミノ酸プールのアミノ酸を使って、たんぱく質を作ります。たんぱく質はアミノ酸が一本の鎖のようにつながって、さらに折りたたまれて立体となります。どの種類のアミノ酸が、どういう順番で、いくつつながるかで、たんぱく質の性質が決まります。どこでどんなたんぱく質を作るかは、おのおのの細胞の核に在る、遺伝子情報にコントロールされていて、遺伝子の設計図をきちんと転写複製して、必要なたんぱく質を作るのです。
私たちの身体の中にどのくらいの種類のたんぱく質が存在するのかは、まだまだわかっていません。少なくとも10万種類以上はあると考えられています。中でもっとも名の通ったたんぱく質といえば、酵素とコラーゲンでしょう。
酵素は大きく2つに分類されます。
身体の外(口腔や消化管の中)に分泌されるのが消化酵素です。私たちが食べた物を分解して、吸収しやすくする働きを担います。
もう一つは身体の中、細胞内部やその周囲で働く酵素です。一般に代謝酵素と呼ばれるものですね。身体の中で行われる、化学反応を促す触媒の役目をしています。
通常、酵素は必要な種類が必要なだけ作らます。しかし、原料となるアミノ酸の不足や、酵素産生に必要なビタミンやミネラルの不足などがあると、必要な酵素が作られにくくなります。また、病気やけが、激しい運動や精神的なストレスがあっても酵素の需要が増えるため、供給が追いつかなくなることもあるようです。
私たちは、酵素の働きによって生きているようなものですから、必要な酵素の不足は様々な不調の原因となります。そうなると、不足分の酵素を外から補給したくなるのが人情というもの。でも、酵素はたんぱく質の仲間です。前回お話ししたように、食べたり飲んだりしたたんぱく質は、唾液の中のたんぱく分解酵素、胃酸、膵臓や小腸表皮の細胞から分泌されるたんぱく分解酵素のはたらきでアミノ酸に分解されてしまいます。酵素のまま、その働きを持ったまま、身体の中には入っていきません。ですので、代謝酵素に関しては、外から取り入れることは叶いません。
では、消化酵素はどうでしょう。消化酵素は、咀嚼や、消化管の蠕動運動により食べものとよく混ざり合うことで、その作用が発揮されます。混ざり合った食べ物を消化管で吸収できるサイズにまで細かく分解します。食べすぎてお腹がはったり不快感があるときに、消化薬を飲むとすっきりします。それは、消化薬に含まれる消化酵素が、胃腸で停滞していた食べ物と混ざり合って分解してくれたり、胃酸分泌を刺激して消化を助けるからです。
このように、外から補給する消化酵素は、食べものを分解吸収のために摂取するのであれば、その働きを活用することができます。
清涼飲料水として市販されている酵素ジュース。これは、製造過程の加熱処理で酵素活性が抑えられている可能性が高いので、酵素を摂取するということを目的に置くのではなく、嗜好品として、またはジュースの成分の補給と考えるのが妥当でしょう。
自家製の酵素ジュースだったらどうでしょう? 酵素が活性化しているのであれば、酵素がジュースの材料となる食材の分解に働きます。ジュースに含まれる酵素により、ジュースの材料内のたんぱく質はポリペプチドやアミノ酸に、炭水化物は2糖類や単糖類に、脂肪は脂肪酸とグリセロールに分解されているので、食材そのままよりも楽に吸収することができます。ジュースの酵素が働いたぶんだけ、自前の消化酵素を節約できるわけです。
しかし、ジュースの材料を分解し吸収した後に、身体の中で利用したり壊したりするための代謝酵素は外から補給できませんので、消化酵素を節約しても、吸収したジュースの成分を体内で代謝するために代謝酵素を使わなければなりません。プラスになるのでしょうか、マイナスになるのでしょうか…。
やはり、酵素の摂取と思うよりは、ジュースの栄養素を摂取するため、お楽しみのため。

こころの栄養
身体の栄養

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高コレステロール(高脂血症)との出会いは、随分前になります。 栄養学を学ぶ上、所々でコレステロールに出会い、高コレステロールの問題や、高脂血症を抑える“スタチン類(抑制剤の総称)”の問題との数多くの出会も沢山ありました。 世間では随分と前か...
01/05/2016

