おぐの相談室

おぐの相談室 「おぐの相談室」は強度行動障害研修、及び精神障害相談支援研修を修了した相談支援専門員が担当する相談支援事業所です。

19/07/2025

フェンタニルの問題に多くの人が危機感を持って欲しいですし、薬物依存症が増えない様な希望を持てる社会になって欲しいと切望している。

名古屋が合成麻薬「フェンタニル」の原料物質の中国からの中継基地になっているニュースは非常に重大だと思いますが、政府が有効な手を打てていない現状は保健面でも外交面でも大問題だと思います。
フェンタニルはモルヒネの50〜100倍もの鎮痛効果があり、アメリカでは多くの中毒患者が社会問題になっていますが、魔の手は確実に日本にも迫っています。
また麻薬類と戦争は密接な関係があり、アヘン戦争の様に敵国を貶める作戦もありますし、普通の人は平気に殺人は出来ない為、麻薬類で罪の意識を減らして戦闘能力を上げる目的でも使用されます。

薬物依存症は絶望感から陥ってしまう事が多く、希望を持って前向きに生きている方は依存する確率は低いです。
実際にベトナム戦争中にヘロインを常用していたアメリカ兵士でも、帰国して家族と暮らす事で薬物依存症にならなかった方は多いです。
私も相談員として薬物依存症やフェンタニルの問題は他人事ではありません。
相談員として出来る事は限られますが、依存症の方とも親しく接して貰う事で、少しでも希望を持って前向きに生きて欲しいと願っています。

22/06/2025

ゲノム解析によって解明される人類史、そしてゲノム解析で解明して欲しい自閉症の原因も何か関係がありそうで興味が尽きない。

ゲノム解析による人類史の解明は日進月歩であり、ネアンデルタール人は広くユーラシア大陸に生息してホモサピエンス(現在唯一の種)と共存していった様子が分かって来ました。
ホモサピエンスにネアンデルタール人のDNAが含まれている事は判明していますが、優れた知能や文化や芸術性を持ったネアンデルタール人がなぜ種として絶滅したのかは不明です。
縄文土器の芸術性や旧人類との交流を思わせる様々な神話等、解明されて来たネアンデルタール人(またはデニソワ人等)に関係していたかも知れないと思えて、興味が尽きません。

自閉症スペクトラム症(ASD)は社会性、コミュニケーション、拘り等の症状から診断される診断名ですが、原因が一つでは無い事は明らかで、今後はゲノム解析によって原因の組合せが分かって来るかも知れません。
偶然とは思いますが、ネアンデルタール人由来のDNAの割合とASDの方の割合が共に3~5%と同等の割合になるのも、ASDの要因が人類の歴史に関係している気がしてしまい、興味が尽きません。

28/05/2025

障がい者の相談支援に特化したAIの実現はかなり先と想定しており、文書作成スキルは未だ重要と思う。

AIが徐々に普及してきており、AI化によって働き方や社会構造に変化をもたらすと言われています。
障がい者の相談支援に特化したAIが開発されれば、計画案やモニタリングの文書作成は自動化されると思いますが、障がい者の相談支援は市場規模が小さい為、AI化はかなり先と想定しています。
例えば、税理士に10万円払っていた税務をAI税理士が1万円でしてくれるならば、かなり多くの利用が見込まれる為、AI化のメリットがあります。
市場規模の大きい分野程、早くAI化されるでしょう。

AI化の後も「共感して欲しい」ニーズが無くなる事は無く、障がいの本人や家族との面談は引き続き重要だと思います。
今は相談員は文書作成や雑用に多くの時間を取られている為、人と会うニーズに特化できれば2倍は効率良くなるでしょう。
AI化により、相談員不足と言われる社会課題が解消される一面はありますが、かなり先だと思います。
今は文字起こしとしてAIを活用する方法はありますが、効率化は部分的でしょう。

私は文書作成よりは障がい者、特に障がい児と会う事が好きなので、AI化は望ましいです。
しかし現実は未だ難しく、当分は文書作成スキルを向上させる必要がありそうです。

