11/11/2025
【接骨院・整体でできること】
椎間板ヘルニアに対して接骨院や整体でできるのは、神経の圧迫を間接的に減らし、身体の回復力を高めるためのアプローチです。
ヘルニアそのもの(飛び出した椎間板)を直接治すことはできませんが、神経を圧迫している要因を取り除くことで、痛みやしびれを軽減させることが可能です。
① 骨格・姿勢の調整
椎間板ヘルニアは、腰や骨盤の歪み、猫背など体のバランスの崩れが大きく関係しています。
姿勢が崩れることで一部の椎間板に負担が集中し、ヘルニアが悪化・再発することもあります。
接骨院では、骨盤や背骨の歪みを整え、体全体のバランスを改善することで、腰への負担を軽くし、神経の圧迫を和らげることを目的としています。
② 筋肉の緊張を緩める
ヘルニアの痛みやしびれの多くは、神経だけでなく筋肉の硬さによっても強まります。
腰やお尻、太ももなどの筋肉がこわばると、血流が悪くなり、痛みを感じやすくなるためです。
施術によって筋肉をゆるめ、血流を促すことで、自然治癒力が高まり、回復が早くなる効果があります。
③ 神経の通り道を整える
ヘルニアによって神経が圧迫されると、痛みやしびれだけでなく、感覚の鈍さや脚の力の入りにくさが起こります。
接骨院では、筋肉や関節の動きを改善し、神経の通り道を確保するような調整を行うことで、神経の働きを回復させるサポートをします。
④ 再発を防ぐための「体の使い方」指導
ヘルニアは、一度良くなっても再発しやすい症状です。
そのため、痛みが軽くなった後こそ、正しい姿勢・動作の習慣づけが欠かせません。
接骨院では、座り方・立ち方・体のねじれを防ぐ動き方など、日常生活の中で再発を防ぐポイントを具体的に指導します。
また、自宅でできるストレッチや体幹トレーニングを取り入れることで、再発しにくい身体づくりを目指します。
⑤ 病院との連携
接骨院では、手術が必要なほどの重度症状(排尿障害・強い麻痺など)が見られる場合は、無理な施術をせずに医療機関の受診を勧めます。
その上で、手術を避けたい方や、手術後の回復期にリハビリを続けたい方に対して、安全な範囲での機能回復サポートを行うことができます。
【まとめ】
接骨院・整体でできることは、「ヘルニアを直接削る」ことではなく、
・神経の圧迫を間接的に減らす
・筋肉と骨格のバランスを整える
・再発を防ぐための体の使い方を身につける
この3つを柱として、根本的な回復と再発予防を目指すことです。