福島県立医科大学 大学院医学研究科 臨床疫学分野

福島県立医科大学 大学院医学研究科 臨床疫学分野 Department of Clinical Epidemiology, Graduate School of Medicine, Fukushima Medical University

9月27〜28日に開催された 第55回日本腎臓学会東部学術大会🩺 で、教育講演「臨床研究論文を発信したければ、“デザイン力”磨きからはじめよう」 を担当しました。詳細はこちら 👉 https://noriaki-kurita.jp/res-...
29/09/2025

9月27〜28日に開催された 第55回日本腎臓学会東部学術大会🩺 で、教育講演
「臨床研究論文を発信したければ、“デザイン力”磨きからはじめよう」 を担当しました。

詳細はこちら 👉 https://noriaki-kurita.jp/res-2025-conference-jsne-lecture-kurita/

東部会といえば症例報告が中心という印象があり、「若手の先生方に興味を持ってもらえるかな…🤔」と不安もあったのですが、ふたを開けてみると大学教授や基幹病院の部長クラスの先生方まで聴きに来てくださり、臨床研究教育への関心の高さをあらためて実感しました。

質疑応答では、
🔍「先行研究をどう漏れなく探すか」
✍️「後輩の論文ドラフトを添削するとき、独りよがりにならない指導とは?」
といった、多くの指導者が直面していることについて意見交換がありました。どれも自分自身が日々向き合っている課題でもあり、共感の連続でした。

9月27日~28日に開催された第55回日本腎臓学会東部学術大会にて、主指導教員が教育講演「臨床研究論文を発信したければ、“デザイン力”磨きからはじめよう」と題して講演を行いました。これまで東部会といえば、どち.....

👇本日の紹介は、混合研究法の総説に関する文献ですBailey PK, Hole BD, Plumb LA, et al. Mixed-methods research in nephrology. Kidney Int. 2022 May;...
19/09/2025

👇本日の紹介は、混合研究法の総説に関する文献です
Bailey PK, Hole BD, Plumb LA, et al.
Mixed-methods research in nephrology.
Kidney Int. 2022 May;101(5):895-905.
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0085253822001569

🔎 Mixed-Methods Researchってなに?
最近、腎臓領域でも“Mixed-Methods Research(MMR)”が急増しています。この10年で発表数は10倍に!

MMRは 定量研究(quantitative)+定性研究(qualitative) を組み合わせるアプローチ。
それぞれの強みを活かして「数値だけではわからないこと」「声だけでは広げられないこと」を補い合うのが特徴です。

📌 論文内の具体例
統計データでは「不法移民の腎不全患者は透析導入後に身体症状が顕著に改善、しかし、信頼度や満足度は改善しなかった」と示される

質的調査では「改善した」という声は少なく、むしろ 医療への不信 や 転院先への不安 といった言葉が語られる
→ 質的研究を通じて、信頼や満足度が改善しなかった理由 が明らかにされている

混合研究は、量的と質的の強みを組み合わせ、研究課題への理解をより深め、臨床研究やサービス改善に活かせるアプローチです。

💡 代表的な3つのデザイン
1️⃣ Explanatory sequential(説明的逐次型)
 → まず量的データをとり、その結果を質的調査で「なぜそうなったのか」を掘り下げる。

2️⃣ Exploratory sequential(探索的逐次型)
 → 質的調査でアイデアや仮説を生み、それを量的調査で検証する。新しい質問票や介入を作るのにも有効。

3️⃣ Convergent parallel(収束的並行型)
 → 定量・定性を同時並行で実施し、結果を突き合わせて全体像を描く。

✨ 何がわかるの?
治療法の選択における患者の価値観
サービスや介入の評価
不平等の要因(社会経済的・地理的)
臨床試験デザインの最適化

👩‍🔬 まとめ
「数字で“どれくらい”」「インタビューで“なぜ”」を合わせて初めて見える真実があります。
腎臓領域に限らず、MMRは強力なツールになるはずです。

Mixed-methods research involves the mixing of at least 1 qualitative and 1 quantitative method in the same research project or set of related projects…

