湘南平塚下肢静脈瘤クリニック

湘南平塚下肢静脈瘤クリニック 神奈川県平塚市にある下肢静脈瘤の日帰り手術をメインとしている血管外科です。 医療・健康

05/02/2019

【下肢静脈瘤と高齢化社会】

下肢静脈瘤と高齢化社会について考えることが多くなりました。

私が下肢静脈瘤の治療に関わるようになった18年前には今ほどは高齢者の下肢静脈瘤手術は多くなかった印象です。

また、同じ平塚市でも平塚市民病院で勤務していた二年前にはこんなに多くはなかったです。



勝手に考察を加えてみました。



1.手術が楽になった。

まず、第一の原因はこれです。従来のストリッピングはどうしても30分程度はかかりました。慣れていない外科医がやると1時間はかかってしまうし、傷跡も大きい上に出血量も嵩み、合併症のリスクも高かったです。また、たいていの場合には入院でした。手術を決断するにあたって、リスク(危険)とベネフィット(利益)を必ず比較するのですが、リスクが高い分だけ手術は控えられていました。これに対して、現在のレーザー治療はリスクは極小といえます。傷跡も殆ど無いし、体の負担もほとんどありません。手術時・手術後の痛みもあまりありません。そのため、ハードルが極端に下がったといえます。



2.長生きする分だけ静脈瘤が重症化するようになった。

下肢静脈瘤は自然に良くなることはほとんどありません。率直に言って、弾性ストッキング(着圧ストッキング)を履いても大して良くなりません。下肢静脈瘤は手術によってしか治らないと言って過言ではありません。じゃあ、昔はなぜ手術しなかったのでしょうか?それは単純な問題で、重症化する前に寿命を迎えることが前提だったからです。昔の平均寿命は60-70代でした。1960年の平均寿命は男性65.32歳、女性70.19歳です。昔は手術のリスクも高かったし、身も蓋もない言い方をしてしまえば多少悪くなっても寿命が解決してくれるというのが、コンセンサスだったと言えます。ところが、今はみんなが普通に80代まで生きます。(2014年の平均寿命は男性80.50歳、女性86.50歳)しかも、日帰り手術なんて簡単に出来るぐらいに元気です。長生きが前提となった現在の日本社会では重症化してから慌てて手術するよりも、体力に余裕があって簡単に治せる早期の段階で手術をする方が合理的とさえいえます。



3.手術するのに入院が必要なくなった。インターネットで情報を得ることができるようになった。

1.と2.はおそらくは多くの静脈瘤専門医(=血管外科医)が実感していることだと思います。しかし、これでは当院が経験した平塚市での二年間の変化は説明できません。平塚市でたったの二年間で超急速な高齢化が進んだという事実もありません。単純に日帰り手術が可能になったということとネットの発達のためだと思います。患者さんと話していて痛感するのは入院を極端に嫌がる人がかなりいるということです。「病院イコール入院」という思い込みがあると、病院に行くこと自体を嫌がります。クリニックで診療していると、びっくりするような重症皮膚炎の下肢静脈瘤を持つ患者さんに出会います。よくよく聞いてみると、かなりの確率で「入院になるのが嫌だったから病院を受診しなかった」という答えが返ってきます。また、以前は病院にもクリニックにも行かないために医療情報を得ることができなかったと思うのですが、そのような人たちもインターネットで医療情報にアクセス出来るようになりました。



高齢化社会と下肢静脈瘤について考察を加えてみました。自分にとって衝撃的だったのは3.で述べた「入院するかもしれないぐらいなら病院に行かない」という人たちの存在でした。なぜならば病院側で問題になっていたのは夜間のコンビニ受診や救急車の不適切使用による医療資源の浪費であり、病院で経験してきたこととは全く逆の事象だったからです。そういう意味では静脈瘤専門クリニックを開設することによって、そのような人たちに手を差し伸べることができたことはとても良かったと思います。



一方で、これは一時的な社会保障費上昇を招きます。だって、今まで治療を受けなかった人(=医療費を使わなかった人)が医療費を使うようになるから。

しかし、同じ手術なら入院での全身麻酔手術より日帰りでの局所麻酔手術の方がはるかに安く済みます。また、入院手術そのものを駆逐することによって地域の病床数を削減し、病床維持の経費を無くすことによって長期的には医療費を確実に減少させることができます。現実に当院が開院することによって、近隣の病院での入院での静脈瘤手術は激減し、延べ入院日数(=入院医療費)はかなり節約できているはずです。欧米においてはもっと大きな手術(開腹手術、腹腔鏡手術、人工関節手術など)も日帰りや一泊入院となっており、将来的にはもっと短期化が進むはずです。現在の日本の社会保障費は逼迫しており、いつかは受診制限なども行われるかもしれません。それに対して、医療者側が出来ることは、医療をより効率化することによって、患者から受診や治療の機会を奪ったりすることなく、医療レベルをむしろアップさせながら、医療費削減を図ることなのかなと考えています。一時的な医療費上昇はその過渡期における必要経費・投資なのかなと勝手に思っています。