高コレステロール(高脂血症)との出会いは、随分前になります。
栄養学を学ぶ上、所々でコレステロールに出会い、高コレステロールの問題や、高脂血症を抑える“スタチン類(抑制剤の総称)”の問題との数多くの出会も沢山ありました。
世間では随分と前から“低コレステロール食”が流行りました。 コレステロールは身体に悪いという説に始まり、“悪玉コレステロール(LDL)”や“善玉コレステロール(HDL)”の話題に移り、様々な形で“コレステロール”は、世間で“悪者”として注目されているように思われます。
しかし”悪玉コレステロール”は決して悪者ではなく、肝臓から体内の細胞に脂肪を送るという、りっぱな働きを果たしています。 そして善玉コレステロールは、余った脂肪を再び肝臓に送り戻すという働きを行っています。 では何故、LDL(低比重リポタンパク)は悪玉コレステロールと呼ばれているのでしょう?
それは悪玉コレステロール自体が壊れやすい性質を持ち、壊れてしまうと“酸化”してしまうからです。 すると免疫系の“貪食細胞”と呼ばれるマクロファージが酸化した悪玉コレステロールを食べてしまうのですが、食べ過ぎて膨れ上がったマクロファージは集結しやすい習性があり、結果として粥状の塊りが作られ、それが原因となって“血栓”を創り出す原因となるのが分かってきたからです。
“悪玉コレステロール”自体は決して壊れたくて、自ら進んで壊れているのではありません。 そこで登場したのがオリーブオイルに含まれる“オレイン酸”です。 今では“オメガ9”とも呼ばれ、必須脂肪酸の一つとして堂々と認められるようになりました。
実はオリーブオイルは以前から三大疾患を含む多くの疾患を防ぐものとして注目されていたのですが、どのようなメカニズムで健康に携わっているのかが長い間不明でした。 しかしオレイン酸は悪玉コレステロールに含まれる脂肪酸と入れ代ると壊れ難くなり、酸化を防ぐことが出来ることが判明したのです。
またオリーブオイルは必須脂肪酸(特にオメガ3であるα-リノレン酸)よりも熱に強いので、油料理として用いることが出来ます。 α-リノレン酸は100度以上の熱には耐えられないのですが、オリーブ・オイルは200度までは耐えられることも分かりました。
今流行りのオメガ3を豊富に含む“チアシード”は加熱する料理には適しませんので、ご注意ください。
まとめて言わせて頂ければ、自分たちの体には、コレステロールは不可欠であることを強調しておきます。 また、自分たちの身体は、自分たちに必要なコレステロールを自分自身の肝臓で作っていることも強調して付け加えておきます(通常の食生活では7~8割が肝臓で作られ、残りの2~3割が食事から摂られています)。 また副腎皮質で作られているステロイド、女性ホルモン、男性ホルモンの原料となっているのもコレステロールです。
体の中で作られているコレステロールですから、食事からの摂取量が減れば、体に必要な分まで肝臓で作る量が増えることになりますので、その分まで負担が増えることになります。 反対に食事からの摂取量が増えれば、肝臓が怠けて自分で作る量が減るだけで、どちらが良いのかは分かりません。 おそらく適量で良質なコレステロールを摂取することが大切になるのではないでしょうか。
脂肪肝が増えたり、LDLが異常に増えてしまうのは、ストレスや乱れた食生活が原因であると言われています。
日本ではいまだに総コレステロール値を220に設定していますが、これは世界中を見回しても、これほど低い設定をしている国はありません。 EU諸国では、高脂血症と診断されるには280以上で、しかも血圧が160以上になって、初めて高脂血症と診断されます。 なぜ日本だけが、そんなに低い設定値になっているかの理由は敢えて述べませんが、色々と分かってくると、唖然とさせられる“裏”が見え隠れしています。 興味のある方は、コレステロール関連の本を読んでみて下さい。
敢えて付け加えると、人間が長生きするには、230~250が一番長生きするというデータが山ほど報告されています。 また異常に総コレステロール値が低くなると、“ガン”を始めとする多くの疾患に罹りやすくなることも多くの研究で証明されています。
しかし総コレステロール値が300以上を示す人に出会うことがあります。 またLDLが異常に高いと訴える人もいます。そこで今回は“グレープフルーツに含まれる食物繊維”をご紹介します。
まだ食物繊維に含まれるどのペクチンが効果を上げるのかは判明されていませんが、多くの研究では聡コレステロール値を下げることが証明されています。 単にグレープフルーツを沢山食べるだけではダメで、グレープフルーツに含まれる水溶性の食物繊維を正しく摂り出したサプリメントでお試しください。
ネットで『Grapefruit fiber』で検索すれば、多くの商品が紹介されています。 含有量を確かめて、良質(値段でなく)なものをお探しください。 試してみる価値はあると思います。
少なくとも、コレステロール抑制剤による“薬”が原因となる多くの副作用に苦しめられることはなく、副作用は全くないのですから・・・。

http://doctorssuggestion.com/?p=5173

高コレステロール(高脂血症)との出会いは、随分前になります。 栄養学を学ぶ上、所々でコレステロールに出会い、高…

前回はお休みをいただきました「奄美世のごはん」。 今月からはたんぱく質とまいります。 私たちの身体を作るたんぱく質。 私が理解しきれていないという事もありますが、まだまだ分からないことだらけのたんぱく質ですので、ざっくりお話ししていきたいと...
19/04/2016

