
23/09/2025
秋分(9/23〜10/7頃)
秋分とは、春分と同じく昼夜の長さが同じになる日のこと。これからしだいに日が短くなり、秋が深まっていきます。
初候(9/22〜9/27頃)
雷乃声を収む(かみなりのこえをおさむ)
夕立に伴う雷が鳴らなくなるころ。入道雲から鰯雲へ、秋の空が晴れ渡ります。
彼岸花ー一本の茎に六つほどの赤い花が咲き、空に向かうようにめしべ、おしべを伸ばし広げる彼岸花。開花はまさに秋のお彼岸のころ。曼珠沙華とも呼ばれますが、その意味は、天に咲く赤い花。水に晒して毒抜きした根は、飢饉の非常食でした。
次候(9/28〜10/2頃)
蟄虫戸を坯す(すごもりのむしとをとざす)
虫が隠れて戸をふさぐころ。土の中へ巣ごもりの仕度をはじめます。
紫苑ー背の高い2メートル近くにもなる草から、紫の花びらに中心が黄色い花を咲かせる紫苑。平安時代から薬用や観賞用に親しまれてきました。紫苑という色の名前にもなり、紫苑の着物の描写が『枕草子』に登場します。開花は8月〜10月。中秋の名月のころに咲き、別名を十五夜草と。
末候(10/3〜10/7頃)
水始めて涸る(みずはじめてかれる)
田から水を抜き、稲刈りに取りかかるころ。たわわに実った稲穂の、収穫の秋真っ只中です。
銀杏ーイチョウの葉が黄色く染まり、丸い実をつけます。熟した実が落ちて、あの特有の匂いがする外皮を除くと、固い殻に包まれた果肉が出てきます。それが銀杏。殻をむいて、塩茹でや塩炒り、あるいは茶碗蒸しなどに。旬は9月下旬〜11月です。