22/11/2025
小雪(11/22〜12/6頃)
寒さが進み、そろそろ雪が降りはじめるころのこと。とはいえ雪はまださほど大きくなく、寒さもそこまでではありません。
初候(11/22〜11/26頃)
虹蔵れて見えず(にじかくれてみえず)
虹を見かけることが少なくなる頃。北陸では、冬季雷と呼ばれる雷がましてきます。
りんごー「一日一個のりんごで、医者いらず」というほど、りんごは栄養がいっぱい。カリウム、カルシウム、鉄分、食物繊維、ビタミンC……。そのうえ、甘い蜜に満ちて、シャクッという歯応えも小気味良い果物です。ペクチンやポリフェノールを含む皮の部分も一緒にオーブンで焼いて、焼きりんごにしては。旬は秋〜冬。
次候(11/27〜12/1頃)
朔風葉を払う(さくふうはをはらう)
冷たい風が、木々の葉を払い落とすころ。朔風の朔とは北という意味で、木枯らしのことです。
白菜ー冬の鍋は、白菜がないとはじまりません。霜にあたると葉の糖分が増し、美味しさが深まるとか。やや冷涼な土地を好んで育ちます。水溶性の栄養素を含み、寄せ鍋などに◎。おじやで締めくくって、栄養が滲み出たスープを余さずいただきましょう。旬は11月〜2月。
末候(12/2〜12/6頃)
橘始めて黄なり(たちばははじめてきなり)
橘の実がだんだん黄色くなってくるころ。冬でもあおあおとした常緑樹で、「万葉集」にも登場します。
橘ー古くから日本に自生していた常緑の木。国内の柑橘系で唯一の野生種とされています。『古事記』や『日本書紀』において、不老不死の実、非時香果(ときじくのかくのこのみ)として登場するのが橘ともいわれ、冬でも葉があおあおとして、まばゆい黄色の実をつけることから、古の人には、枯れることを知らない永遠の象徴のように映ったのかもしれません。