前回はお休みをいただきました「奄美世のごはん」。 今月からはたんぱく質とまいります。
私たちの身体を作るたんぱく質。 私が理解しきれていないという事もありますが、まだまだ分からないことだらけのたんぱく質ですので、ざっくりお話ししていきたいと思います。
たんぱく質は、たくさんのアミノ酸がネックレスのように一列に繋がってできています。 このアミノ酸でできたネックレスを、ポリペプチドといいます。 このポリペプチドが更にきれいに形づくられて初めてたんぱく質という名になり、そしてたんぱく質としての役割を担います。
私たちが、たんぱく質を食べたり飲んだりする目的は、ネックレスの材料となるアミノ酸の供給です。 このアミノ酸を、作り変えたり組み合わせたりして、身体に必要なたんぱく質を作りあげるのです。
私たちが食べたり飲んだりしたたんぱく質は、他の栄養素と一緒に、口の中で咀嚼され、胃に入ると胃酸のシャワーを浴びます。 そして、たんぱく質を分解する酵素によって、アミノ酸のネックレスが大まかに切断されます。
続いて、ぶつ切りのアミノ酸のネックレスは十二指腸に送られ、膵臓から分泌される膵液中のたんぱく質分解酵素の作用を受けて、さらに細かく分解されます。 その後、小腸内側の表面の細胞の膜にある分解酵素で、一個のアミノ酸、または2個か3個のアミノ酸がつながったジペプチドかトリペプチドに分解されます。
小さな断片になったアミノ酸は、小腸表面の細胞の膜上から細胞内にとりこまれ、その細胞の中でさらに一個一個のアミノ酸に分解され、血流にのって門脈(血管)に入り肝臓へと送られます。
肝臓に運ばれたアミノ酸の一部はたんぱく質に合成されますが、その他のアミノ酸はまた血流にのって、身体のあちこちに運ばれ、アミノ酸プールとなります。 アミノ酸プールには、消化吸収した食べもの飲みものに由来するアミノ酸の他に、体内のたんぱく質が分解されてできたアミノ酸も存在します。
私たちは、このアミノ酸プールのアミノ酸を使って、たんぱく質を合成しているのです。
ヒトは1日に、70gのたんぱく質を食べて、200gのたんぱく質を合成するそうです。 1日に2~3%が分解されて生まれ変わっています。 そのためには、アミノ酸プールに存在するアミノ酸の質と量を一定に、充足するだけ保たなければなりません。
たんぱく質の摂取が足りないと、アミノ酸プールのアミノ酸は次第に減っていきます。 身体はその穴埋めに、免疫細胞の産生を減らしたり、筋肉など身体の構成成分を分解して、アミノ酸を供給します。 逆にたんぱく質を摂取し過ぎると、過剰なアミノ酸は、別のアミノ酸に変換されたり、エネルギー源に使われたり、また、そのまま分解されて尿中に排泄されます。
アミノ酸を分解して排泄するとき、尿中に排泄されるカルシウム量が増大したり、腎臓に負担がかかる可能性があります。 たんぱく質は私たちの身体の中で、内臓や筋肉、骨や皮膚や髪の毛の成分となります。 血液やホルモン、酵素の材料にも不可欠です。 免疫物質の成分にもなります。 神経伝達物質としても働きます。 自律神経のバランスや精神的な安定にも関与します。 過不足なく、摂取しなければならない栄養素です。
次回はたんぱく質を構成するアミノ酸の種類や、それぞれの働きや摂り方についてお話しします。
週が明けたら穀雨です。 陽の光とともに優しい雨が降ります。

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前回はお休みをいただきました「奄美世のごはん」。 今月からはたんぱく質とまいります。 私たちの身体を作るたんぱ…

今までに不眠症に悩まされている多勢の人たちに出会いました。 中には精神的に追い込まれて、自分の不眠を“病気”として受け止めている人も多くいました。色々と調べてみると、世の中には不眠で苦しんでいる人たちが本当に数多くいることを知りました。 今...
01/04/2016

今までに不眠症に悩まされている多勢の人たちに出会いました。
中には精神的に追い込まれて、自分の不眠を“病気”として受け止めている人も多くいました。

色々と調べてみると、世の中には不眠で苦しんでいる人たちが本当に数多くいることを知りました。
今回は今までに“不眠症”の人たちに勧めてきた方法をご紹介することで、少しでも“不眠症”から解放される人がいれば嬉しいです。

まず最初に“不眠症”は病気だと思い込まないことです。
自分に「眠れない、眠れない」と真剣に悩んでいる人たちを観てきましたが、まず基本的な考え方を変えるように勧めています。
それは“不眠症”をネガティブなものではなく、ポジティブに受け入れることです。

第一は、“眠れないときは寝ない”ことです。
眠れないのではなく、寝なくても大丈夫なのだと受け入れて下さい。
ですから寝ないでください。
テレビを観るなり、本を読むなり、もし散歩したいのでしたら、安全な場所を選んで散歩しても結構です。

朝まで寝れなかったら、自分を称えて下さい。
寝なくても大丈夫だったと、大したものだと自分を褒めてあげて下さい。

次に大切なことは、その日の日中は決して寝ないで起きていてください。
昼寝は絶対ダメです。
絶対に寝ないでください。
眠くなったら、外に出て散歩をしたり、顔を洗うなり、好きなことをして、日中は決して寝てはいけません。
ここが肝心です。
夜に寝れないからと、昼間に寝ている人が、どれだけ多いことか。
それで夜に寝れない、自分は“不眠症”だとして、勝手に“病気”だと思っている人が多いように思います。

日中はサーカディアン・リズムがありますが、実は1日は24時間周期ではなく、24時間330分とか、25時間だと提唱している研究者が数多くいます。
ですから体内時計は誰でも少しずつズレているのです。
ですから、ズレを自分で調整する必要があります。
“不眠症”だと思っている人は、この時間調整が苦手な人が多いようです。
つまり生真面目な人に“不眠症”が多い傾向があるように思えます。

今までに観てきた“不眠症”の人たちの半分以上は、この方法で、寝れなかった翌日にはぐっすりと寝れるようになります。
もし夕方以降(19時過ぎ)に眠気に襲われたら、我慢せずに寝て下さい。

