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当科の村上晃規先生が大学院生(吉富 啓之准教授の研究班)の時からされていた基礎研究の結果がScience Immunologyに掲載されました。おめでとうございます!吉富 啓之准教授のグループは関節リウマ滑膜の免疫機構の解明を試み、比較的新...
04/08/2025

当科の村上晃規先生が大学院生(吉富 啓之准教授の研究班)の時からされていた基礎研究の結果がScience Immunologyに掲載されました。
おめでとうございます!

吉富 啓之准教授のグループは関節リウマ滑膜の免疫機構の解明を試み、比較的新しい霊長類にのみ存在する進化的に新しいサイトカインIGFL2がヘルパーT細胞特異的に産生され関節リウマチ病態に関わることを示しました。IGFL2は関節リウマチ滑膜でヘルパーT細胞、なかでも末梢ヘルパーT細胞(Tph細胞)から特異的に発現しTph細胞分化やマクロファージの活性化に関わっていました。さらに血中IGFL2は関節リウマチに強く関連しており、新たなバイオマーカーや治療標的として期待されます。

Murakami, A., Akamine, R., Tanaka, S., Murata, K., Nish*tani, K., Ito, H., Watanabe, R., Fujii, T., Iwasaki, T., Masuo, Y., Iri, O., Nakamura, S., Kuriyama, S., Morita, Y., Murakawa, Y., Terao, C., Okada, Y., Hashimoto, M., Matsuda, S., Ueno, H., & Yosh*tomi, H. (2025). Human CD4+ T cells regulate peripheral immune responses in rheumatoid arthritis via insulin-like growth factor like family member 2. Science Immunology. https://doi.org/10.1126/sciimmunol.adr3838

2024年11月12日に京大医学部 芝蘭会館「山内ホール」にて第127回Kyoto Orthopaedic Seminarが開催され、群馬大学大学院医学系研究科 准教授 設楽 仁先生より「肩関節慢性疼痛の診断と治療:腱板断裂に対する総合的ア...
05/12/2024

2024年11月12日に京大医学部 芝蘭会館「山内ホール」にて第127回Kyoto Orthopaedic Seminarが開催され、群馬大学大学院医学系研究科 准教授 設楽 仁先生より「肩関節慢性疼痛の診断と治療:腱板断裂に対する総合的アプローチ」というタイトルでご講演いただきしました。

腱板断裂は3㎝未満で無症候性であっても疼痛が将来的に悪化することがあるので、10年以上予後のある方では、修復不能な状態となる前に手術介入し解剖学的破綻の修復を検討するのが望ましいとご教示いただきました。
腱板断裂の治療として、縫合だけで対処不能なものに対しては、様々なaugmentationが近年報告されており、ESWT(体外衝撃波治療)を縫合後に行う事により修復を促進する事ができること、栄養状態を改善する事により再断裂を減らすことができるという研究をご紹介いただきました。
設楽先生ありがとうございました!

2024年9月10日(火)第125回Kyoto Orthopaedic Seminarが京大医学部 芝蘭会館山内ホールにて開催され、福島県立医科大学整形外科学講座 主任教授 松本 嘉寛 先生より「原発性悪性骨腫瘍: 根治に向けた挑戦」という...
12/09/2024

2024年9月10日(火)第125回Kyoto Orthopaedic Seminarが京大医学部 芝蘭会館山内ホールにて開催され、福島県立医科大学整形外科学講座 主任教授 松本 嘉寛 先生より「原発性悪性骨腫瘍: 根治に向けた挑戦」というテーマでご講演いただきました。
骨軟部腫瘍の多くは罹病率が10万人中6人以下の希少がんであり、症例数が少ないが故に新規の有効な治療が打ち出されづらいという問題があります。整形外科医でも新規の希少がんを自分で診断することはキャリアで一度あるかないかといったレベル。海外のreviewでも「ここ30年治療成績が大して向上していない。」と書かれているのが現状です。松本先生には九州大学時代からの分子生物学的な治療の研究・試みと、再発率が非常に高い難治性腫瘍に対する集学的治療のご経験を最新のデータを交えながらわかりやすくお話いただきました。テーマにあるようにまさに「挑戦」という表現がふさわしい内容でした。
ご講演いただいた松本先生、座長の労をおとりいただいた坂本昭夫先生、ありがとうございました!

