
26/01/2024
なぜ補助金があっても住宅の耐震化が進まないのか?
本来なら耐震性に不安のある家は耐震補強をしたいと誰もが思います。耐震化が進まない原因としては、施主と施工者と双方が住まいの耐震工事に対して積極的になれていないと言う、以下のような実状が考えられます。
1、工事全体費用と比べ、耐震改修の補助金40万ほどでは全く足りない。施主は建物の耐震強度が低くても住めてしまう。工事するのに部屋の片付けや施工者と対応するなど体力的にも負担がかかる。
2、耐震診断や耐震工事には専門的な知識が必要で見積もりも工事も難しく、実情は耐震の名簿に登録していても、診断や施工を行ってくれる会社が少ない。
3、工事中に目に見えない傷んだ箇所が見つかったり、予定通りの補強方法にならない可能性が高く、工事工程を組みにくい。
4、補強方法が変更になった場合、即座の補強設計変更が必要になり、設計者と施工者の連携が大事になる。
5、補強計画で在来浴室からユニットバス にする時、在来浴室は特に構造上重要な箇所に腐食が見られることが多く、予め施工日を予約するユニットバス 工事は工事工程や即座に設計変更できる準備が必要になる。
住宅の耐震工事の施工者が少ないのは利益を生みにくいこともあると思います。昨年は省エネなどに対して国が多額の補助金を捻出しました。
それに対して耐震の補助金が低いのは何故でしょうか?
各自治体に任せてるから?
耐震化の費用は主に人件費で商品をあまり使用しないため大企業の後押しがないから?
省エネのように海外へのアピールにはならないかも知れませんが、耐震化も政府が率先して進めてもらいたいです。
もちろん省エネも大切ですが地震の多い日本では耐震と防火をセットで進めてもらいたいです。
建物が密集している地域ほど、地域での防災化が必要ではないでしょうか。
阪神淡路大震災から30年近く経つと言うのに耐震化が進まないのは政府が積極的でないからだと感じてしまいます。
住宅の耐震化が進んでいないのは何故かしっかり考えてもらって、少しでも被害者が減るように対策をして欲しいです。
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