そして夜中に眼が醒めてしまっても、自分を責めないでください。
数時間でも寝れた自分を褒め称えてください。
「よくぞ、4時間も寝れた、凄いぞ!」と。
そして無理に再度寝ようと努力せず、起きていようが、寝ようが、それは自分自身で決めます。
寝れないようでしたら、朝まで仕事をするなり、音楽を聴くなり、好きなことをして過ごしてください。
決して「眠れない」と、自分を責めないでください。

3~4時間寝れば、少なくてもレム睡眠と、ノンレム睡眠はワンサイクルします。
世の中には一日に3~4時間の睡眠だけで、元気に過ごしている人は山ほどいます。
7時間以上寝ないと辛いという人が多いのですが(自分もその中の一人ですが・・・)、逆に数時間だけの睡眠で元気でいられる人の方が羨ましいです。

自分の知人に、やはり4時間前後しか寝ない人がいますが、本人は別に“不眠症”だと少しも思っていません。
しかもその人は年間300冊以上の本を読んでいます。
羨ましい限りです。

自分は仕事を終えてからの一杯が楽しみなので、アルコールが入ってしまうと、余り本を読むことができません。
ですから就寝前や起床後に読書をする時間が取れず、どう頑張っても年間に100~150冊程度の本しか読めません。
ですから一日に数時間の睡眠だけで、日中を元気で過ごせる人たちが本当に羨ましいのです。
自分より数時間以上も本を読む時間が持てるのですから・・・。

人間が熟睡するためには、2つの要素が必要だと考えています。
一つは“肉体的疲労”。
そしてもう一つは“脳の疲労”です。
この2つの要素が欠けていると気持ちよく寝れません。

“肉体的疲労”は決してハードな運動をする必要はありません。
仕事をしている人でしたら、寝れない朝に早めに出かけて、いつも乗る駅の一つ先の駅まで歩くとか、朝に時間の余裕がなければ、帰宅の時にいつも降りる駅の一つ手前で降りて、自宅まで歩くようにしてください。
老齢者であれば、一日に1時間の散歩を目指して下さい。
無理をせずに、最初は10分でも15分でも構いません。
ただ合計で1時間歩くように分けて歩いて下さい。
もし30分を2回、または1時間歩けるようになったら、ほんの2~3センチで良いので、少しだけ歩幅を大きくして歩くか、いつもよりもチョットだけ速く歩くように意識して歩いて下さい。
実行して行くと、歩ける距離が増えてきます。
そうなったら自分を褒めてあげてください。
決して距離を歩くのではなく、時間を歩く練習を心掛けてください。

次の“脳の疲労”は1時間の読書で簡単に行えます。
テレビを観ても脳は疲労しませんので、本を読んで内容を頭の中で理解するように読んでください。
寝れないから本を読むのではなく、内容を楽しんでください。
わざわざ眠くなるように難しい本を選ぶ必要はありません。
楽しめる本を選んでください。
面白くて寝れなくても大丈夫です。
翌日は寝れるようになります。
悲しくなったり、暗くなる本はダメです。
夢を抱けるような、ポジティブな本を選びます。
もちろん日中に読んでも構いません。

人間はネガティブなことを考えると寝られません。
ですから寝る前は、悩んでいることや、嫌なことを考えずに、楽しいことを考えて下さい。
将来の夢、旅行したい場所、嬉しいこと、楽しいことを考えて下さい。
これは多くの著名な方(哲学者を含む)が同じことを提唱しています。

不眠症に対して“睡眠薬”を処方して貰っている人もいます。
この場合は、家族の人の協力が必要になります。
こっそりと処方している先生の元に行き、「少しずつ軽い薬に変え、最後はプラシーボ(砂糖などの偽薬)に変えて下さい」とお願いして下さい。
睡眠薬で寝ている人は、薬に依存していますので、薬の内容が変わっても寝れるようになります。

プラシーボで数か月経過しても寝れるようになりましたら、ご家族で相談して、本人に伝えるか、伝えずに続けるか検討して下さい。
気が弱い人でしたら、プラシーボを継続した方が良いかも知れません。

睡眠薬を飲んだ翌日の悪い気分は、よく聞くことです。
副作用が多いことも見聞きします。
そんな方にお勧めすしているのは、『かのこ草』です。
ハーブ・ティとしても売られています。
かのこ草は、背の高いシダ様の植物で、その根は何千年もの間、おだやかな鎮静剤として使われて来ました。
お茶としても美味しく、気分を落ち着かせてくれ、よい眠りに誘ってくれます。
“神様の睡眠薬”とも呼ばれています。
もし睡眠薬の副作用に悩まされている方がおりましら、是非ともお試しください。
副作用もなく、習慣性もなく、安全性も、世界中で実証されています。

今までに不眠症に悩まされている多勢の人たちに出会いました。 中には精神的に追い込まれて、自分の不眠を“病気”と…

“花粉症”の季節が訪れたようです。巷ではマスクをしながら歩いている人が、随分と目立つようになりました。実は自分は以前に2回程、花粉症を発症した経験があります。1回目は、鼻水と“胆嚢”との関連があると知り、胆嚢系の治療をしてもらうと、見事に症...
29/02/2016