こんなことを書いてしまうと病院や保険組合や厚生局などから目の敵にされそうですが、誰もが充実した医療を受けられるという世界的にも稀有なこの体制を次の世代にも引き継ぐことが我々の世代の使命なのかもしれません。国際的には、皆保険制度を持つ先進国であってもその内容には多くの制限があり、日本のようにガイドライン通りの治療が公的保険で受けられるとは限りません。というより、こんなに恵まれているのは日本だけです。自分自身も外国で生活し、日本で外国人相手にも診療していますので、これは間違いありません。この体制を維持するために医療側は医療レベルの充実のための努力を怠ってはいけないし、行政側にはそのための応援や投資をお願いしたいところです。また、自分自身も含めて患者側は自分たちの権利だけでなく、自分たちの子供や孫の世代にこの体制を引き継ぐために何が出来るかということを考えなくてはならないと思います。

23/01/2019

【2019年の目標】

2019年開始後に二週間が経過しました。



今年の目標も「安全」です。2018年も多くの手術を行いましたが、無事故でした。今年も無事故で通したいと思います。



医療で安全は当たり前ですが、何事でも「当たり前」が一番難しいと思います。

難しいことでも簡単なことでも当たり前のようにやるには小さなことの積み重ねが大事です。



また、周りに対しても感謝の気持ちを忘れないようにしないといけないはずです。

コンビニのお辞儀も「当たり前」のことだと思われていますが、海外では決して「当たり前」ではありません。

我慢して努力する人がいなければ何事もまわらないはずです。小さなことに感謝する癖をつけないとと自戒しています。

19/12/2018

【冬休みのお知らせ】

当院は12/23から1/6までおやすみをいただきます。1/7より診療を再開します。



下肢静脈瘤クリニックの繁忙期は下肢静脈瘤の症状が悪化する春から初秋です。そのため、冬季はまとめて休みを取得し、英気を養います。



ご不便をおかけすることもありますが、よろしくお願いいたします。

08/12/2018

【エコノミークラス症候群と血栓性静脈炎】

下肢静脈瘤と足の痛みシリーズが中断したままです。

次は内科関係で下書きを書いているのですが、簡潔に書くのが難しいので難航しているわけです。内科は医療の根幹をなしているいるため、範囲が膨大で絞り込むのが難しい。



そのなかでこれだけはというのが今回のエコノミークラス症候群と血栓性静脈炎です。



下肢静脈瘤に関する質問のなかで最も多いのは、「血栓」です。とにかく血栓に関する質問が多い。

結論から言うと「静脈瘤の中に血栓ができることはありますが、それとエコノミークラス症候群はほとんど関係ない」ということです。



静脈瘤の中に血栓が出来ることを血栓性静脈炎と言います。血栓性静脈炎の症状としては発赤、激しい痛みが主です。本当に痛いです。

この血栓が肺に飛ぶことを恐れる人が多いわけですが、肺に飛ぶことはほとんどありません。なぜならば下肢静脈瘤は曲がりくねっているので、どこかで引っかかってしまうからです。どこかで引っかかって詰まってしまうと血栓を乗せて運ぶ血液の流れそのものが無くなってしまうので動かない、飛ばないということになります。逆に詰まっているので圧が高くなって痛みが強くなるのです。



ではエコノミークラス症候群ではなぜ飛ぶのでしょうか?エコノミークラス症候群で血栓が出来る静脈はそもそも下肢静脈瘤とは異なり、はるかに太くて血流量も多い静脈(大腿静脈、腸骨静脈など)です。したがって、出来る血栓のサイズも違えば、血栓を乗せる血流のパワーもレベルが違うわけです。



交通事故に例えればバスやダンプカーによる交通事故と自転車による交通事故を同列に論じるようなものです。どちらも道路交通法違反には違いないと思いますが、明らかにサイズが桁違いのものを同列に扱うのは暴論です。



エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)で痛みが出ることもありますが、むしろ少ないと思います。エコノミークラス症候群の過半数は全くの無症状であり、ケロッとしています。一方で、突然死となることもあります。中間の症状が少なくて、無症状と突然死と結果が極端なのがエコノミークラス症候群の特徴であり、恐怖感の原因となっています。この恐怖感のために血栓性静脈炎とエコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)の混同が起きてしまっているようです。



血管外科専門クリニックの当院としてはなるべくこの誤解は解きたいと思ってます。したがって、そのような質問があると上のような説明をするのですが、なかなかわかってくれないのが現状です。恐怖感に囚われている人に論理的な説明の理解や理性的な判断を求めるのは酷かもしれません。できれば落ち着いている時にこの記事を読んで安心してもらえるとよいと思います。



厳密にいうと下肢静脈瘤と肺塞栓症には相関関係があることが報告されています。ただし、アジア人における肺塞栓症の発生率は欧米人と比べて10分の1以下ともともとがとても低い上に、下肢静脈瘤と肺塞栓症との間の因果関係は解明されていません。したがって、日本においては肺塞栓症の予防のために下肢静脈瘤手術を勧めるのは良心的とはいえません。相関関係と因果関係の違いを説明すると非常に長くなるので割愛しますが、「東大生にはチョコレートを食べる人が多いから、チョコレートを食べると東大に受かる」と言っているようなものです。冷静な人だったら、それが嘘だということは直感的にわかりますよね?