今回ご紹介する研究は、以前発表した研究(骨粗鬆症患者におけるロモソズマブとテリパラチドの骨折抑制効果の比較)に対して寄せられた 読者からの投書を受け、追加解析を行った結果です。Tominaga R, Ikenoue T, Ishii R, ...
05/09/2025

今回ご紹介する研究は、以前発表した研究(骨粗鬆症患者におけるロモソズマブとテリパラチドの骨折抑制効果の比較)に対して寄せられた 読者からの投書を受け、追加解析を行った結果です。

Tominaga R, Ikenoue T, Ishii R, Kurita N, Taguri M.
Response to the letter to the editor: “Comparative effectiveness of romosozumab versus teriparatide for fracture prevention: A new-user, active comparator design”.
Bone. 2025;200:117624

🔎 再検討の結果、以下の知見が得られました。

1️⃣ 処方薬の中断や切り替えによるバイアスを取り除いても、ロモソズマブ群ではテリパラチド群に比べて骨折発生が少ない傾向は同様。
2️⃣ 処方薬開始後90日以内の胸椎・腰椎骨折においても、ロモソズマブ群で骨折発生が少ない傾向。
3️⃣ さらに90日以降の胸椎・腰椎骨折、そして主要評価項目である「骨粗しょう症性骨折」でも同様の傾向が確認されました。

本研究は、池之上辰義先生(滋賀大学データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター)、田栗正隆先生(東京医科大学 医療データサイエンス分野)との共同成果(チームプロダクト)です。
✍️ レスポンスレターの主筆は富永亮司先生、主指導教員は研究計画の立案・解析・論文化支援に全面的に関与しました。

https://doi.org/10.1016/j.bone.2025.117624

日本の成人の やり抜く力(グリット) と 食行動、そして肥満との関係を調べた研究成果が、 BioPsychoSocial Medicine 誌に掲載されました。📖 The grit personality trait, eating beh...
27/08/2025

日本の成人の やり抜く力(グリット) と 食行動、そして肥満との関係を調べた研究成果が、 BioPsychoSocial Medicine 誌に掲載されました。
📖 The grit personality trait, eating behavior, and obesity among Japanese adults: A cross-sectional study
Kurita N, Maeshibu T, Aita T, Wakita T, Kikuchi H.

肥満は個人の生活習慣の問題にとどまらず、社会や行政が取り組む健康政策(パブリックヘルス)においても重要な課題です。

🔎 私たちの研究では、「やり抜く力(グリット)」と肥満の関係を日本の成人を対象に調べました。その結果…

グリットが高い人ほど「肥満ではない」傾向があることがあり、さらに詳しい分析すると…
🍽 「コントロール不能な食べすぎ(制御不能な摂食)」や
😥 「感情的な食べすぎ(感情的摂食)」が少ないことを通じて、この傾向が説明できることが示されました。

つまり、グリットそのものが直接肥満と関連するのではなく、食行動が適切に保たれることを通じて肥満と関連する可能性があります。

🔗 論文はこちらからご覧いただけます:

Background Obesity is a chronic disease influenced by genetic, cultural, environmental, and psychosocial factors, making it difficult to manage through individual effort alone. Despite this complexity, obesity is often attributed to a lack of willpower and poor control over eating behaviors, contrib...

私たちが開発した 食行動を測定する心理尺度 TFEQ-R21(日本語版) を紹介した総説が、専門誌「薬局」に掲載されました!🍽️📖記事では、 GIP/GLP-1受容体作動薬 の治療と食行動評価の重要性が解説されています。✅ 空腹感に基づかな...
25/08/2025

私たちが開発した 食行動を測定する心理尺度 TFEQ-R21(日本語版) を紹介した総説が、専門誌「薬局」に掲載されました!🍽️📖

記事では、 GIP/GLP-1受容体作動薬 の治療と食行動評価の重要性が解説されています。

✅ 空腹感に基づかない食行動を示す患者では、認知行動的アプローチで食事量をコントロールする必要性
✅ 食欲が十分に低下していない場合、認知や感情の影響を評価するための活用
✅ 情動食いなどが背景にないかを確認し、心理的・社会的な問題を早期に把握

