29/03/2026
本日は、日暮里駅近くの太陽歯科衛生士専門学校で開催された、中嶋省志先生のセミナーに参加してきました。中嶋先生は歯科医師ではありませんが、歯学博士でライオン株式会社の研究員でありながら、東京医科歯科大学で研究したり日本歯科保存学会のガイドライン作成委員会に所属したりと、フッ素と予防のスペシャリストです。
正直に言うと…かなり難解でした。化学式が次から次へと出てきて、「学生時代にこんなにちゃんと勉強していただろうか」と少し反省するほどです。ただ、その難しさの中にこそ、本質が詰まっていました。
これまで私たちは「フッ素は歯を強くする」「予防にはフッ素が大事」と学んできました。しかし今回のセミナーでは、「なぜそうなるのか」を化学的に徹底的に掘り下げて解説されていました。
むし歯は単純に“削られる病気”ではなく、歯が溶ける(脱灰)と元に戻る(再石灰化)のバランスで決まります。そしてフッ化物は、そのバランスを“再石灰化に有利にする存在”であることを、分子レベルで理解することができました。
つまり予防とは、「歯を強くする」というより、「溶けても戻せる環境をつくること」。この視点の変化は、日々の診療や患者さんへの説明を大きく変えてくれると感じています。
難しい内容でしたが、「なんとなく知っている」から「ちゃんと理解している」へ、一歩踏み込めた非常に有意義な時間でした。今後の診療にしっかり活かしていきたいと思います。
誘ってくれた渡辺先生ありがとうございます