18/11/2025
こんにちは。けいデンタルクリニックです。
先日大阪で当院の 歯科衛生士と院長が「臨床歯科麻酔」に関する講習と試験 を受けてきました。
今回のブログでは、参加した衛生士からのレポートをお届けします!
衛生士は
「臨床歯科麻酔認定歯科衛生士」
院長は
「臨床歯科麻酔管理指導医」
という資格の取得を目指して、同じ会場で同じ内容の講習と試験に挑んできました。
■ 「臨床歯科麻酔認定歯科衛生士」ってどんな資格?
「臨床歯科麻酔認定歯科衛生士」は、
歯科衛生士が、歯科医師の指示のもとで安全に麻酔を扱えるようにするための専門資格です。
・麻酔の仕組みや薬の知識
・血圧や脈拍(バイタル)の見方
・気分が悪くなった時や急変時の対応
・法律面での考え方
などをしっかり勉強し、講習と試験に合格した衛生士に与えられる認定です。
法律上、一定の条件のもとでは、
歯科衛生士も歯科医師の指示に従って局所麻酔(いわゆる「麻酔の注射」)を担当することができます。
この資格は、そのために必要な知識と技術をきちんと身につけている、という “目に見える証明” のような役割を持っています。
また院長が受けた
「臨床歯科麻酔管理指導医」 は、
医院全体の麻酔管理や急変対応を統括し、歯科衛生士の麻酔手技を適切に指導する立場のための資格です。
■ 試験当日の様子
試験会場には、全国からたくさんの歯科衛生士さんや歯科医師が集まっていました。
みなさん「もっと安全な麻酔管理ができるようになりたい」という同じ思いで来ているので、会場の空気はピリッと真剣。
■ どんなことを勉強したの?
講習や試験では、こんな内容を学びました。
・麻酔薬が体の中でどう広がるか
・心臓や呼吸に持病がある方への配慮
・血圧・脈拍・血中酸素濃度のチェック方法
・気分が悪くなった時の対応、救急時の初期対応
・「歯科衛生士が麻酔を行うときのルール」や法律の考え方
ふだんの診療でも意識していることではありますが、
あらためて体系的に学ぶことで、
「もしもの時にどう動くか」 をより具体的にイメージできるようになりました。
■ この資格を取ると、何が変わるの?
一番大きいのは、
「麻酔の場面でも、より安心して任せてもらえる歯科衛生士になる」 ということです。
今後、条件が整っている場面では、
歯科医師の指示のもと
必要に応じて、歯科衛生士が局所麻酔の注射を担当する
という形で、診療チームの一員として麻酔に関わっていきます。
もちろん、
勝手に麻酔をすることはありません
必ず担当歯科医師の判断と指示のもとで行います
医院としてのルール・体制を守りながら行います
ので、その点はどうぞご安心ください。
そして院長は、医院全体の麻酔管理をさらに安全に行うための役割を担うことになります。
■ 勉強して感じたこと
今回の勉強と試験を通して、あらためて
「痛みをとること」と「安全を守ること」は、どちらも同じくらい大事
だと強く感じました。
歯医者さんって、どうしても
「痛い」「怖い」
というイメージがつきものですよね。
できるだけ痛くないようにすること
もし体調が悪くなりそうな時に早く気づくこと
何かあった時にすぐに対応できる準備をしておくこと
こういった一つひとつが、
患者さんの「ここなら安心して通える」という気持ちにつながると思っています。
■ 試験を終えて
試験が終わったあと、まず感じたのは
「あぁ、やっと終わった……!」という解放感(笑)
でも、それ以上に、
「もっと勉強したい分野が見えてきた」
「ここを強化すれば、もっと患者さんの安心につながるな」
と、次のステップに向けた気持ちが湧いてきたそうです。
結果はまだこれからですが、
今回学んだことは、すでに日々の診療の中で意識しながら活かし始めています。
■ 最後に
けいデンタルクリニックでは、
痛みに配慮した治療
安全で安心できる麻酔管理
チームとしての連携
を大切にしています。
今回の「臨床歯科麻酔認定歯科衛生士」と「臨床歯科麻酔管理指導医」へのチャレンジも、
その一つの取り組みです。
「歯医者は怖い」「麻酔が不安」という方こそ、ぜひ一度ご相談ください。
これからも、安心して通っていただける歯科医院を目指して、
院長・スタッフ一同、勉強とレベルアップを続けていきます。