15/04/2026
長く壮大な旅でした。
2024年10月から文庫版の刊行が始まり、毎月1巻ずつ、およそ1年半におよんで読み続ける事となりました。
モンゴル国を作り上げた英雄チンギス・カンの一代記。
正直、心躍るような道のりばかりではありませんでした。次から次へと戦に明け暮れる戦記物というわけでもなく、中だるみとまでは言わずとも、遅読な自分としては、読み進めるのが困難な場面もありました。
それでも、チンギス・カンの生きざまに寄り添いながら、共に長い旅を終えた気分に浸っているのは、ひとつの物語を読み終えただけでなく、完遂したという満足感なのかもしれません。
これで、心置きなくまたあの水滸伝の世界に舞い戻ることができるのです!
え?
そうです。つい先日、WOWOWで放映された織田裕二主演のドラマ『水滸伝』はまさにこの北方謙三による原作の映像化なのです。
『水滸伝』(全19巻)から始まり、その続編の『楊令伝』(全15巻)『岳飛伝』(全17巻)この3部作が北方大水滸シリーズと呼ばれ、物語はその後の時間軸に位置する『チンギス紀』へと連なっていくのです。
ドラマ版が気になりつつも、WOWOWを視聴できない自分としてはいかんともしがたく、ならばと小説版『水滸伝』を再読せん!と頁を繰ることにあいなったわけです。
それでまたこれがまた面白いのなんの。
確か3回目のはずなのですが…
タイムリープするかのように、水滸の世界に舞い戻り、チンギスと共に駆け抜けた草原の思い出はすっかり打ち消されてしまったのでした。