“花粉症”の季節が訪れたようです。
巷ではマスクをしながら歩いている人が、随分と目立つようになりました。実は自分は以前に2回程、花粉症を発症した経験があります。1回目は、鼻水と“胆嚢”との関連があると知り、胆嚢系の治療をしてもらうと、見事に症状が無くなりました。それから数年後に2回目の花粉症に襲われました。その時は、胆嚢系の治療を受けても治りませんでした。自分の症状を観察してみると、寝ている時は全く正常なのに、座ったり、立ったりするとクシャミや鼻水が止まりません。
最初に考えたのは、“起立性貧血”です。寝た状態から、座ったり、立ったりすると、通常は直ぐに体が対応して血圧を調整するのですが、起立性貧血になると、体位の変化に反応できず、頭部が貧血状態になってしまう疾患です。
もう一つは“底冷え”です。寝ている時は、布団やタオルをかけて寝ていましたので、体が温められて、症状が緩和するのではと考えたのです。
どちらかだろうとは考えていましたが、取り敢えず考えているだけでは埒が明きません。まず休日にティッシュペーパーの箱を抱えて、新宿駅からロマンスカーに乗って、終点の湯本まで行き、日帰り温泉に半日以上入り、体に潜む毒素や汗を出してしまう作戦に挑みました。すると、夕方に帰るために乗車したロマンスカーでは、一切クシャミや鼻水が止まり、美味しくビールを飲みながらの帰宅となりました。
元々、自分は鼻が弱く、何かがあると直ぐに鼻水の嵐に見舞われます(今では15~30分程度で回復します)。大学時代はヨガの鼻の洗浄方法(1日に3回、片側の鼻からぬるま湯を入れ、口から出すのを左右3回ずつと、太陽に向けて口を開いて、太陽光で浄化する)を実行しました。始めてから2週間ほどすると、突如としてコップ一杯になるほどの鼻汁が口と鼻から大量に出て、それきり治ったことがあります。おそらく蓄膿症に近い状態であったと思われます。それまでは、鼻にホコリやネコの毛が入っただけで、クシャミと鼻水に襲われ、全く手が付けられない状態でしたが、それ以降は多少のホコリやネコを触っても、平気になりました。しかし自分にとって敏感な部位であることには、今でも変わりありません。ですので、もし単発の花粉症でしたら、体の仕組みをしっかりと理解しているカイロプラクターを探し、胆嚢系統の検査や治療をしてもらうか、休日を利用して日帰り温泉治療を試してみるのがお勧めです。
しかし数年から数十年間も、毎年のように花粉症に悩まされている方には、前述した方法では、余り効果を得ることは困難だと思います。そこで今回はBee Pollen(ビーポーレン;日本語に訳すと“花粉”になってしまいますが…)をご紹介します。
これはミツバチが運んだ花粉です。専門的には、これは植物の花がミツバチなどの昆虫などで受粉する“虫媒花粉(ちゅうばいかふん)”のことで、一般的なスギなどの、風で運ばれる“風媒花粉(ふうばいかふん)”の花粉とは異なります。つまり英語では、昆虫によって運ばれる花粉をBee Pollenと呼び、普通の風で運ばれる花粉は、単にPollenと呼びます。
方法はネットでBee pollenを購入(値段はマチマチなのでご自分で判断下さい)して頂き、一錠ずつ10分おきに飲んでみます。そしてムズムズ感や、鼻水、クシャミなどが軽減するまで継続して摂取します。
この方法は1990年代に、アメリカの調査研究所に勤める医学博士が200名近くの喘息、花粉症、慢性的副鼻腔炎などの人に実験を行った報告があります。結果としては、数名を除いた殆どの人に効果があったと発表しています。
効果(変化)が出るのは、始めて10分が平均で、早い人には1分少々で変化が認められたそうです。Bee Pollenに含まれる、どの成分が効き目を示したかは、今の所、分かっていないようですが、「おそらく複数の成分が混合して効果が現れている」と考えられているようです。
もう一つの方法を試して見事に成功した話しを読んだことがあります。それは自然食品で売られている“蜂の巣”を購入してきて、蜜を除いた“巣”をハサミで刻んで摂取したことで、長年苦しんだ花粉症から解放されたという話しです。どこで採れた“蜂の巣”であるかを確認して下さい。
しかし問題が一つあります。以前にハチに刺されて、アレルギーを抱えている人がいます。 その人たちは再度ハチに刺されると、アナフィラキシー・ショック(激しいアレルギー反応)を起こす可能性があります。Bee Pollenでも反応を起こす可能性がありますので、以前ハチミツを食べたり、飲んだりした後に体調を崩した人や、ハチに刺された苦い経験がある人は、Bee Pollenの錠剤(もしくは液体)を1錠でも摂取した後に、アレルギー反応が出たら、直ちに摂取を中断してください。また乳幼児には適応しませんのでご注意ください。
どちらにしても、毎年のように、抗ヒスタミン薬を始めとする様々な医薬品や、アレルゲンの注射を受けるよりは自然な試みだと思います。試してみる価値は十分にあると思います。

http://doctorssuggestion.com/?p=5153

“花粉症”の季節が訪れたようです。 巷ではマスクをしながら歩いている人が、随分と目立つようになりました。 実は…

嬉しい報告をいただきました。 私の油のはなしを聞いたり読んだりした方からです。 30代の男性です。ひどい花粉症をどうにかしたいと、6か月の間、揚げ物を食べるのを一切やめたのです。 栄養については「頭では分かっていてもなかなか実践するのが難し...
18/02/2016