2024年6月22日ホテルグランヴィア京都にて第44回伊藤・近藤メモリアルレクチャーが開催され、2名の先生方から御講演いただきました。京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻先端理学療法学講座 教授 青山 朋樹 先生より、「再生リハビリ...
28/06/2024

2024年6月22日ホテルグランヴィア京都にて第44回伊藤・近藤メモリアルレクチャーが開催され、2名の先生方から御講演いただきました。
京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻先端理学療法学講座 教授 青山 朋樹 先生より、「再生リハビリテーション」というテーマで、
北海道大学大学院医学研究院 整形外科学教室教授 岩崎 倫政 先生より
「 関節軟骨損傷に対する新規再生治療法の開発から臨床応用」というテーマでお話頂きました。

青山先生は京大における大腿骨頭壊死に対する幹細胞や血管蔽付き骨移植を併用した再生の試みを中心に再生医療の道のりを詳しく紹介いただきました。
岩崎先生は糖鎖に着目されその観点からの軟骨再生な試み、そして北大とその協力企業の歩み、長い治験プロセスを中心にお話いただきました。
青山先生、岩崎先生、ありがとうございました!

殆ど遭遇したことないような難治症例ばかりのすごい講演でした!2024年6月11日京大医学部 芝蘭会館にてKyoto Orthopaedic Seminarが開催され、横浜労災病院 脊椎脊髄外科 部長 竹下 祐次郎先生より「小児の頚椎手術 ー...
14/06/2024

殆ど遭遇したことないような難治症例ばかりのすごい講演でした!2024年6月11日京大医学部 芝蘭会館にてKyoto Orthopaedic Seminarが開催され、横浜労災病院 脊椎脊髄外科 部長 竹下 祐次郎先生より「小児の頚椎手術 ー特徴・課題と工夫ー」というテーマでご講演いただきました。

上位頸椎の手術は小さなスペースに非常に多くの重要で危険な構造が集中しており、緊張感の高い操作になります。それを、1-3歳という殆ど頸椎(骨)が出来ていないような乳幼児に対して矯正・固定手術をするという極めて難易度の高い手術とその経過について詳しく、また熱意をもってお話いただきました。ほとんど教科書が存在しない分野だと思いますし、正解も、うまくいく確率も導き出しづらい状況でも目の前の困っている幼児そしてその家族のために果敢に踏み込んで治療していかれる姿に感銘を受けました。
竹下先生ありがとうございます!
座長の大槻先生お疲れ様でした!

竹下先生は東大整形医局ですが、私にとっては京大医学部の先輩です。20数年前の同級生たちとの再会の一枚も共有させていただきます(*^^*)

#整形外科    #頸椎手術  #京大病院  #看護師  #研修医  #専攻医

2024年3月12日京大医学部 芝蘭会館にてKyoto Orthopaedic Seminarが開催され、山梨大学大学院 整形外科学講座 教授 波呂 浩孝先生より「骨粗鬆性脊椎疾患の診断と治療」というテーマでご講演いただきました。傍脊柱筋や...
22/03/2024

2024年3月12日京大医学部 芝蘭会館にてKyoto Orthopaedic Seminarが開催され、山梨大学大学院 整形外科学講座 教授 波呂 浩孝先生より「骨粗鬆性脊椎疾患の診断と治療」というテーマでご講演いただきました。
傍脊柱筋や大腰筋の断面積が脊椎疾患に関わる影響について詳しく教えていただきました。画像上これらの筋肉の断面積が小さい場合には骨粗鬆症性椎体骨折後の続発性骨折の頻度が高くなるといった知見や、脊柱変形手術では、多裂筋が小さいとpelvic
tiltが大きくなるといったことまで、筋肉からみた脊椎疾患の病態について講演をいただきました。
ご講演いただいた波呂先生、座長・運営の労をお取りいただいた松田先生ありがとうございました!