20/04/2025

タウマゼイン(知的探求の始まりにある驚異)のプラス面は大きいが、苦痛面を強く感じてしまう方こそ、一部の発達障がいの方なのかも知れない。

身近な日常の中にある些細な出来事の中に知的理解が及ばない物事を見いだした時、人は自分の周囲すべてが謎・困惑に包まれている感覚を覚えるが、このとき体験される驚き、驚異、驚愕の事をタウマゼインと言うらしい。
タウマゼインは精神的高揚を伴うが、同時にそれは日常的世界観の崩壊を予見する不気味さも併せ持っている為、こうした驚異と向き合い続けることは、時に精神的な苦痛を伴う、ともWikipediaに書かれています。
この様に覚えた言葉を直ぐに使う私(笑)も、タウマゼインを感じているからこそです。
万人にタウマゼインは存在しますが、やはり子供達の方がタウマゼインを感じる機会はより多く、それこそが知的な成長の源なのでしょう。

発達障がいの方も当然タウマゼインを感じる時はあり、例えば回る物に興味をもって色々と試して目を輝かせている瞬間もそうだと思います。
一方で、健常者よりも発達障がい者の方が常に同じ行動をしないと不安を覚える傾向が強い、と一般的に言われています。
言い換えると、日常的世界観の崩壊を恐れて、タウマゼインの精神的な苦痛の側面を強く感じてしまうケースが多い様に思えます。
知的興味はあっても前に踏み出せない発達障がい(特に学習面の障がい)の方は、タウマゼインの精神的な苦痛面を強く感じてしまう特性をお持ちの方なのかも知れません。

30/03/2025

未だ未だ放課後等デイサービスや移動支援のニーズは満たされておらず、制度上や地域の課題として挙げられると思う。

毎年3月は年長クラス(5歳クラス)の利用者様が終了となるケースが多く、特に今年は年長クラスの担当が多くて、終了される方が多かったです。
数年間お世話になり、成長を見届けられた嬉しさはありますが、終了となる事に寂しさを感じる事も多い3月でした。
これは大半の児童発達支援サービスの利用者様が、就学後の放課後等デイサービスについては利用されない現実を表しています。
因みに当事業所の児童発達支援ご利用の方が令和7年4月1日から放課後等デイサービスを利用される率は45.8%でした。

半分以上の方が就学を機に障害福祉サービスの利用を終了される事になりますが、理由としては主に以下が挙げられます。
1)放課後等デイサービスの空きが少なく、移動手段の確保も難しい為、これらが見つかる迄は強く希望する程では無い。
2)グレーゾーンに近い為に親は余り気にしていなかったが、周りの勧めもあり、児童発達支援の3年間は無償でもある為、通所していた。
3)小学校は園と違って勉強面や環境面でも本人にとって厳しい事が予想されるので、放課後は家でゆっくり過ごす方が良いと考える。
4)放課後等デイサービスは児童発達支援に比べて療育よりも見守りの要素が強くて「手厚い学童」的である為、他の医療系等の療育やリハビリに集中したい。

アンケートを取った訳ではありませんが、当事業所で継続されなかった保護者様のご意見を大まかに統計すると、1)は70%、2)は50%、3)は40%、4)は3% 位になると思います。
学童保育に比べて、障害への理解、支援の手厚さ、いじめの少なさ、落ち着いた環境等は放課後等デイサービスの方が優れている事は殆どの保護者様は理解されています。
それにも関わらず、1)の理由が多い事は、制度上や地域の課題として、放課後等デイサービスや移動支援の増強が重要である事を示しています。

24/02/2025

精神障害の予備軍にならない為にも、家族以外の環境で「自信」や「自己肯定感」をつけられる児童発達支援等の通所は非常に重要だと思う。

先日、精神障害者の地域移行の研修を受講して、歴史的背景等について学んで色々と考えさせられました。しかし大人の制度の話であり、グレーゾーンの方の若年からの支援の在り方という視点が抜けている点では疑問を感じました。
私は児童の利用者様を多く担当していますが、グレーゾーンと言われる、お話もできて理解力もあるがやや不安定なお子様の利用が急増しています。特に児童発達支援が無償化されてグレーゾーンの方の支援が一気に広がった事は、精神障害の歴史的背景としても非常に大きな意義があると感じています。