冷静に考えればわかることも、恐怖に囚われている時には論理的な判断ができません。そのような判断を代わりにしてあげることも、我々の仕事です。

ネット上に玉石混交の情報やフェイクニュースが溢れるからこそ、専門医はきちんとした啓蒙を行う必要があると思います。



なかなか理解が広がらないのがもどかしいのですが、きちんとした理解をせめて地元では広めていきたいと考えています。

19/11/2018

【予約を絞る理由】

当院は予約制への移行に舵をきっています。



その過程でネットや紙面など各種媒体による周知に加え、入り口にも告知を掲示しています。

また、手術法も改善を加えて、術後の再診回数が少なくなるように変更しています。

その結果として一日の診察人数は他クリニックの半分となり、予約制で一人あたりの時間が確保されます。



なぜ、このようにするのでしょうか?理由は以下の3つです。

#1 一人あたりの診察時間を確保して、医療の質の低下を防ぐ。

#2 手術時間の確保。手術待ち期間の短縮。

#3 診察の待ち時間の短縮、緊急対応できる余裕の確保。



それでは一つ一つ解説を加えていきます。

#1 一人あたりの診察時間を確保して、医療の質の低下を防ぐ。

これはとても単純なことです。一日に8時間診療として、100人の診察なら一人あたりの診察時間は単純計算で5分未満です。実際には休憩時間などもあるので、3分未満でしょう。これに対して、30人診療ならば医師との持ち時間は10分を超えます。医師がエコーをしながら、その場で画面を見せて所見を説明する分を含めればもっと長くなります。また、当院では医師だけでなく、手術の前には看護師から20分以上の説明と案内があります。医療者と接する時間がトータルで30分を超えるので、医療の質と安全は確保されるはずです。



#2 手術時間の確保。手術待ち期間の短縮。

当院が専門とする下肢静脈瘤は手術でしか治りません。お話をする時間を確保するのは大事ですが、話ばかりして手術する時間がないのでは本末転倒です。「すぐに診察してくれるけど、手術は半年待ち」では意味がないのです。そのためには、外来の予約人数を制限して、ゆっくりと手術をする時間を確保するべきです。また、手術が本番なのに、外来の合間や終了後に手術をするのもどうかと思います。当院では朝一番でスタッフ全員が元気なときにやります。大事なことは時間と心に余裕をもって臨む、というのは手術に限らず万事に共通の原則と思います。



#3 診察の待ち時間の短縮、緊急対応できる余裕の確保。

インターネットの口コミサイトを見ると、「話を聞いてくれない」と「待ち時間が長い」がどこのクリニックでも苦情として見受けられます。二時間待って五分の診療なら文句を言う気持ちもよくわかります。一方で、60人の予約でパンパンになっているところに予約外が20人も来たらどうしようもないのが現実です。予約外で来ている人のなかには、本当に具合が悪くて早く診る必要がある人もいるはずです。でもそれは拝見しないとわかりません。こうなってくると予約患者からは苦情も出ますし、具合の悪い人はさらに具合が悪くなり、殺伐としてきます。解決方法は一つしかありません。予約を最初から絞って時間に余裕をもたせるしかないのです。



きちんとした医療を行えば、患者が自然と集まるのは当然のことです。一方で、患者が集まれば集まるほど、患者一人あたりの医療の質は低下するリスクがあります。

医療機関としては、一人あたりの医療の質を落としてでも多くの患者に対応するか、あるいは、ある程度の制限を加えてでも一人あたりの医療の質を担保するべきかの選択を迫られます。

日本の医療は戦後の荒廃期や高度経済成長期に医療が非常に不足していた時代の影響を引きずっています。このため、多少は質が落ちても、とにかく数をこなすというのが「良心的」とされていました。



