26/01/2026
【PI通信~海外拠点便り(5)・中国~】
你好,今月は中国からお届けします。
2026年が始まってもう1か月近く、日本ではすっかりお正月気分も抜けている頃かと思いますが、中国では最大の祝日である旧暦のお正月=春節を2月17日に控え、今がまさに年末の雰囲気です。
中国の宴会シーンでは、白酒(バイジュウ)という蒸留酒がよく出てきます。白酒(しろざけ)というと、ひな祭りに飲む乳白色の度数の低い甘口のお酒を思い浮かべる方も多いと思いますが、中国の白酒は、ウイスキー、ブランデーと並んで世界三大蒸留酒の一つで、無色透明で辛口、そしてアルコール度数が38度から60度とかなり高いのが特徴です。
飲み方にも独特のルールがあります。一般的に言われている飲み方は、
- 最初の乾杯は一気飲み(杯底を見せるのが礼儀)
- その後は「随意(スイイー)」(=各自のペースで)と伝えてもOK
杯の扱い
- 杯は両手で持ち、目上の人より低くして注ぎ合う
- 注がれたらすぐ飲まず、まず周りと杯を軽く合わせる
飲む前の事前準備
- ヨーグルトや牛乳を飲んでおく(胃壁保護の観点から)
- チョコレートを食べておく(血糖値を維持する)
飲みながら
- 必ずおつまみ(特に脂っこい料理)と一緒に
- 水を交互に飲む(中国では「白酒とミネラルウォーター」が定番コンビです)
危険なサイン
- 顔が赤くなる(アセトアルデヒド分解能力が限界に来ています)
- 汗が止まらない→すぐに休憩しましょう
中国における日本人の飲酒関連死亡事例は推定で年間3~5名、主な死因の内訳は、急性アルコール中毒、嘔吐物誤嚥、転落・交通事故の順となっています。
宴席では、入れ替わり立ち替わり乾杯を求められますが、付き合いだからと無理をせず、頃合いを見てお断りすることも大切です。
断り方のテクニックとして、たとえば
- 「胃潰瘍の治療中なんです」など、病気を理由にすれば誰も無理強いはできません。
- 「明日飛行機が早朝なので」と言っても良いでしょう
。
断りにくい場合は、代替案として
- 「ビールでお伴します」とか、「お茶で気持ちだけ」というのもありです。
白酒を飲んだあと足元がふらつき転びやすくなるので、怪我にも注意です。
白酒などの高アルコールは胃で吸収されず、小腸で一気に吸収されるため、飲んで30分後から急激に酔いが回ります。血中アルコール濃度がピークに達するタイミングで立つと大変危険です。
席を立つ前にまずセルフテストを行い、転倒リスクを回避してください。
1. 足首を回してみる:スムーズに回らない→危険信号です。
2. つま先立ちしてみる:3秒保持できない→転倒リスクがあります。
3. 壁のタイルを見る:模様が動いて見える→即座に座りましょう。
- 立つときは両手でテーブル縁を握り 10秒かけて ゆっくり立ち上がる
- 立ったらすぐに 壁にもたれるか椅子の背もたれをつかむ
危険な場所は
レストランの階段、暗くて段差が見えにくいので必ず手すりをつかみましょう。
ホテルのロビー、大理石の床が滑りやすいので、小さな歩幅で歩きましょう。
白酒を飲みすぎた時に嘔吐物による窒息を防ぐためには、「事前予防」と「緊急時の体位管理」が大切です。現地医療関係者が推奨する具体的な対策をいくつか挙げてみました。
絶対NGな姿勢
- うつ伏せ寝 → 嘔吐物が気道に直行
- あおむけ(舌根沈下で窒息リスク)
安全な体位
- 「回復体位」(横向き+下顎前に引き)
1. 右側を下に横向きに寝る(心臓負担を軽減)
2. 下の腕を前に伸ばし、上の膝を90度曲げる
3. タオルを丸めて背中に当てて転がらないよう固定
ホテルの羽毛枕は嘔吐時に顔が沈み込みやすいので危険です。2つ重ねはやめましょう。暖房の効きすぎた室内も脱水になりやすいのでエアコンの温度調節も気を付けてください。
最近の若者や女性はアルコールを好まない傾向にあり、ソフトドリンクで済ませることも増えてきました。
2026年も体調管理に気を付けて、皆さまにとって実りある良い年になりますようお祈り申し上げます。
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