#整形外科  #京大病院  #京都大学医学部  #骨粗鬆症

当科の大学院生、藤田曉Dr.の研究「生成AIにより3DCT化した人工股関節置換術後X線画像における臼蓋カップアライメントの評価」が第54回日本人工関節学会最優秀演題賞(イオン工学振興財団Award)を受賞しました。藤田Dr.は京大整形外科と...
04/03/2024

当科の大学院生、藤田曉Dr.の研究「生成AIにより3DCT化した人工股関節置換術後X線画像における臼蓋カップアライメントの評価」が第54回日本人工関節学会最優秀演題賞(イオン工学振興財団Award)を受賞しました。
藤田Dr.は京大整形外科と京都大学大学院人間健康科学系専攻ビッグデータ医科学分野の所属になっており、AI画像処理の専門家の先生方と共同で研究しています。
今回の研究は、単純レントゲン画像から生成AIを使用してCTの3次元画像を構築し、その生成CT画像上でインプラントの設置角度を3次元的に解析できるようにするものです。

藤田Dr.からコメントいただきました。
「ご指導いただいた先生方のおかげで、研究を形にすることができました。心より感謝申し上げます。
また、京整会(京都大学整形外科同門会)からAI研究を報告できたことを嬉しく思います。
今後も精進してまいりますので、引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。」

私(管理人)も直接の指導教員のひとりです。(私の貢献はかなり限定的ですが。)
新しい分野に飛び込みゼロから研究を立ち上げ、決して簡単な道のりではなかったと思いますが、藤田Dr.のハードワークと発想力の結晶が評価され我々研究班一同もつい歓声を上げてよろこんでしまいました。本当におめでとうございます!

祝いの場でいうことではないかもしれませんが、こういうコンペティションは受賞したとしても落選したとしてもまだ道の途中。つーか、むしろこれからっしょ!ということで、これからのますますのご活躍を楽しみにしています!

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2024年2月20日京都大学医学部山内ホールにて、Kyoto Orthopaedic Seminarが開催され丸太町リハビリテーションクリニック院長 森原徹先生より「京都におけるスポーツ検診の現状と課題」というテーマでご講演いただきました。...
01/03/2024

2024年2月20日京都大学医学部山内ホールにて、Kyoto Orthopaedic Seminarが開催され丸太町リハビリテーションクリニック院長 森原徹先生より「京都におけるスポーツ検診の現状と課題」というテーマでご講演いただきました。

京都府の小学生・中学生・高校生の野球選手の障害の検診活動について熱くお話いただきました。単発の検診で終わるのではなく、若手スポーツ整形医師や理学療法士さんと共同で継続的に活動していくのであれば資金面での持続可能性(若手や理学療法士さんを毎年ほぼ無償でかりだすような活動は持続可能ではない!)の議論は避けられず、地域行政や団体の理解・サポートを得るに至るまで努力された経緯などはお聴きしていて強く心をうたれました。

また具体的に投球動作で肩外旋の困難を感じる場合の胸腰椎のストレッチの有用性、足関節の柔軟さの体・姿勢に与える影響などわかっているつもりで分かってなかった!と感じた参加者も多かったのではないかと思います。

非常に濃密なお話をお聞かせいただいた森原先生、座長・運営の労をお取りいただいた栗山先生、ありがとうございました!