嬉しい報告をいただきました。
私の油のはなしを聞いたり読んだりした方からです。
30代の男性です。

ひどい花粉症をどうにかしたいと、6か月の間、揚げ物を食べるのを一切やめたのです。
栄養については「頭では分かっていてもなかなか実践するのが難しい」のですが、「これなら簡単」「やれる」と思ったのだそうです。
彼はそれまで、摂り過ぎると炎症の原因になり得るオメガ6系の脂肪酸を、揚げ物を介してたくさん摂取していたので、それをまず断とうと思いついたのです。

炒めものなどの加熱料理には、オメガ9系脂肪酸が豊富で手に入りやすいオリーブ油にすることで、オメガ6系の脂肪酸の摂取をさらに抑えました。

青魚そして、オメガ3系脂肪酸の摂取には、魚料理を増やしました。

亜麻仁油やしそ油も、酸化を防ぐため、そして早めに食べきるように、遮光ビンに入った小さめの商品を選んで、サラダやお浸しなど料理にかけて摂取しました。

「ちょっと高かいから、時々」

お話しをうかがうと、
「これまでの花粉症の症状を"10"とすると、今は"1"かな」とのこと。

これは試してみる価値ありですよ!


Pouring oil少し前ですが、α-リノレン酸を豊富に含有するとされる油脂類の報道が、テレビでありましたね。

オメガ3系脂肪酸が豊富であるとされる植物油を原料とする商品の中に、α‐リノレン酸の含有量が10%を下まわっている商品があるとの報道でした。

チアシード画面には、亜麻仁油、えごま油、などなどが並んで映っていましたが、どの商品がそうであるか、また、その画像の中にその商品があるのかは報じられませんでした。

スーパーで販売されている商品を確認しましたが、α‐リノレン酸の含有量を表示していない商品が、たくさんあります。
もちろん、表示してある商品もありましたよ。

気になる時は、ぜひ、お買い上げの商品に表示されているお客様相談室にお尋ねください。
消費者の声が届いて、よりよい商品が残っていくといいですね。

チョコさて、バレンタインデーにもらったチョコの裏、原材料に植物油という表示がありますか?
油の名称が表記されていますか?
どんな油が使用されているのでしょうか?

手づくりチョコには、残念ながら(!?)表示はありませんね。

知らず知らずに摂取している油の種類と量に、ときどき思いを馳せてみてください。

おいしく食べる

楽しく食べる

嬉しい報告をいただきました。 私の油のはなしを聞いたり読んだりした方からです。 30代の男性です。 ひどい花粉…

今回は、90年代頃から以前は “悪者” と思われていた考え方や、摂られ方が大きく変わった “脂肪” について再考してみたいと思います。まずは日本ではシンプルに脂肪は;•固まっていない状態を “油(OIL:オイル)” と呼びます。•反対に体内...
31/01/2016

今回は、90年代頃から以前は “悪者” と思われていた考え方や、摂られ方が大きく変わった “脂肪” について再考してみたいと思います。

まずは日本ではシンプルに脂肪は;
•固まっていない状態を “油(OIL:オイル)” と呼びます。
•反対に体内で固まった状態を “脂肪(FAT:ファット)” と呼びます。

どうやら私たちの体とって重要なのは “油” であって、“脂肪” ではないと考えても良さそうです。
私たち人間の体温は36.5度前後です。
一方、豚や牛の体温は38度前後ですし、鶏の体温は40度以上ですから、私たちの体内に入った “油” は固まって “脂肪” になってしまいます。
しかし魚の体温は20度前後ですから、魚に含まれる “油” は、私たちの体内に入っても “油” のままの状態を維持します。
つまり体内で固まって “血液ドロドロ” にならず、“血液サラサラ” でいることになります。




次に大切なことは;
•私たちの体内で作ることができ、または簡単に得ることができる “脂肪酸” を “飽和脂肪酸” と呼びます。
•一方で、私たちの体内で製造できない、体に必要となる “脂肪酸” を “不飽和脂肪酸” または “必須脂肪酸” と呼びます。

つまり私たちが必要とする “脂肪” は、“不飽和脂肪酸” であり、またの名が “必須脂肪酸” であることが分かります。

90年代、自分がアメリカに滞在していたころは、”フラックス・シード・オイル” が注目を集めていました。
日本名で “亜麻仁油(あまにゆ)” です。
93年に帰国した頃の自分は “亜麻仁油!” “亜麻仁油じゃあ!” と大きな声を出して騒いでいました。
しかし、当時の日本は “亜麻仁油?って何?” という状態でした。




それでも90年代半ば頃から日本でも “必須脂肪酸” の重要性を唱える人たちが増えてきました;
•“オメガ3(リノレン酸)”、“オメガ6(リノール酸)” の登場です。

当時はオリーブ油に含まれる “オメガ9(オレイン酸)” も注目を集めましたが、その効用が発見されたのは、2000年代に入ってからだと思います(今ではオレイン酸は、悪玉コレステロールとして有名なLDLに含まれる脂肪酸と入れ代ることで、LDLが直ぐに壊れて酸化してしまうことを防ぐことが解明されています)。
また90年代までは “オメガ6” は “必須脂肪酸” として注目されていたと記憶しています。