不安定さを改善する支援の大きな目標は「自信」や「自己肯定感」を強化する事です。翻って精神障害の全ての方の共通点は「自信」や「自己肯定感」の少なさでは無いでしょうか。即ち精神障害支援と発達障害の方の若年からの支援は重要な共通点があるのです。
今の精神障害の方が若かりし頃は、家族以外の方との環境で「自信」や「自己肯定感」をつける支援が広まっておらず、殆ど無かった事を残念に思います。
今は児童発達支援等の通所により、家族以外の環境で「自信」や「自己肯定感」をつける支援が豊富にある事は素晴らしいと思います。精神障害の予備軍にならない為にも、児童発達支援等の通所は非常に重要な意味を持つと思います。

27/01/2025

障害福祉での公権力が弱い事で支援者不足は解消されませんが、障がいの方々の権利が守られている一面もあると思う。

2025年もよろしくお願い致します。
年初からスキャンダラスな話題が多くて辟易としておりますが、背後に潜む許認可権との癒着の様な部分は気になっています。
テレビ業界で不祥事があっても電波利権は守られてしまう現状は、癒着のある障害者施設での虐待が封印されてしまう事例と少しだけ似ています。

しかし巨大な電波利権とは異なり、障害者施設ではその利権が極めて小さいので、癒着の規模は全く異なります。
この為、障害福祉分野では自浄作用が働き易く、不祥事を起こした施設は淘汰されている様に思います。
障害福祉での公権力が弱い事が、逆に障害の方の権利を守り易くしている一面があるかも知れません。

障がい者の支援者が不足している現状の改善の為、公的な補助を更に増加して欲しいです。
しかし、障がいの方々の権利擁護の観点では、公的な依存は程々にした方が良いとも思えます。
少なくとも私は、今後も公権力とは関係の少ない所で、障がいの方々の権利を擁護して行きたいと思います。

30/12/2024

2024年も大変お世話になり、ありがとうございました。
能登の地震に始まり、対立と戦乱の暗雲が立ちこめる、世間的には微妙な年だった様です。
2025年は日本に大災害が発生する予言も広まっていますが、多くの人が意識をして祈れば回避出来るのかも知れません。
実際に1999年のノストラダムスの大予言も多くの人が意識した為に何も無かったと言う説もありますし、新海誠のストーリーも皆の思いで未来を変えられる話になっています。
予言が元々違っていたのか、皆の思いが流れを変えたのか、私には分かりません。
しかし2025年も未来への思いを信じて前に進むしかないと思っています。

相談員としての仕事も、未来を信じて前に進むしかない面は同じ様に感じています。
2024年は相談員としては順調な一年でしたが、ヘルパーや支援員からの誤解や不満が多かった年であり、直接に支援していない者としての弱さを感じる事もありました。
相談に応じて計画を立てた所で実利を与える事は殆ど無いでしょうが、自分の仕事を信じて前に進むしかないと思っています。
2025年もどうぞよろしくお願い致します。

24/11/2024

視覚優位との評価が実は非言語コミュニケーション優位を示すケースが多いと思う。

発達障害のお子様の発達検査結果や支援計画等を知る機会が多いですが、「視覚優位」との評価を良く見聞きします。
しかし細かく見ていくと、口頭での言語による指示は通じ難いが、絵カードやジェスチャー等の視覚的サポートで伝わり易くなるとの意味で書かれている事も多い様です。
その場合は言語ではなくイメージで伝えているという意味の為、視覚インプットが優位で聴覚インプットが劣っているという意味とは異なると言えるでしょう。
言語では無い所の感受性に関して言えば、私は聴覚が視覚よりも優れている点は多いと考えている為、視覚優位と言われる事が多い事に違和感を感じています。
即ち、非言語コミュニケーション優位=視覚優位 という誤った認識が広まりつつある様子を危惧しています。