これはラーメン屋に例えるとよくわかります。200人分のスープしか作っていないところに、1000人も客が来たとします。スープを5倍に薄めて1000人に対応するか、あるいは味を落とさずに200杯だけ売り切ることにするかの選択です。スープを薄める店は、最初は評判が良くても、味が落ちたということでそのうちに潰れるでしょう。逆に薄めない店は食券制を導入して繁盛し続けるでしょう。食べられない800人のうちの何人かからは文句もでるし、中には激しいクレーマーもいるかもしれません。でも冷静に考えれば、その店のラーメンが食べられなければ、他の店で食べてもいいだけの話だし、たまには牛丼だって別にいいと思います。「ラーメンが食べられなくて餓死するかと思った、精神的ダメージを受けた、人権侵害だ、許せない、土下座しろ」というようなクレーマーは他のお客さんから白い目で見られるだけだし、そういう人はすでに他でも出禁になっているでしょう。一方で、どうしてもその店のラーメンを食べたくてきちんと並んでいる人のためには店主も腕によりをかけるでしょうし、おまけでチャーシュー一枚をつけてくれるかもしれません。



ラーメンも医療も需要と供給の原則に従うという意味では共通です。供給が需要に追いつかなければ、供給量に制限をかけるか、供給の質を下げるしかありません。ラーメンと医療で異なるのは医療では供給の質を落とすことは道義上許されないということです。このためには予約制への移行が必要なのです。



難しい話になってしまいました。(T_T)



非常に噛み砕いて話してしまえば、「他所様の家に行って自分の悩みを相談するのに、電話の一本ぐらい入れるの礼儀だし、大した手間でもない。電話一本で相手も準備が出来て、時間が確保されるんであればそっちの方がいい解決法が見つかるよね。」ということです。

06/11/2018

【足の痛みと静脈瘤 その3】

さて、次は皮膚科です。皮膚科に相談するべきかは患者自身でもある程度わかります。



整形外科=筋肉・骨・神経の痛み。内側の痛みやしびれ。運動や姿勢変化によって影響。

皮膚科=皮膚の痛み=表面の痛み。運動自体とは関係ないが、汗によって影響。



もちろん例外はありますが、ざっと分類するとこんな感じです。



平塚市では下肢静脈瘤そのものを皮膚科が治療することは原則的にありません。

日本の医療は自由標榜制であり、医師免許さえあればどの病気でも診ることは法的に問題ありません。医師不足がもっと深刻で交通事情が劣悪だった時代に、「医師が足りないところでは専門外の治療をするのもやむをえない、専門医ではなくても患者よりはずっと知識があるし、中途半端であってもゼロよりましだろう」ということで許容されていたと想像されます。「あの先生はなんでも診てくれるから偉い」と、患者側にもその意識が強く残っているのはその名残と思います。



わかりやすく言ってしまえば、山の中の一軒しかない食堂ではとんかつ、ラーメン、もりそば、オムライスとなんでもできる方がありがたいけど、都会でたくさんのお店があるところでは、とんかつはとんかつ屋、ラーメンはラーメン屋で食べたほうが美味しいにきまってます。おじいちゃんがもりそば、孫がオムライスを一緒に食べられるファミレスにも存在価値がありますが、味は専門店には遠く及ばないのが現実です。



幸なことに平塚市はそのようなフェーズをすでに脱しています。総合診療医と専門医、専門医同士、病院と診療所というように連携が進んでいます。

下肢静脈瘤による皮膚炎であっても、手術は血管外科、皮膚炎は皮膚科とそれぞれの専門に応じて完全に分業がされています。また、軽症な皮膚炎はクリニックで外来治療、重症な皮膚炎は病院で入院治療と皮膚科内でも良好な連携がとれています。これは平塚市ではクリニック・総合病院ともに極めて優秀な皮膚科医集団に恵まれているという特殊事情のおかげで、良好な協力関係が成立しているためです。



さて、静脈瘤でなんで医療連携のめんどくさい話なのよ、ということですが、これは静脈瘤による皮膚炎・潰瘍のためです。重症の静脈瘤による皮膚炎や潰瘍のために皮膚科をずっと受診していることはよくあります。また、リベド血管炎などの珍しい病気の判別をつけるために血管外科から皮膚科に相談することもあります。潰瘍自体は別の皮膚科的要因なんだけれども、静脈瘤の存在のために治りが悪いような場合は皮膚科から血管外科に相談があります。



静脈瘤治療においては皮膚科と血管外科は相互に補完しあう関係であり、2つの科を並行して受診し続けることはよくあることです。そのため、よりよい治療のためには良好な連携が必要なのです。

23/10/2018

【足の痛みと静脈瘤 その2】

さて、静脈瘤以外で足が痛くなる原因として他になにがあるでしょうか?



ここからは科ごとにわけて考えてみましょう。科ごとにわけて考えれば、静脈瘤の治療の前後あるいは並行して行く科がわかりますので便利だと思います。



まずは整形外科です。というのは、高齢化社会を反映して整形外科的疾患を抱えている人が多いからです。

若い人だったら症状を出さないような程度の静脈瘤でも、筋力が低下し、関節に不安を抱えている高齢者だと話は別です。ちょっと足が重くなるだけで、階段を登るのが億劫になる、外出が面倒になって引きこもるということになります。「高齢者の静脈瘤は手術する必要ない」ということを仰るドクターもいますが、それはいかがでしょうか。高齢者だからこそ、軽度な静脈瘤でも行動の妨げになることもあるようです。



では、整形外科的疾患で足の痛み、特に静脈瘤による痛みと混同しやすい痛みはなんでしょうか?

