01/01/2024
2024年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
昨年はコロナ5類移行で町の経済は活性化してきたようですが、晩秋になってコロナ時代に免疫を獲得できなかった若い世代を中心にインフルエンザが猛威を振るい、旭川市ではピークは越えたと思われるものの今も歯止めはかかっていないようです。同時にコロナ患者も発生しておりますので、インフルエンザも含めコロナ流行期と同じように感染予防には十分注意してください。
また、ここ数年「医療用医薬品」の流通に著しい障害が起きていて、医療現場に十分な医薬品が供給されない状況がずっと続いています。国は供給メーカー側に責任を押し付けていますが、事の発端は度を越したジェネリックシフトや薬価抑制によるメーカーの疲弊、経済政策の見通しの甘さからサプライチェーンの海外依存率を高めすぎた結果原薬が十分に供給されないなど国の失策と言っても過言でない状況が医療現場、それを利用する皆様へしわ寄せとなっているというのが現状です。ウクライナやイスラエルで起きた戦争も医薬品供給に暗い影を投げかけています。
今も多くの医薬品が入ってこない状況で、特に咳止めなどを中心に市場が枯渇しているような中、全国で現場の薬剤師は卸と協力して必死になって薬を探しています。
皆様におかれましてはこのように医薬品が十分に提供できないという事態に鑑み、自分で予防できる病気にはできるだけかからないよう健康管理に注意していただきたいと思います。
この春には医療改定がありますが、国は凝りもせずに薬価を切り下げようとしています。その結果利益が取れなくなった医薬品は次々と製造が止まり、結果として皆さんの大切な生命健康が守り切れなくなるかもしれません。
どうか十分に健康に留意され、コロナ時代に身に付いたはずの感染症予防法を思い出して自分の身を守ってください。
今年一年が皆様にとって幸多からんことを心からお祈り申し上げます。