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1月13日に開催された京整会新年会にて、昨年度素晴らしい研究をされたお二方からの研究紹介の講演をしていただきました。谷田司明先生に小児側弯症に対する外科的治療についてお話いただきました。吉田繁央先生には変形性膝関節症に対して骨切り術が及ぼす...
16/01/2024

1月13日に開催された京整会新年会にて、昨年度素晴らしい研究をされたお二方からの研究紹介の講演をしていただきました。
谷田司明先生に小児側弯症に対する外科的治療についてお話いただきました。
吉田繁央先生には変形性膝関節症に対して骨切り術が及ぼす影響について基礎的な観点からお話いただきました。
お二方のますますのご活躍を祈念いたします!

2024年1月9日京大医学部芝蘭会館にてkyoto orthopaedic seminarが開催され、静岡赤十字病院整形外科部長 西脇徹先生に「英知の結晶、骨盤骨切り術」というテーマで御講演いただきました。臼蓋形成不全に対するさまざまな骨切...
10/01/2024

2024年1月9日京大医学部芝蘭会館にてkyoto orthopaedic seminarが開催され、静岡赤十字病院整形外科部長 西脇徹先生に「英知の結晶、骨盤骨切り術」というテーマで御講演いただきました。

臼蓋形成不全に対するさまざまな骨切り術の歴史、技術の変遷についてご紹介いただき、より低侵襲で行うための工夫について説明されました。後半では、前方進入人工股関節置換術のお話も盛り込まれ、股関節外科の最新の治療について幅広くお教えいただきました。

西脇先生、座長の黒田先生、ありがとうございました!

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2023/12/12第117回KOSにて奈良県立医科大学 骨軟部腫瘍制御・機能再建医学 教授 朴木寛弥(ほおのき かんや)先生より「骨・軟部腫瘍手術のパッションとアート」のタイトルにてご講演を賜りました。骨肉腫を含む、数多くの症例を系統的に...
19/12/2023

2023/12/12第117回KOSにて奈良県立医科大学 骨軟部腫瘍制御・機能再建医学 教授 朴木寛弥(ほおのき かんや)先生より「骨・軟部腫瘍手術のパッションとアート」のタイトルにてご講演を賜りました。骨肉腫を含む、数多くの症例を系統的に見せていただきました。骨肉腫切除後再建には、今日、腫瘍用人工関節が主流です。一方、若年者では、関節温存、成長軟骨板温存が悲願ですが、一般的な手術となるには時間がかかりそうです。

この日管理人が京都におりませんでしたので、座長の坂本昭夫先生に写真、紹介文をご提供いただきました。

朴木寛弥先生、坂本先生、運営の皆様、ありがとうございました!

2023.11.14京都大学医学部構内山内ホールにてkyoto orthopaedic seminarが開催され、信州大医学部リハビリテーション科教授 堀内博志先生に「セメントレス人工膝関節置換術の進化と未来:超長期耐久性への取り組み」とい...
15/11/2023

2023.11.14京都大学医学部構内山内ホールにてkyoto orthopaedic seminarが開催され、信州大医学部リハビリテーション科教授 堀内博志先生に「セメントレス人工膝関節置換術の進化と未来:超長期耐久性への取り組み」というテーマで御講演いただきました。

初期のセメントレス人工膝関節置換術(TKA)は手術成績が不良でしたが、近年は表面加工の改良・器具の改善・ポリエチレンの改良・手術手技の向上等により、セメントTKAと同等の長期成績が報告されるようになっています。肥満患者においてはセメントTKAの成績を上回るいうデータもご紹介いただきました。セメントレス固定では生物学的な固定が得られる・骨量を温存できる等の利点もあり、超長寿社会において、今後さらなる期待がもたれていることをお示しいただきました。

実際の手術手技についても詳細にお話しいただきました。
堀内先生は骨質不良例や関節リウマチ患者でもセメントレスTKAをおこなっておられるとのことで、適応についても大変勉強になりました。

ありがとうございました!

#京都  #整形外科  #人工膝関節  #信州大学  #信州大学整形外科  #信州大学リハビリテーション科  #リハビリ

住所

Kyoto-shi, Kyoto

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