頻度として多いものは膝関節と脊柱管狭窄症です。

高齢による膝の痛みはピンとくると思います。

脊柱管狭窄症とは、背骨の中を通っている脊髄から出る神経がなんらかのきっかけで圧迫されることです。圧迫・刺激を受けた神経の支配領域に痛みや違和感があるように脳が判断します。難しいのは、「痛み」というのは外から見てもわからないことです。その痛みが膝からくるのか、腰からくるのか、静脈瘤からくるのかは本人にはわからないし、ドクターが専門知識、経験を動員してもわからないことがあります。

このような場合は患者と相談して治療を組み立てます。

多くの高齢者にとって大事なことは、明日も来週も元気に歩けることであり、残った時間を有意義に過ごすことです。そのためには完璧な診断・治療よりも妥協してでも手軽に手っ取り早く症状を緩和することが優先になるときもあります。患者ごとにケース・バイ・ケースで判断するしかありません。



次回は皮膚科の疾患です。

11/10/2018

【足の痛みと静脈瘤 その1】

静脈瘤があると足が痛くなることがあります。



多くの場合で以下のようなタイプ・表現の痛みです。

(1)足がだるい。足が重い。

(2)ずっと立っていると足がじんじんしてくる。

(3)夜中や早朝に足がつる。



このような痛みは静脈瘤による足の痛みとしては典型的なものであり、手術をすると高確率で改善します。



(1)、(2)の痛みについては静脈瘤による足の痛みとして理屈があっており、手術をすると良くなることが多いです。現役世代で他に病気がない方はかなりスッキリとするようです。ただし、近年は高齢化社会を反映して、他に病気を持っていたり、病気とまでは言えなくても年齢による筋力の低下や関節の痛みなどがあってすっきりと良くならないケースも残念ながらあります。



(3)の足のつりは静脈瘤特有の症状です。手術をすると夜中に起きなくなるため大変に感謝されます。



さて、問題なのは静脈瘤以外で足に痛みをきたす病気が他にあるか、ということです。

結論から言うと、あります。しかも、結構な確率で重なっていることがあります。

このような場合には症状を聞いて、見分けていく必要があります。その上で順序付けをして治していくことになります。

09/10/2018

【2018年度のインフルエンザ予防接種について】

10月1日から予防接種が開始されました。

◎ 平塚市、秦野市、伊勢原市の公費接種が可能となります。

◎ 自己負担(自費、任意)での接種は2,700円(税別)です。

◎ お電話での完全予約制(ネットでの予約は不可)で、2週間先まで予約可能となっております。

供給不足等による混乱を避けるために電話での完全予約制といたします。
ワクチンの供給が不安定な場合にはネット予約や飛び込みでの接種はお断りする場合があります。ご了承ください。

詳しくはご来院時の受付またはお電話(0463-74-6694)にてご確認ください。

20/09/2018

【暑さと静脈瘤】

今年の夏は暑かったですね。と思っていたら急に涼しくなりました。



さて、今回は暑さと静脈瘤の関係です。



夏になると静脈瘤の患者さんが静脈瘤クリニックに殺到します。

皮膚炎や足のだるさなどもやや増悪する印象です。もしかしたら温度上昇による血管拡張なども関係あるのかもしれません。ただし、これについては科学的解明が済んでいないので断言はできません。

一番わかり易い理由は、半ズボンやスカートになると他人に指摘されることが増えるためです。自分ではいくら気にしていなくても、他人様に言われると嫌なものです。



それでは、静脈瘤の手術に一番良い季節はいつでしょうか?これは断言できますが、秋冬です。



当たり前ですが、手術の後にはガーゼや包帯を巻きます。静脈瘤手術の場合には弾性包帯や弾性ストッキング(着圧ストッキング)を使用します。暑いときにはこれが蒸れるんです。それで痒くなることが多いです。ところが涼しくなるとこれがほぼゼロになる。



昨年度はストッキングや包帯の蒸れが高率にありました。そのため、当院の超優秀(本当に!)な看護師二人が研究と改善を重ねて、ほとんど蒸れない方法を確立しました。ただし、それでも今年の夏の暑さは特別で2−3割程度は蒸れがありました。やはり自然には勝てませんと実感しました。



夏の外来でも、休みの事情や潰瘍や皮膚炎など重症で早急にやる必要がある場合を除いて、なるべくは秋冬に手術を受けるように勧めています。1−2月の手術なんか最高です。全く蒸れないし、ストッキングや包帯が温かくてありがたいと言う人すらもいらっしゃいます。