2000年当初は、“酸化物質” が注目され、“抗酸化剤” が注目を集めました。

体に悪い影響を与える “酸化物質” が敵対され、“抗酸化剤” であるベータ・カロチン、ビタミンC、Eなどが注目されたように覚えています。

次第にオメガ6であるリノール酸は、体内で炎症を増やしてしまうプロスタグランジンIIの基であるアラキドン酸(肉類に多く含まれる脂肪酸)に転換されるとして、何時の間にか世間からは “リノール・オイル” は消えて行きました。

昔からスポーツ・トレーナーの人たちが、「炎症があるときは魚を食べ、牛、豚、鶏類は炎症を悪化させるから食べるな!」と指導していたのを思い出します。
先人たちは体験や経験上から、この事実を知っていたのでしょう。頭が下がります。




今では亜麻仁油、しそ油、チアシード、青魚(EPA、DHA)に含まれるオメガ3と、LDLの酸化を防ぐオリーブ油が主流になっていると思えます。

でもオメガ3の効用は、意外に知られていないような気がします。
そこで今回は、オメガ3が私たちの体に与える代表的な効果をご紹介します;
•第一に、体内のオメガ3の不足が、多くの子どもたちにハイパーアクティビティー障害(ADHD)をもたらすことが判明しています。
•次に、心律異常(不整脈)や心臓病の危険性を抱えている人は、EPAやDHAのオメガ3のサプリメントを摂取することで、かなりの確率で疾患を防ぐことが認められています。
•またオメガ3は、高すぎる血中中性脂肪値を、他のどの薬よりも下げることが証明されています。
•オメガ3は、慢性関節リウマチの症状を緩和させる、最も優れた自然療法であることも判明しているのです。
•また多くの若い女性を苦しめているクローン病(腸壁の全層が炎症で侵される原因不明の疾患)や、潰瘍性の大腸炎を含む炎症性の大腸への疾患も、EPAやDHAのサプリメントで大きく改善できることが発表されています。

ではどの位の量を摂取していれば良いのでしょう?
多くの研究者は、一日に300~600ミリグラムを摂っていれば、大多数の人は心筋梗塞を含む、多くの疾患を予防できると言っています。

チアシード(DoctorsSuggestion.com)巷では大量のオメガ3が含まれる “チアシード” が大人気です。

“健康”を維持したり、チアシードに含まれる大量の食物繊維でダイエット効果を期待している女性も多いと思いますが、それだけでなく、オメガ3は私たちの健康に大いに影響を与えてくれているのです。

先月はお休みを頂いてしまいました。申し訳ありませんでした。 今回は、90年代頃から以前は “悪者” と思われて…

去年までの脂質について少しだけおさらいです。*必須脂肪酸のα‐リノレン酸と、そこから派生するDHA、EPAはオメガ3系の脂肪酸。 多く含むものは、しそ油やえごま油、亜麻仁油。 ホウレン草や小松菜などの野菜類やくるみ、チアの種。そして魚。 *...
18/01/2016

去年までの脂質について少しだけおさらいです。
*必須脂肪酸のα‐リノレン酸と、そこから派生するDHA、EPAはオメガ3系の脂肪酸。 多く含むものは、しそ油やえごま油、亜麻仁油。 ホウレン草や小松菜などの野菜類やくるみ、チアの種。そして魚。
*もう一つの必須脂肪酸のリノール酸は、一般的なサラダ油に豊富です。

必須脂肪酸私たちの身体の中で創ることができません。必ず食べ物から摂取しなければならないわけですが、さて、どのくらいの量を摂ればよいのでしょうか。
脂質の摂取量や、各々の脂肪酸の割合いなど、いろいろな考え方があるのですが、目安として厚生労働省の摂取基準(成人/1日)を簡単にまとめてご紹介します。
オメガ6系の脂肪酸は、9グラム前後がよいとされています。 オメガ6系の脂肪酸は過剰摂取の傾向にあるので、上限が総摂取エネルギー量の10%と設定されています。 上限は一般に22~30グラムとなります。 料理用の大さじだと2杯くらいです。
オメガ3系の脂肪酸は、必要量が2グラム程度。 これにDHA、EPAを1グラム以上を含めます。 オメガ3系の脂肪酸は摂取の上限は設定されていません。 上限が無いなら好きなだけ摂っていいかというと、そういうわけにはいきません。

脂質全体の摂取量は、総摂取エネルギー量の20~25%が良いとされます。 これには食材中の脂質も含まれているので、それを抜くと45~55g程度となります(30代)。
この割合は平均的なものです。 一人一人の代謝や運動量、また体調、他に摂取した飲食物の内容によっても大きく変化します。
飽和脂肪酸は、生体内で創ることができる脂肪酸ですので、必要量や推奨量は設定されていません。 目標量として30代は15グラム。 成長が著しく運動量も多いと考えられる小学生・中学生・高校生は成人より多く、17~28グラム程となります。 不足していたら摂取するように、摂り過ぎていたら控えていきましょう。摂取するなら必須なものを、控える時は不必要なものから控えましょう。

