05/11/2019
ハイルプラクティカって何?
日本の皆さんの中にはハイルプラクティカという職業を初めて聞く方も多くいると思います。今回はそんなハイルプラクティカという職業につてご説明します。
ハイルプラクティカ(独:Hielpraktiker)とは医療に従事する職業で、1939年に制定されたハイルプラクティカ法に基づいています。“医師としての認定なくして、医学を職業として取り行う免許”が与えられています。つまり、自分で診断を行い治療することが許されます。
ドイツでも整体師、理学療法士、心理カウンセラーなど様々な医療従事資格がありますが、患者さんはまず医師のもとを訪れ、医師による診断を受けなければいけません。医師の診断により必要な治療方法の診療所を訪れ、各治療者は医師の診断に基づいた治療を行うことになります。
ハイルプラクティカはこの”診断”の部分も自分たちで行うことになります。その為治療方法は限定的とはいえ、患者さんの健康、場合によっては命を預かるため、医者と同様に非常に責任が大きい職業といえます。
では、何が一般の医師と違うかというと、ハイルプラクティカが行う治療は補完代替医療の分野だというところです。分かりやすい例でいえば、脳梗塞の患者さんの脳梗塞を直接治療するのが医者であり、例えばハイルプラクティカはその後に残った麻痺を治療するなどです。現代の西洋医学での治療の限界を補完する為に、伝統医学、代替医学、東洋医学など様々な医学の知識を使います。
次回はそんなハイルプラクティカの治療法について投稿したいと思います。