せっかく受診したのになんでそんなにわざわざ待たせるんだと苦情を言われることもあります。お気持ちもよくわかりますが、17年間にわたり、何千人〜何万人も診てきた経験で良かれと思って申し上げていることです。(逆に重症の患者さんで無自覚の方には、蒸れるけどすぐにやったほうがいいとはっきりと申し上げています。)



というわけで、涼しくなって他人様に言われなくなったり、楽になったからとほっておかずにきちんと受診しましょう。重症化してから慌てて手術をするよりも、手術をされる方もする方もはるかに楽です。

20/09/2018

【プラセンタ注射再開のお知らせ】
供給元事情が解決しましたので、プラセンタ注射を再開しました。
ご希望の方はお申し付けくださいませ。

31/08/2018

【ようやく涼しくなってきましたね。】

ようやく涼しくなってきました。



今年の夏は異常でした。普通に通勤すると汗ぐっしょりになるので、毎朝5時に起きて涼しいうちの6時過ぎには出勤していました。一人でサマータイムです。出勤すると最初に冷房を入れました。そうすると8時半頃に出勤するスタッフが暑い思いをしなくて済むので気持ちよく働いてもらえます。



これってハーバードで身につけた発想なんです。アメリカ人は残業しない、長時間働かないと言いますが、実際にはそんなことはありません。彼らは本当によく働きます。朝の5時とか6時から仕事をしているのはざらです。一方で、だらだらとは残業はしません。夕方以降は家族の時間だからです。(夜12時まで働いている人も居ます。)



また、リーダーほどよく働きます。朝早くから来て、部下が働きやすくなるように心を砕きます。それを見せないし、同じことを部下には強要しません。それは70代や80代のとんでもなく偉い教授もそうでした。年功序列でふんぞりかえって無茶難題を振り分けるのではなく、チームのために働いてチーム力を最大化できる人がリーダーに選ばれて、そのような人が長く活躍するようです。



もちろん、アメリカにも嫌な人や上司はいます。それも結構たくさんいます。

深夜3時や早朝にメールが来て、寝ていて返事できないと矢継ぎ早に催促のメールをよこす上司もいました。

まあ、真似しなければいいだけの話です。



働き方改革というのはそういうことなのではないかと勝手に思っています。

残業代などのお金の問題だけではなく、きちんとチームワークができる人がリーダーになること、無茶な仕事をしないことが大事だと勝手に解釈しています。



今年の夏は暑かったけど、そういうことを思い出して、小さな気配りを続けるいいきっかけにはなりました。

まだまだ改善の余地はあるけれど、少しづつそういうことを積み重ねていきたいですね。

23/08/2018

【「運動不足で寝たきり」を予防するには】

当院の短い夏休みが終わりました。



夏は静脈瘤の患者様がたくさんいらっしゃるので、あまり休めないのです。長く休むとその後に殺到してかえって辛くなります。

夏に休まない分を年末年始にしっかりと休むようにしています。その方が効率がいいように思います。

ただ、今年の夏は暑すぎる!出かける気にもならなかったので、冷房の効いた部屋で読書をしたりしてじっとしていました。そういう意味でも短くてよかったように思います。



閑話休題。



今月号のプレジデント誌に寝たきり予防法が掲載されました。著者は院長の慶応義塾大学医学部での同級生でリハビリ科専門で在宅医療でのリハビリ医療に深く関わった速水聰医師です。現在はJAXAで宇宙医療の分野で国際的に活躍しています。



これが非常に理に適っていて、さすがだなと唸らせられるものでした。巷にあふれる健康法はかなり怪しいものが多いのですが、これは間違いなく効果があると思います。



ステルスマーケティングのようで恐縮なのですが、この健康法は足腰に悩む当院の患者様に有益だと判断しました。皆様も暑くて出られない時にはクーラーの効いた涼しい部屋でこの運動を試してみてください。

27/07/2018

【大伏在(だいふくざい)静脈と小伏在(しょうふくざい)静脈】

静脈瘤の原因となる静脈には大伏在(だいふくざい)静脈と小伏在(しょうふくざい)静脈があります。

外来で患者さんに説明する際によく聞かれますので、今回はメモ代わりにこれについてまとめます。

(他にも不全穿通枝(ふぜんせんつうし)がありますが、これはかなり難しい話になるので、ひとまずはおいておきます。)



大伏在静脈は足首の内側から走行して下肢の内側をずっと登っていって、足の付け根で大腿静脈という太い静脈に流れ込みます。

これに対して、小伏在静脈は足首の外側からふくらはぎの後ろ側に回り込んで、膝の裏側で膝窩(しっか)静脈という太い静脈に流れ込みます。



大伏在静脈は下肢全長の長さなので「大」、小伏在静脈はふくらはぎの長さだけなので「小」となっているわけです。



手術の観点からいうと、大伏在静脈は仰向けでの手術になります。これに対して、小伏在静脈はうつぶせでの手術になります。また、大伏在静脈の方が長いので手術時間は長くなりがちです。小伏在静脈の手術だとストレートな形状のものだと5分程度で終わります。(もちろん程度によります。)