以前、減量法として低脂質/高炭水化物食が流行りましたね。 あらゆる脂質を制限する極端なものもありました。 このダイエット法は、必須脂肪酸やたんぱく質の摂取不足などの危険性が高くなるなどから、すたれてしまいました。
最近は、高脂質/低炭水化物食が流行っています。 この方法は、エネルギー制限を意識しなくても、摂取エネルギーが低下する傾向に至るためか、体重の減少においては低脂質/高炭水化物食に比べると、より短期間で効果が表れやすいようです。
高脂質/低炭水化物食で気をつけたいこと。 それは、穀物の摂取を控えることになるので、穀類から摂取していた食物繊維やビタミン、ミネラルが減ること。そして、たんぱく質の摂取量が増えることにより、たんぱく代謝の影響を受けて腎臓への負担が増加することです。 また、脂溶性の化学物質などの摂取の増加につながります。脂溶性であるため体外への排泄がしにくく、摂取が長期にわたる場合は、その蓄積の増加も起こりうると考えられます。
いずれにせよ、高脂質/低炭水化物食の長期の研究はまだなされていないようです。

大切なのはメリットとデメリットをきちんと知ることです。そして、身体の調子や心の変化をしっかりと感じてください。
ひとりひとり違います。その時々に変化します。

楽しく食べていますか? 美味しく食べていますか?

http://doctorssuggestion.com/?p=5123

寒に入り、冷え込む日が増えてきました。 冬は陽の通る道が低いので、家の奥まで陽が入りこみます。 冬のやわらかい…

師走です。 松迎えの日もすっかり忘れて走り回っているうちに、あちらこちらから鈴の音が聞こえ始めました。 前回までの脂質のはなしを少しだけおさらいしましょう。 *必ず食べものから摂り入れなければならない必須脂肪酸は、α-リノレン酸とリノール酸...
17/12/2015

師走です。 松迎えの日もすっかり忘れて走り回っているうちに、あちらこちらから鈴の音が聞こえ始めました。 前回までの脂質のはなしを少しだけおさらいしましょう。 *必ず食べものから摂り入れなければならない必須脂肪酸は、α-リノレン酸とリノール酸。 *炭素の二重結合が無い脂肪酸が飽和脂肪酸、有るのが不飽和脂肪酸。 *飽和脂肪酸の摂取量とインスリン抵抗性(インスリンの働きを抑える状態)は正の関連をもつ。 今回は、不飽和脂肪酸をさらに細かく分類していきます。 不飽和脂肪酸は分子構造に炭素の二重結合を持ちます。 この二重結合が1ヶ所だけの脂肪酸を一価不飽和脂肪酸といいます。 二重結合が2つ以上ある脂肪酸を多価不飽和脂肪酸といいます。 炭素の二重結合は、柔軟性に富む代わりに不安定になっているので、とても酸化しやすい部位です。 ですから、複数の炭素の二重結合を持つ脂肪酸を多く含む油は、酸化しやすい油というわけです。 必須脂肪酸のα-リノレン酸とリノール酸は、この不飽和脂肪酸の仲間で、多価不飽和脂肪酸に分類されます。 多価不飽和脂肪酸は複数の炭素の二重結合を持ちますから、どちらも酸化しやすい脂肪酸です。 多価不飽和脂肪酸をさらに二重結合の位置で分類したものが、オメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸です。 必須脂肪酸はそれぞれ、α-リノレン酸がオメガ3系脂肪酸に、リノール酸がオメガ6系脂肪酸に含まれます。 オメガ6系の脂肪酸は、一般に過剰に摂取されている傾向があります(『奄美世のごはん #051:基本の9(油)』)。 反対にオメガ3系脂肪酸のα-リノレン酸やDHA・EPAは、摂取量は多くありません。 この脂肪酸は欠乏すると皮膚炎などを発症するので、含有量の多い食品を気をつけて摂取することが大事です。 オメガ3系脂肪酸を多く含む油には、亜麻仁油、えごま油、しそ油などがあります。これらの抽出した油はとても酸化しやすいので、カロチン(ビタミンA)やビタミンEなど、抗酸化作用をもつ油溶性のビタミンを含む食べものや、サプリメントを一緒に摂るようにしましょう。また、加熱調理による酸化はなるべく避けたいものです。 植物性の食品では、小松菜、ほうれん草、大根の葉、春菊などの葉野菜や、チアの種などにオメガ3系の脂肪酸が豊富に含まれています。 動物性の脂肪にも微量ですが含まれています。 動物の身体に含まれるα-リノレン酸は、植物の葉に由来します。 牧草で育てられた牛や羊の肉は、穀物飼料で育てられた家畜の肉に比べると、リノール酸に対するα-リノレン酸の含有量が多い傾向にあるのです。 また、オメガ3系脂肪酸の仲間で、広義に必須脂肪酸とされるDHAやEPAは、魚介類に多く含まれます。 鯵や鰯、秋刀魚、鯖、鰤は豊富なDHA・EPAに加えてα-リノレン酸も含みます。 DHAは、お腹の中の赤ちゃんや乳幼児の脳・神経の成長と成熟にとても重要な栄養素です。 とくに妊娠中や授乳中は、気をつけて摂取して欲しいのですが、魚介類が主な摂取源となりますから、海中の汚染物質の蓄積が心配です。 種類の偏りがないよう、旬の魚介を選び、DHA・EPAを摂るようにこころがけてください。 ご馳走の季節がやってきます。 はれの日に食べるもの からだが喜ぶ食べもの こころが喜ぶ食べもの みんなが喜ぶ食べもの

http://doctorssuggestion.com/?p=5109

師走です。 松迎えの日もすっかり忘れて走り回っているうちに、あちらこちらから鈴の音が聞こえ始めました。 前回ま…

住所

恵比寿南3-7/1
Shibuya-ku, Tokyo
150-0022

電話番号

050-3634-3899

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