
25/07/2025
ガルシャナはなにに効く?
昭和の子供達は(全員じゃないですが)、冬の朝、庭で上半身裸になって、「エイ!エイ!」と手拭いで体を擦り、精神と肉体を鍛えていました。
ゴシゴシ擦って、摩擦熱で体を温め、心身を活気づける。
気血の巡りを良くして、風邪をひかない丈夫な体を作る。
なかなか根性のいる健康法で、令和には合わないかもしれませんが、自然の理にかなった健康法です。
この日本の乾布摩擦も、その起源はアーユルヴェーダのガルシャナではないかと言われています。
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皮膚を摩擦して、摩擦熱や刺激を与えるのがガルシャナです。
その材料は布だけでなく、生薬や穀物の粉、鉱物の粉を使ったりもします。
セラピスト2〜3人でゴシゴシと擦り、摩擦熱で汗や皮脂が分泌され、乾いた粉が湿気を帯びるほどハードなガルシャナもあります。
このようなハードなガルシャナは肥満病などに用いられますが、セラピストは汗だくで、むしろセラピストのほうが痩せそうな体力勝負の施術です。
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日本のサロンで行うガルシャナは、心地良い刺激の、マイルドな施術であることがほとんどです。
粉を使うサロンもありますが、絹の布(絹の施術用手袋)を使うガルシャナを行うサロンが多いでしょう。
絹は動物性タンパク質なので、肌に優しく、摩擦による炎症や傷などになりにくく、安全に施術を行うことができます。
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絹の布を使うメリット
⭐️肌に馴染みやすい
⭐️炎症をおこしにくい
⭐️肌を傷つけにくい
⭐️乾燥しすぎない
ということがあげられます。
絹の布を使ったガルシャナは、以下のような働きがあります。
🍀施術中は交感神経が活発になり、施術後は徐々に副交感神経が優位になる。この働きで自律神経が整う。
🍀皮膚の新陳代謝を促し、丈夫で美しい皮膚を作る。
🍀皮膚の下の毛細血管やリンパ管を刺激して、体液の巡りを促す。
🍀皮脂腺や汗腺を刺激して、分泌を促す。
🍀触覚、圧覚、痛覚、温覚を通して、脳に刺激を与える。
以下のような皆様におすすめです。
⭐️むくみやすい人
⭐️肩や背中などコリにお悩みの方
⭐️冷え性の人
⭐️肌の色ツヤ・血色を良くしたい人
⭐️体が重く感じる人
⭐️やる気が出ない・元気のない人
⭐️ストレスの多い人
⭐️睡眠にお悩みの人
⭐️更年期の症状や認知症の予防に
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また、アビヤンガ(オイルマッサージ)の前に軽くガルシャナを行うことで、オイルの吸収を格段に良くします。
ブロックのできやすい春先や、経路が滞りやすい雨の時期には特におすすめなので、サロンに通っている人は、アビヤンガにガルシャナを追加してもらうのも良いですね。
ガルシャナの禁忌や、施術前後の養生はセラピストさんに確認されると良いでしょう。
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