一方で、小伏在静脈から生じた静脈瘤の方が足がだるい、重い、つるという症状が強く出る印象です。理由はわかっていません。

このため、小伏在静脈から生じた静脈瘤で症状が強い場合には手術したほうがいいと勧めています。5分程度の手術で症状がよくなるなら、メリットがデメリットを大きく上回るので、手術を止める理由がないです。



もう一つ言うと、静脈瘤全体のうち大伏在静脈からの静脈瘤が8割から9割を占めます。小伏在静脈は2割程度の印象です。このため、専門医以外のドクターは小伏在静脈からも静脈瘤を生じることを「知らない」ことがあります。また、「小」という言葉の印象に騙されて、小伏在静脈からの静脈瘤は大したことないから手術する必要がないとすら思っているドクターも残念ながらいます。



原因不明の足のだるさが治らない、マッサージをしても足が軽くならないといったようなケースでは試しに調べてみてもいいかもしれませんね。

23/07/2018

【暑さと血栓】

めちゃくちゃ暑いですね。

あまりの暑さなので涼しいうちに通勤するように心がけています。





血栓の形成にはウィルヒョウの三要素 (Virchow’s triad)という以下の3つの大きな要因があると言われています。

1.血管内皮細胞の傷害 2.血流の緩慢 3.血液性状の変化



このうち、暑さで問題となるのは3つ目の血液性状の変化です。暑さで汗を大量にかくと脱水になります。

そうなると血液中の水分が減少して、血球成分が相対的に増加します。そうなると粘稠度の増加となります。

いわゆる血液がドロドロになるという状態です。(実際にはドロドロとまではなりませんが。)



これだけで血栓がいきなりできるということはありませんが、これに加えて、タバコや高脂血症(=1.血管内皮細胞の傷害)、長時間の正座や旅行(=2.血流の緩慢)が加わると血栓ができます。



予防方法は簡単です。水を飲めばいいだけです。常に500mlのペットボトルを持ち歩いてのどが乾いたら飲む、ただそれだけです。

これで脱水状態が改善して血栓がかなり予防できるのだからやらないと損です。



もう一つは暑い時間帯には家で涼んでいるということです。特に高齢の方はあえて暑い盛りに動く必要はないと思います。

当院でも高齢の方はなるべく夕方に予約を入れるようにしています。

【着圧ソックス、弾性ストッキングの選び方】当院にはいらっしゃる患者さんで着圧ストッキングや弾性ストッキングの経験者の患者さんがたくさんいらっしゃいます。ほとんど異口同音に「効果がなかった、履けない」とおっしゃいます。また、さまざまな種類の弾...
09/07/2018

【着圧ソックス、弾性ストッキングの選び方】

当院にはいらっしゃる患者さんで着圧ストッキングや弾性ストッキングの経験者の患者さんがたくさんいらっしゃいます。

ほとんど異口同音に「効果がなかった、履けない」とおっしゃいます。また、さまざまな種類の弾性ストッキングの中でどれがいいのかと相談を受けます。



当院では年間に1000本以上の足に弾性ストッキングを履かせています。看護師さんたちにお願いしていますが、慣れているために非常に上手です。指導も上手なので、今までに履けなかった人も履けるようになります。やっぱりコツがあるようです。



ポイントをまとめてしまうと以下のようになります。

1.サイズをきちんと合わせる。

着圧ソックスや弾性ストッキングが効果を発揮するには適切な圧力が必要です。多くの弾性ストッキングでは足首の周りを測定してサイズを選びます。ところが、自己購入した患者さんで足首周りを測定している人はみたことがありません。適当にSMLから選んでいるようです。これでは意味がありません。きつすぎるものは履けないので意味がないですし、緩すぎるものはルーズソックスです。

2.種類はどれでもいい。

弾性ストッキングには無数の種類があります。私どものような専門家になれば、圧の強さを選んだり、つま先あり・なし、ハイソックス・ストッキングタイプなどから選びますが、一般の人には関係ないと思います。当院で使用しているものは手術後の圧迫のためにもっとも確実なものを選んでいます。種類にこだわらずに、サイズにこだわりましょう。

3.補助器具を使う。

高齢の方は腕の力が落ちているので、なかなか履けません。しかし、補助器具を使うとスルッと履けるようになります。補助器具はそこそこの値段がするので全員におすすめしているわけではありませんが、効果は抜群です。



