
04/08/2025
当科の村上晃規先生が大学院生(吉富 啓之准教授の研究班)の時からされていた基礎研究の結果がScience Immunologyに掲載されました。
おめでとうございます!
吉富 啓之准教授のグループは関節リウマ滑膜の免疫機構の解明を試み、比較的新しい霊長類にのみ存在する進化的に新しいサイトカインIGFL2がヘルパーT細胞特異的に産生され関節リウマチ病態に関わることを示しました。IGFL2は関節リウマチ滑膜でヘルパーT細胞、なかでも末梢ヘルパーT細胞(Tph細胞)から特異的に発現しTph細胞分化やマクロファージの活性化に関わっていました。さらに血中IGFL2は関節リウマチに強く関連しており、新たなバイオマーカーや治療標的として期待されます。
Murakami, A., Akamine, R., Tanaka, S., Murata, K., Nish*tani, K., Ito, H., Watanabe, R., Fujii, T., Iwasaki, T., Masuo, Y., Iri, O., Nakamura, S., Kuriyama, S., Morita, Y., Murakawa, Y., Terao, C., Okada, Y., Hashimoto, M., Matsuda, S., Ueno, H., & Yosh*tomi, H. (2025). Human CD4+ T cells regulate peripheral immune responses in rheumatoid arthritis via insulin-like growth factor like family member 2. Science Immunology. https://doi.org/10.1126/sciimmunol.adr3838