31/10/2025
【来年のイベントについて】
画像は、いとの森の公式LINEのリンクです。
今までの全てのライブイベントに出席してきた私ですが、そろそろ自分自身に皆勤賞をあげたいと思います。
それは、このあたりでお休みすること、です。
どうしても都合が合わずに延期になっていた案件だけを3月に開催します。それ以外は、秋の10周年イベントに専念させていただきます。
イベントは営利目的ではなく、音楽家の皆様と音楽文化のためにやってきました。
本当にただそれだけのために。
ここまで尽くせたら本望です。
とはいえ、一部のイベントを除いて赤字運営で、心が折れそうになることもありました。本業は順調なのに、イベントをサポートしていたがゆえに経営が不安定になったり。
しかし、それ以上の喜びもありました。
その象徴が、『いとの森の音楽室』です。
常日頃から、子どもたちの心の居場所を作ってあげたいと思い、診療で関わってきた子どもたちともプライベートで関わったり、遊びに連れていってあげたりしているのですが、この子達とも長く関わることが出来て、幸せでした。
音楽によって自分の居場所を見つけた子、生き方が変わった子……。
いろんなことを経験して人は歩んでいくと思いますが、その一部に関われたこと、それもたくさんの思い出を作れたことが幸せでした。多大なる影響を与えてくださった素晴らしい音楽家の皆様、一緒にセッションしてくださった偉大なる音楽家の方々……ギターやベースのケースに快くサインを描いてくださった憧れの音楽家の皆様、本当にありがとうございました。
あえて過去形にしているのは、子どもたちそれぞれの未来の姿は誰にもわからないからです。いつまでもその活動が観られるとは思っていませんが、あの子達の『命の煌めき』を、その歌声や演奏をいつかどこかで観ていただけたら嬉しいです。
さて。来年はイベントを(3月の1件以外は)休みますと宣言しましたが、今年はあと3つ、イベントがあります。
今日これからのライブ、11月中旬のライブ、12月の恒例となりつつあるあのライブ……です。どれも素晴らしいライブになることでしょう。
こんなに山奥で、集客も安定しない、うちみたいな場所に来てくださることに感謝しています。それを陰で支えてくださるスタッフさんにも。
私自身の体力の衰えと、長く続けてきたが故の精神的疲労により、最近はおもてなしもうまくできなくなってきましたが、以前のように音楽への愛情とそのための体力を取り戻し、あふれんばかりにお客様に還元できるよう、このあたりでこの疲れた心身を立て直したいなと思います。元々は元気なほうなのですが、今年6月に脳梗塞発症してから自分の生き方を見直さないといけないと痛感させられました。
とはいえ、自分の苦労は無駄ではなかったと思います。どれだけの私財を音楽のために費やしたかということも冷静になるとわかってもいますし、実際家一軒分くらいはあのホールと運営に注ぎ込んできました。
でも、かといって、目に見える家が欲しかったわけでもないのです。
私は、そこに音楽があり、人が笑顔になり、人が育まれていって、やがてそこからも音楽が生まれるという、無限の循環を目の前で見たかっただけなのです。私はただのポンプでよかったんです。今や、壊れかけたポンプであっても、弱々しくも、ぉれからもきれいな水を汲み上げて、誰かの心を潤わす存在になれたらいいなと思いました。
長くなりましたが、今年のライブはあと3つです。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
いとの森の歯科室 原田愛