大切なことはとにかく履くことなんです。買っただけで満足してはいけないということです。そして履き続けること。



参考になるように当院で使用している弾性ストッキングは待合室のウォーターサーバーの横に展示してあります。

興味のある方は待ち時間にご覧になってください。また、サイズ測定や種類の相談なども承りますので遠慮なくおっしゃってください。

29/06/2018

【6月が終わりました。】

今日で6月の最後の手術日が終わりました。今月も全件で無事故で手術が終わって良かったです。



ただ、反省点もありました。6月は繁忙期で患者さんが殺到するので、外来枠等の調整である程度は準備していたのですが、それをはるかに上回ってしまいました。

結果として、スタッフにもかなりの負担がかかったのはもちろんですが、私自身も外来でかなりあたふたしてしまいました。

もともと外来予約数を通常の医院の半数程度とかなりしぼってあり、一人あたりの時間を長めに設定してあるのですが、予約外の患者さんが押し寄せると収拾不能になってしまいます。改めて予約をとって来ていただくようにご案内しているのですが、遠方からいらっしゃっている患者さんではそうもいかず、「きちんと説明したい」という気持ちと生来のせっかち故に「早くしなきゃ」という気持ちでごちゃごちゃになってしまいました。毎日、夕方になるとくたくたでした。まだまだ修行が必要だと思いました。一部の予約患者さんにはご迷惑をおかけしたと思います。この場を借りてお詫びしたいと思います。



ただ、手術は万全の体調で余裕を持ってできるように午前中いっぱいを割いていますので、安心していただいて大丈夫です。

こちらは無事故記録を更新中ですのでご安心ください。

【静脈瘤は「治療不要」というのは本当なの? その2】「治療不要」と言われた下肢静脈瘤に治療が必要となるのは、ずばり、皮膚炎や色素沈着が生じた時です。 皮膚炎や色素沈着と言われても、一般の人はわからないと思いますので、噛み砕くと、皮膚炎=皮膚...
27/06/2018

【静脈瘤は「治療不要」というのは本当なの? その2】

「治療不要」と言われた下肢静脈瘤に治療が必要となるのは、ずばり、皮膚炎や色素沈着が生じた時です。



皮膚炎や色素沈着と言われても、一般の人はわからないと思いますので、噛み砕くと、

皮膚炎=皮膚の炎症。痛み・かゆみや皮膚のえぐれ(潰瘍)を生じる。

色素沈着=皮膚に色がつくこと。黒ずみやシミになる。

となります。いずれも静脈圧の上昇による血球の漏出、ヘモジデリン(鉄分)の沈着がその成り立ちであり、静脈瘤としてかなり重症であることを示しています。

いずれの状態も放置すればどんどん悪くなる上に、治療後も治るのに時間がかかり、また多くの場合で痕を残すので、皮膚炎や色素沈着が少しでもあったら治療する方がよいと思います。放置した時のデメリットが大きすぎますので、当院ではきちんと説明して手術を強く勧めます。



次に、治療が絶対に必要とまではいえないけども、手術するメリットが大きいのは、足がだるい、重い、つるといった時です。

静脈瘤があると静脈圧が高くなって以下のような症状が出てきます。

一日中立っていると、夕方には足が重くてたまらなくなる。

常に足がだるくて歩くのが辛い。

足がじんじんする。

朝方に足がつって起きてしまう・夜眠れない。

このようなケースでは、手術をするとかなり足が楽になります。夜中に足がつって寝不足になっていた患者さんは寝られるようになったと喜びます。

昔は手術が大変で、入院が必要、全身麻酔や腰椎麻酔が必要、ダウンタイムが長くて仕事を休む必要があるといった理由で弾性ストッキングでしばらくごまかしておく、というのが現実的な選択肢でした。そもそも専門医は遠い都市部にしかいないので、現実的に無理でした。しかし、現在は20分程度の日帰り手術が当たり前ですので、距離も仕事もほとんど問題になりません。治療するメリットが治療しないデメリットを大きく上回ってしまいますので、患者の立場になれば手術をあきらめる理由はありません。保険でももちろんカバーされます。

こういったケースでは当院では「辛いのであれば手術を考えた方が現実的です。手術を待つ場合、皮膚炎や色素沈着が少しでも出てきたならすぐに連絡をください。」と説明しています。



専門クリニックは手術・治療だけがお仕事なのではなく、啓蒙や経過観察も大事なお仕事です。

静脈瘤で死亡することはまずありませんが、重症化すると長く苦しむことになります。

まずは専門医を受診して、自分の静脈瘤がどの程度なのかを判断してもらってから様子を見るのがいいと思います。
http://shv-clinic.com/blog/lower_extremity_varix/399/

神奈川県平塚市紅谷町、平塚駅北口・西口、徒歩3分、内科・血管外科「湘南平塚下肢静脈瘤クリニック」の公式サイトです。信頼のおける専門医による診療を提供いたします。地域医療の発展に貢献するため研鑽を重ねて.....

住所

Hiratsuka-shi, Kanagawa

営業時間

月曜日 09:00 - 12:00
13:00 - 17:30
水曜日 09:00 - 12:00
13:00 - 17:30
木曜日 09:00 - 12:00
13:00 - 17:30
金曜日 09:00 - 12:00
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