07/05/2026
【アキレス腱障害は「腱だけ」の問題ではない】
今回のジョイントヘルスセミナーでは、アキレス腱障害について学びました。
アキレス腱の痛みは、単に腱が炎症を起こしているだけではなく、繰り返しの負荷、腱の線維化、瘢痕化、異常血管、周囲組織との癒着、足関節や股関節の動きの乱れなどが複雑に関係します。
特に重要だと感じたのは、画像所見と痛みが必ずしも一致しないという点です。MRIやエコーで異常が見えても痛みが弱い場合もあり、逆に画像上の変化が少なくても強い痛みを訴えることもあります。
そのため、評価では画像だけに頼らず、朝のこわばり、歩き始めの痛み、ヒールオフ時の痛み、片脚カーフレイズ、ホッピング、歩行や走行の質などを総合的に見る必要があります。
また、アキレス腱の周囲には、足底筋腱、小伏在静脈、皮神経、脂肪体、滑液包などが存在し、これらとの癒着が「硬いしこり」や痛みの原因になることもあります。
治療では、まず痛みを悪化させない負荷管理が大切です。痛みを完全にゼロにしてから動くのではなく、翌朝に痛みやこわばりが増えていないかを基準にしながら、少しずつ機能を戻していきます。
アキレス腱は本来、バネとして働く組織です。
硬くて痛くないだけでは不十分で、最終的には「細く、柔らかく、しなやかで、痛くない腱」を取り戻すことが目標になります。
腱そのものだけでなく、足関節の背屈運動、距骨の後方滑走、下腿三頭筋の柔軟性、股関節機能、足部アライメントまで含めて評価すること。
局所と全身をつなげて考えることの重要性を、改めて確認できる講義でした。
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