電車好きなお子様は会話出来なくても、場内アナウンスや通過音(ガタンゴトン)を本物の様にマネする事ができる方がおり、それは聴覚インプットが優れているからと言えます。
一般的に人間は視覚よりも聴覚の方が危険察知能力に優れていると言われており、絵画よりも音楽で感動する人の方が多いと言われています。
聴覚的な非言語の発達支援サポート(音で危険を知らせる、歌で覚える等)ももっと開発されて良い様に思います。

27/10/2024

高齢者支援よりも障害者支援が好きなのは、実は「失われた30年」に関係があるかも知れない。

総裁選から衆院選と続き、日本の失われた30年について知る機会が多くありました。
心に残ったのは「戦争を知っている世代が政治の中枢にいるうちは心配ない」という田中角栄の言葉であり、実際に団塊の世代が中枢を担ってからは日本は良くなって無いと言えます。
金権政治のイメージもあり、特に好きな政治家ではありませんが、失われた30年への不安を言い当てた言葉だと思います。
年金制度も団塊の世代への支出が膨大で、私が65歳になる頃には殆ど期待出来ません。

私は2013年にヘルパー事業所を立ち上げた当初は高齢者もみましたが、その後は障害者専門のヘルパーになり、障害の方の相談支援専門員になりました。
障害者支援に舵を切ったのは、子供たちの障害が大きな理由ですが、もしかしたら団塊の世代に対する違和感を感じていた所為かも知れないと、今になって思います。

23/09/2024

育児は大変ですが、親も成長する事が多くて幸せも多くあると思う。

「育児は育自」と言われ、子供を育てる事は大変ですが、親もその分成長します。
多くの親御さんと接してきて、日頃から実感しており、皆様を尊敬しております。

親になって初めて親の気持ちが分かる事は多いです。
親は口うるさい存在で煙たいと思っていても、親になって初めてどんな気持ちで、心配して言ってくれたかが分かる様になります。
その様に相手の気持ちを真に理解出来るのは、親なればこそと感じます。

それまで人と表面上の付き合いで過ごして来た方でも、育児によって心の底からの付き合いになり、人生の意義を見出したりします。
子供が親を100%信じて頼って来る事は辛い反面、とても幸せとも感じます。
親子こそ真の信頼関係であり、魂の繋がりと言えます。

選挙の時は育児負担や少子化による働き手不足の観点で語られますが、それは社会的な側面に過ぎません。
育児による人生の意義は大きく、発達障害等の障がいの子供であれば尚更、親は育つと思います。

25/08/2024

支援対象の方が自信をつける為にも、嘘をつかない、挑戦を遮らない、そして優劣で判断しない、様に支援する事は重要と思う。

発達障害の方の支援の目標に「〇〇に自信をつける」等は多く書かれており、成長するにあたって「自信」は非常に重要と言えます。
自信を持たせるにあたって、支援者や親にとって以下の3点は注意すべきポイントだと思います。

基本的に嘘の上に自信は成り立ちません。
嘘は方便と言い、社会に嘘があるのは仕方ないですが、嘘は一時的であり自信とは方向性が異なります。

次に、何でも挑戦させないと自信がつかないと言う事です。
やってみて失敗の中から自信をつけて行くので、周りが心配し過ぎて挑戦を遮っていると自信が付きません。

そして3つ目は最も気をつけて欲しい点ですが、人を優劣で判断していると自信がつかないと言う事です。
例えば、お絵描きが好きで伸び伸びと書いていた人に、優劣を持ち込んで意識させてしまうと、萎縮して上手く書けなくなり興味を失ったりします。
素直な状態では、好きな事を楽しむ事と相手の作品や言動に感心する事は共存出来ますが、優劣を持ち込むと共存出来なくなるのです。
人の良い点を見習って取り入れる事で自信をつけていく事は多いですが、その為にも優劣に囚われない様に支援する事が重要です。

住所

西尾久5-9-7 リード西尾久104
Arakawa-ku, Tokyo
116-0011

営業時間

月曜日 09:30 - 15:30
火曜日 09:30 - 15:30
水曜日 09:30 - 15:30
木曜日 09:30 - 15:30
金曜日 09:30 - 15:30
土曜日 15:00 - 18:00

ウェブサイト

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