17/04/2026
皆さんは、運動が健康にいいということはご存知だと思いますが、ではなぜ運動は健康にいいのでしょうか。
カラダを動かすことはエネルギーを消費することだというのは、カラダを動かした後にお腹が減るので経験的にわかります。では、エネルギーを取り入れるのではなく、エネルギーを消費する運動がなぜ健康にいいのでしょうか。それは「エネルギーを消費する過程がエネルギーを供給する過程を変える」からなのです。
どういうことかと言いますと、カラダの中に備蓄している限りあるエネルギーから大量のエネルギーを利用できるようにするためにはエネルギー供給システムを効率化する必要がありますが、エネルギーの消費過程そのものがそれを行っているというわけです。これこそが生命が環境の変化に適応するために獲得した適応能力であります。
カラダは繰り返しエネルギーを消費することによってエネルギー供給システムを生命維持に適したシステムに強化していくのです。
たとえば、人間は高所にも馴化します。二、三週間のうちに、低地と同じように活発に歩き、走るようになります。酸素が希薄な高所に長期間滞在したときは血液の中に酸化ヘモグロビンとして存在しているヘモグロビンと酸素との結合力を弱め、少量の血液で組織が必要とする大量の酸素を運搬できるように適応する事実があります。
動物はカラダを動かさなければ、内部環境の「恒常性」を健全に維持できないほどに、運動が生命の維持に不可欠のものとして運命づけられています。
動物は、食物を採取したり、害敵から身を守ったり、安全を確保するために「移動」という手段を用いることができますが、人間が他の動物と違うのは、単に「移動」を適応のための手段として用いるだけでなく、この適応能力を高めることができることを知っています。またこれをうまく活用することができます。
私たちは、この人間が本来もっている優れた適応能力を善用すべきでしょう。社会的使命を果たすためにも適応能力を高めることが、その第一歩になります。