そのための代表的な食行動尺度の一つとして、 TFEQ-R21 日本語版 が紹介されています。
本尺度は、日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」で参照されている55項目の食行動質問表、33項目の日本語版DEBQと並んで、紹介されました。

🔗文献はこちら
西村亜希子.
聞きたい! スペシャリストの本音 GIP/GLP-1受容体作動薬の可能性と課題 ― 看護師の視点から
薬局. 2025;76(5):818-821

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研究成果がJournal of Nephrology誌に掲載されました!✨Trust in physicians as a mediator of the relationship between person-centered care ...
22/08/2025

研究成果がJournal of Nephrology誌に掲載されました!✨
Trust in physicians as a mediator of the relationship between person-centered care and medication adherence in patients undergoing hemodialysis: a cross-sectional study.
Kanakubo Y, Inanaga R, Toida T, Aita T, Ukai M, Kawaji A, Toishi T, Matsunami M, Munakata Y, Suzuki T, Okada T, Kurita N.
https://doi.org/10.1007/s40620-025-02387-2

人を中心に据えた医療 や 🤝 医師への信頼 が透析患者さんの 💊 服薬アドヒアランス に影響することは経験的に知られていました。
しかし、その具体的な「つながり方」は明らかではありませんでした。

🔎 日本の6施設で血液透析を受ける患者さんを対象に分析した結果…
✅ 「人を中心に据えた医療の質」が高いほど、服薬の困難度が少ない
✅ その理由は「医師への信頼」によって 部分的に説明できる
✅ 特に質が最も高い群では、服薬アドヒアランスへの影響の 約3分の1 が「医師への信頼」を通じたものだった

📌 本研究が示すこと:
透析患者さんの服薬アドヒアランスを高めるには、
🤝 信頼関係の構築
🔄 ケアの継続性
🔗 ケアの連携
といった多面的な 「人を中心に据えた医療アプローチ」 が重要です。

2023年、日本全国の20~90歳の成人を対象に、無作為抽出と訪問調査による腰痛の疫学調査が行われ、日本腰痛学会から報告されました👇🔗 https://www.jslsd.jp/book/lbp2023-lbp2023report_jpn-...
01/08/2025

2023年、日本全国の20~90歳の成人を対象に、無作為抽出と訪問調査による腰痛の疫学調査が行われ、日本腰痛学会から報告されました👇
🔗 https://www.jslsd.jp/book/lbp2023-lbp2023report_jpn-pdf/

今回、その貴重なデータを使った「二次研究」で、生活習慣と腰痛の関係が詳しく分析されました。

分析の結果はこちら:

✅ 現在の腰痛は
・BMIが高い(=体重が多い)
・🚬喫煙
・🧈脂質異常症(コレステロールなどの異常)
と有意に関連していました。

✅ 腰痛の重症度は
・🚬喫煙
・🏃‍♂️運動不足
・🧈脂質異常症
と関連していました。

✅ また、慢性腰痛とも🚬喫煙が関係していました。

今後は、喫煙や脂質異常症が腰痛の「発症」「悪化」「慢性化」にどう影響するのか、長期的な研究での検証が期待されます。

📘 論文はこちら
🔗 https://doi.org/10.1371/journal.pone.0328684

Low back pain (LBP) is a major public health issue, and lifestyle-related factors (LRFs) are increasingly recognized as key contributors to LBP. However, comprehensive studies using recent data concerning the association between LBP and LRFs remain limited. In this study, a nationally representative...

博士研究員の 戸井田達典先生と 西脇宏樹先生、大学院生の稲永亮平先生、主指導教員の 栗田 宜明 が 筆頭著者の柴垣有吾先生(聖マリアンナ医科大学)、 祖父江理先生(香川大学)、河原崎宏雄先生(帝京大学)、など50名を超える先生方と共同で行っ...
21/06/2025

博士研究員の 戸井田達典先生と 西脇宏樹先生、大学院生の稲永亮平先生、主指導教員の 栗田 宜明 が 筆頭著者の柴垣有吾先生(聖マリアンナ医科大学)、 祖父江理先生(香川大学)、河原崎宏雄先生(帝京大学)、など50名を超える先生方と共同で行った、腎代替療法(血液透析、腹膜透析や腎移植)の選択における共同意思決定の認知度や実施割合を評価した研究成果が、6月18日の #福島民友 日刊に掲載されました。

