
23/06/2023
昨日は知り合いのドクターにお誘いいただき、首都圏の家庭医療(family medicine)に関わる医療者や学生たちが集まり開催されているケースカンファレンスの会に参加しました。
家庭医療とは、疾病臓器・患者の性別・年齢・その他医学的技能の専門性にとらわれず、患者ならびに地域住民の健康問題を幅広く担当する医療分野のことだそうです。
このカンファレンスで医師たちが、ソーシャルワークの視点をもってケースを検討している点に非常に驚きました。
地域のなかでは訪問診療や訪問看護の医療者とは関わりがもちやすかったのですが、それはその医療者方がソーシャルワークの視点をもって患者さんをみていることを感じ取れたからだと思います。
患者さんの生活の場である家庭が診療の場となるため訪問医療では、地域を大きなファクターで捉える側面があるのでしょう。
当たり前のことのようですが、まちの診療の現場ではひとりの患者さんと向き合う時間も短く、この「当たり前」を二の次、三の次にしなければならない状況もあるため、医師が診察で「地域」を大きなファクターとして捉えるむずかしさがあるのかと感じていました。
しかし、昨日のカンファレンスでは、町医者だけでなく総合病院や救急指定病院など大きな病院の先生も参加されていて、診療の現場が移っても、ソーシャルワークの視点をもった医師がたくさんいるのかもしれないという興奮に似た希望を感じた時間となりました。
また一方で、ここで得た知識や情報を、地域にどう活かしていくのか、、、そんな思いも今朝からずっと湧いています。