
23/07/2025
この度、当診療所の奥岡由美看護主任が筆頭研究者の論文を日本緩和医療学会誌に投稿することができました。昨年に神戸の日本緩和医療学会で発表した研究です。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspm/20/3/20_24-00060/_article/-char/ja
研究をするにあたり患者・家族の皆さまや多職種の方々、札幌医科大学の辻教授をはじめとする諸先生方、札幌医科大学の神野先生には直接ご指導を賜り、大きな援助をいただきました。あらためて御礼申し上げます。
看護師には、看護協会が定めているラダーというものがあります。様々なところで勤務している看護師さんたちの経験・能力に応じて求められる能力の目標のようなものです。お給料を決める際の人事考課で参考にしている職場もあります。
訪問診療の同行看護師は、訪問看護師のラダーで考えることが出来るのかと言えば、実際には違う部分も多いと感じています。同行看護師のラダーは残念ながらありません。求められる役割を、実践するためにはどのような学びや教育指針が必要なのか知るために今回の研究は始まりました。患者・家族や多職種が同行の看護師にどのような援助を求めているのか調べることからこの研究は始まりました。当診療所は、人生の最終段階を迎えられる方々のご用命を多くいただきます。そこで同行看護師の役割が明確になりやすい終末期の方々を対象に研究をさせていただきました。
訪問看護師のラダーに当てはまるところもありますが、実際のインタビューで見えてきた役割は訪問看護とは違う役割があることがわかりました。
研究の結果から得られた役割は、同行看護師が学びや教育をするための根底にあるものではないかと思います。
貴重なインタビューの機会をいただきご協力いただいた方々の思いを大切に、この研究をさらに進めていくことができれば幸いです。
また、さっそくこの研究を目にして下さり、評価をくださった先生がいらっしゃいます。
神戸ファミリークリニック 中尾 寛宙院長です。とても素敵な内容でしたので共有させていただきます。
https://kobe-familyclinic.jp/archives/1850
フェースブックに記載するにあたり、中尾院長に連絡をさせていただき快諾してくださいました。神戸ファミリークリニックでは、研究をもとに看護師の目標と看護ラダーの体制を整えて昇給の基準作りを検討中だそうです。
この投稿を読んでくださった方々の中で、同行看護師の仕事にご興味のある方はいつでもご連絡ください。看護師の求人の面接にかかわらず、見学のみも承っています。
長い看護経験の中で一度は在宅医療を経験してみませんか。素敵な出会いが多く学びも多い職場です。今後は運転の得意な専属のドライバーさんも募集中ですので、運転が得意ではない看護師さんもお気軽に見学下さい。
看護師長 本田 日奈子