31/03/2026
【退職にあたり、心からたくさんのありがとう】
わたしたち二人は、15年前に鹿児島中央助産院の助産師となりました。
退職を前に大量の書類やカルテ整理をしながら、掃除をしながら、15年間を振り返っております。
鹿児島中央助産院は全国でも珍しい多機能な助産院で、いろんな立場の女性たちが集まる助産院です。
わたしたちはお産を中心に、
女性たちのもつ強さ、自然への畏敬、手を出しすぎない助産ケアの本質など本当に多くのことを、
お母さんと赤ちゃん、家族、先輩方や産科医療に関わる先生方から学びました。
幾多の波も経験しました。
嘱託医・連携医療機関の確保問題、助産スタッフの不足、助産院の移転新築、少子化に伴い出産数の減少と経営の難しさ。
その一つ一つが存続の危機とも隣り合わせでしたが、そのたびに、
「大丈夫?」「できることはない?」「助産院のために何かしたい」と声をかけてくれたのは、
これまでここでお産されたお母さんやお父さん、産むこと・生まることを大事にしたいと願う地域の皆さん、そして想いをもった県内外の助産師さんたちでした。
みなさん一人ひとりの声と力に支えてもらい、なんとかここまで踏ん張ってこられました。
目の前の母子から力をいただきながら、誠実に、真剣に、そして悩みながらも助産をしてきた15年でした。
退職することは、
自然性を大事にしたお産を愛し、助産魂をみなさんから育んでもらった私たちが悩みに悩んだ末に出した決断です。
これからも、人生の根っことなるお産が本当に大切にされることを、一人ひとりの育ちが大事に見守られる社会になることを祈り続け、わたしたちそれぞれがんばってまいります。
これまでを支えてくださった、すべての皆さまに心から感謝いたします。
北村愛・竹内裕子