🔷【全国49施設のCKDステージ5患者を対象に、SDMの実態を明らかに!】🔷🔬PREPARES研究の成果が Kidney International Reports に掲載されました!📄 論文はこちら 👉 https://www.kirep...
06/06/2025

🔷【全国49施設のCKDステージ5患者を対象に、SDMの実態を明らかに!】🔷
🔬PREPARES研究の成果が Kidney International Reports に掲載されました!
📄 論文はこちら 👉 https://www.kireports.org/article/S2468-0249(25)00313-4/fulltext

👨‍⚕️腎代替療法(RRT)の選択は、患者さんの生活を左右する大切な分岐点。
だからこそ、医療者と患者が協力して選ぶ「協働意思決定(SDM)」が求められます。

しかし――
日本におけるSDMの「理解」や「経験」、「何が影響しているか」は、これまで不明でした。

🔍本研究では…
✅ 全国49施設のCKD患者475名に調査
✅ 8割以上が「SDMが行われた」と回答
✅ しかし、SDMという言葉を知っていたのは4.7%
✅ 患者が重視した情報は
 ・🧍‍♂️日常生活への影響
 ・💴経済的負担
 ・👪家族との関係
✅ 希望されるタイミングは「腎代替療法が必要になる直前(半年以内や1年以内)」
✅ 希望される形式は「複数回にわたる話し合い」
✅ 医療ソーシャルワーカーやかかりつけ医の関与も重要
✅ SDMを感じた人の特徴は「看護師も参加し、十分な時間が確保されたRRTの選択外来を複数回受診していた」

🧠【臨床の現場への示唆】
✔ SDMの体制整備は今後のCKD診療に不可欠!
✔ 患者は「生活に直結するリアルな情報」を求めています
✔ チーム医療で繰り返し対話を重ねることがカギ🗝️

📚本研究は、PREPARES研究(PREference for PAtient REnal replacement therapy and Sharing Study)として、
🔹 柴垣有吾教授(聖マリアンナ医科大学)主筆
🔹 日本全国の腎・透析専門医の先生方とチームで推進した成果です!
🔹 指導教員の栗田は事務局・調査票集計・解析論文化で力を注ぎました。

🔬【研究紹介】🩺透析患者の予後を日常のバイタルサイン計測値の組み合わせから見直す📉透析前の収縮期血圧(SBP)や💓脈拍数は、日常的に記録される重要な指標です。しかし…これらを「個別に」評価するだけでは不十分かもしれません。📊今回の研究では、...
23/05/2025

🔬【研究紹介】
🩺透析患者の予後を日常のバイタルサイン計測値の組み合わせから見直す

📉透析前の収縮期血圧(SBP)や💓脈拍数は、日常的に記録される重要な指標です。

しかし…
これらを「個別に」評価するだけでは不十分かもしれません。

📊今回の研究では、
日本透析医学会の「全国透析データベース(JRDR)」を活用し、
👥27万5215人の維持透析患者を対象に、
「SBP × 脈拍数の組み合わせ」が
🧬1年以内の死亡リスク・心疾患死亡リスクにどう関わるのかを検証しました。

✅主な発見:
🧠SBPと脈拍数を組み合わせた評価モデルは、単独評価よりも予後予測に優れていました

特に、
 🔻低SBP + 🔺高脈拍数の組み合わせでは
 📈リスクが相加的・相乗的に上昇

💡この結果は、
日常のシンプルな測定値の組み合わせから、
📌見逃されがちな高リスク患者をよりよく層別化できる可能性を示しています。

🏥臨床現場で活用するために、より長期追跡に基づいた研究の知見が望まれます。

🧑‍🔬本研究は、
東邦大学の常喜教授との共同構想のもと、
博士研究員の戸井田先生・新畑先生、大学院生の稲永先生、
そして主指導教員が解析と論文化に携わりました。

Joki N, Toida T, Niihata K, Inanaga R, Nakata K, Abe M, Hanafusa N, Kurita N.
Combined pre-dialysis systolic blood pressure and pulse rate assessment for 1-year all-cause and cardiovascular mortality in patients on hemodialysis: a nationwide cohort study.
Hypertension Research 2025
https://www.nature.com/articles/s41440-025-02231-x

