15/01/2026
1月のカウンセラー養成集中講座は、午前の部は認知療法と交流分析の類似点や相違点、またこの2つを組み合わせたカウンセリングを、例を交えてお話し、またワークも入れながら考えていただきました。
(これについては1月のWEBカウンセラー養成講座と内容が近いので、そちらの記事をご覧ください)
そして午後は、カサンドラ症候群についてです。
カサンドラ症候群とは、アスペルガー症候群(ASD)の特徴のある身近な人との関係によって、心身の不調が生じる状態のことです。
主に夫婦や恋人関係において、パートナーの共感力や想像力(察する能力)が低いことにより孤独感やつらい思いをしているパートナーに起こる場合が多いのですが、親子間や職場での人間関係においても生じることがあります。
これは心理学者ローリー・レイトン・シャピラという心理学者によりと名付けられましたが、アダルト・チルドレンやHSPと同じく明確な診断基準は定められてはおりません。
さてカサンドラ症候群については、理論的なことはいろいろと本とかにも書かれているのですが、今回はもう少し踏み込んで考えてみました。
そこでまずはカウンセリングの場面でよく語られるケースをAI(ChatGTP)に創ってもらいました。(これは架空の話であり、実際のカウンセリングの中のものではありません)
なお、以下の文はASDタイプの夫とカサンドラの妻と仮定します。
もちろん現実にはASDタイプの妻とカサンドラの夫というケースも存在しますが、ここでは仮定の話としてお読みください。
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夫は真面目で仕事もきちんとしていますが、感情のやり取りがほとんどできません。
私がつらい気持ちを伝えても、「それは気のせいだ」「論理的におかしい」と言われることが多く、共感されたことがほとんどありません。
話し合いをしようとしても、言葉尻を捉えられたり、正しさの議論にすり替えられたりして、最後には私が疲れ果てて黙ってしまいます。
怒鳴られるわけでも暴力があるわけでもないのに、ずっと否定されているような感覚があり、自分の感情が分からなくなってきました。
最近は、理由もなく涙が出たり、動悸がしたり、何もする気が起きない日があります。
周囲からは「ご主人はいい人じゃない」「我慢が足りないのでは」と言われ、自分が悪いのだと思おうとしてきましたが、限界を感じています。
調べていく中で「カサンドラ症候群」という言葉を知り、自分の状態に当てはまる気がしました。
ただ、夫を発達障害だと決めつけていいのかも分からず、誰にも言えずにいます。
私はこの先、どうしたらいいのでしょうか。
この気持ちを抱えたまま生きていくしかないのでしょうか。
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そして上記の悩み相談のようなケースでは、夫はどのような心境なのかもAI(ChatGTP)に創ってもらいました。(これも架空の話であり、実際のカウンセリングの中のものではありません)
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妻との関係について相談させてください。
最近、妻から「あなたのせいで私はカサンドラ症候群になった」と言われるようになりました。
「あなたといると自分が壊れる」「感情を無視され続けた」と言われています。
ただ、私の感覚では妻の要求は抽象的で、「もっと気持ちを察して」「普通は分かるでしょ」と言われても、正直理解できません。
私は問題があれば解決策を考えたいタイプですが、妻は「答えはいらない、共感してほしい」と言います。
しかし、共感の仕方が分からず、黙ると「無視された」と言われます。
私は感情表現が得意な方ではありませんが、仕事も家庭も真面目に向き合ってきたつもりです。
暴力や浮気をしたこともありませんし、生活費もきちんと入れています。
ただ、妻が感情的に話すとき、どう返していいか分からず、「具体的に何をしてほしいのか分からない」「事実と意見を分けて話してほしい」と言ってしまいます。
すると「それが冷たい」「共感がない」とさらに責められます。
最近は何を言っても否定される気がして、「あなたは人の気持ちが分からない」「一緒にいると苦しい」と言われ続け家にいると常に緊張しています。
最近は「あなたは発達障害だから」「だから私がこうなった」と言われ、人格を否定されているようでつらいです。
性格の問題なので直せと言われても、正直どう直せばいいのか分かりません。
カウンセリングを勧められていますが、自分が一方的に加害者扱いされそうな怖さもあります。
妻を苦しめたいわけではありません。
ただ、私自身も限界を感じ始めています。
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では、このような悩みにどう対応すればいいのか、ということから講義は始まっていきます(内容においては一部ChatGPTも利用しています)。
まずカウンセラーが気を付けなくてはいけないのは、ASDタイプに「相手の心を想像させて適時対応する」のを期待するのは、足の不自由な人に「速く走れ」と言っているようなもので、無理筋となってしまうということです。
したがって「察してほしい妻」問題は、心ではなく【システム】を変える以外に解決策は見つけにくいでしょう。
妻「察してくれない=大切にされていない」
夫(ASD)「言われていないことは要求されていない」
これは価値観の問題ではなく、情報処理システムの違いであると理解する必要があります。
ここを「努力不足」とか「思いやり不足」にすると大抵は悪循環に突入します。
「察しろ」「相手の気持ちに関心を持て」
これらはASDにとっては、難聴の人に「小さい音もしっかり聞け」と言われているのと同じ状態となります。
したがって、それが難しいという前提で、関係が壊れない仕組みを作ることとなります。
例を挙げると、ASDタイプの人が「今、何をしてほしい?」と教えてもらうという習慣を付けることです。
すなわち「共感」ではなく「手続き」の習慣でカバーするということになります。
そしてもう一つ大事な問題があります。
「察してほしい」は、実は「気持ちを当ててほしい」という気持ちだけではありません。
多くの場合、その中身は「自分は大切にされている」という安心感や、「自分の存在に関心を持ってもらっている」という自身の存在の肯定。
そして「私はたった一人で頑張っているわけではない」という連帯感。
これらへの思いが妻の期待の裏には隠れている場合が多いのです。
しかしそれに対してASD側がよくやってしまうのが、「言ってくれればやる」、「察するのは無理」、「合理的じゃない」というミもフタもない対応です。
これは事実としてはその通りかもしれませんが、妻の「存在承認欲求」には一切触れていません。
その結果、妻はもっと感情的になり、ASD側はさらに疲弊するという悪循環になります。
ではどうすればいいのか。
ワークとして、それをグループに分かれていろいろと考えていただきました。
この内容は第3土曜、そして第2日曜と第3日曜にも行いますので、よろしければぜひご参加ください。
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カウンセラー養成集中講座(対面)は第1と第3土曜(どちらか選択)です。
https://npo-jisedai.org/kouza.htm
ベーシック集中講座は毎月第2日曜と第3日曜(どちらか選択)に開かれます。心理学は初めての方でもご参加いただけます。
https://npo-jisedai.org/basic.html
WEB講座は第2土曜の午前中です。WEBでのリモート講座はこちらです。↓
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他にも毎週講座は月曜の午後に開いております。
詳しくはホームページをご覧ください。
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