23/05/2025

この度、基本に立ち返り、イントロダクションを書くための心得となる情報をお届けします。

【論文紹介】イントロの部分、つまり「この研究はなぜ必要なのか?」をどう書けばよいかのヒント
Hernon P, Schwartz C. 2007.
What is a problem statement? Libr Inf Sci Res 29:307–309
https://doi.org/10.1016/j.lisr.2007.06.001

この総説では 論文のイントロダクションの部分、つまり「この研究はなぜ必要なのか?」をどう書けばよいかについて解説されています。

📘 臨床研究の「問題提起」って何?
—イントロの最初でつまずかないために—

論文の書き出しで、
「これまでに研究がないからやりました」だけでは…
🧑‍⚖️ 査読者はこう思うかも:
「だから何?」「現場でどう役立つの?」= “So what?”問題💥

👩‍⚕️ 研究のスタート地点は「臨床のもやもや」から!
臨床の現場にいちばん詳しいのは、あなた自身です。
だからこそ👇

🔍 「この研究、何に役立つの?」を自分の言葉で考えることが重要!

📌 良い問題提起を書くためのポイント

1️⃣ 単に「前例がない」ではなく
  👉「過去の研究はあるけど、〇〇が不十分」と明示
2️⃣ この研究で何を・誰を・なぜ調べるのかをはっきりさせる
3️⃣ 研究結果が自分の臨床現場にどう具体的に貢献するのかまで書く

🔧 🆖よくあるNG例も紹介された総説です!
➡️ 「それ、ホントに研究すべき課題?」にはい!このように役立ちます!と答えられる問題提起を目指しましょう。

🩺 PECO(PICO)をベースに、
「未解決の悩みをどう明らかにして、現場で何が変わるか」まで具体的に書くことがカギ🔑

それは研究テクニックというより、日々の診療の中で育まれた“臨床のまなざし”の活用でもあります。

16/05/2025

🔬 新たな研究成果が Bone 誌に掲載されました!🦴

博士研究員の 富永 亮司 先生(岩井整形外科病院)が筆頭著者を務めた研究が、骨粗鬆症治療薬「ロモソズマブ」と「テリパラチド」の骨折の予防効果を比較した大規模コホート研究として、Bone 誌に掲載されました!

本研究では、
✅ 日本の医療レセプトデータを用いて約3万5000人の骨粗鬆症患者を対象に分析
✅ 骨粗鬆症の診断または脆弱性骨折を経験し、ロモソズマブまたはテリパラチドを新規に処方された方を抽出
✅ 対象とした骨折の定義は、上腕骨近位部、前腕遠位部、大腿骨近位部、および胸椎・腰椎の椎体骨折(=主要な骨粗鬆症性骨折)

📊 研究結果:
ロモソズマブ使用者の主要骨折リスクは、テリパラチドと比較して減少する傾向がありました。

1年以内のハザード比:0.80(95%CI: 0.71–0.89)

2年以内のハザード比:0.81(95%CI: 0.72–0.90)

これにより、ロモソズマブはテリパラチドと比べて骨粗しょう症に伴う主要な骨折リスクが少なくなる可能性が示唆されました。

本研究は、滋賀大学データサイエンス・AIイノベーション研究推進センターの池之上辰義先生、東京医科大学 医療データサイエンス分野の田栗正隆先生をはじめとする多機関共同のチームプロダクトであり、主指導教員は研究計画の立案から解析・論文化にわたりフルコミットしました。

📄 論文はこちら👇
🔗 https://doi.org/10.1016/j.bone.2025.117523

ご関心のある方は、ぜひご一読ください!

住所

福島県
Fukushima-shi, Fukushima
960-1295

営業時間

月曜日 08:30 - 17:15
火曜日 08:30 - 17:15
水曜日 08:30 - 17:15
木曜日 08:30 - 17:15
金曜日 08:30 - 17:15

電話番号

+81245471471

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