03/02/2026
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共鳴し合うときに生まれる、秘密の高音
若い頃、Djembeのセッション中に何度か経験したことがある。
中低音で鳴り響くドラムの音が、ある領域に到達したときに突如として超高音のレイヤーが立ち上がってくる。
当時の相棒と私は、その現象を『ドラムが歌う』と呼んでいた。
あれから30年。
すっかり忘れていた感覚を、今お願い事をしている燕三条の渡邉 和也さんと話していて思い出した。
彼の工房には金属を鍛えて楽器を創り上げるハンドパン職人の若者が居る。
その作業部屋で話していると、置いてあるハンドパンが私達の声を一つひとつ拾って共鳴して囁きあう音の残像が、まるで水の波紋のようにほのかに展開していた。
それはまるで、見えない合唱団がそこにいるかのように。
今、私が向き合っているものづくりはまさにそれ。
ものづくりとは常に多くの人々との連携で生まれるものだけど、今回はかつてないほどの多孔質で多層のレイヤーが敷かれている。
ここでは自然環境が中央に座し一つの調和を創り出している。
そして、共鳴し合うトーンを持った人々の手によって、鎚の音と共に物理的にも形づくられている。
誰かが中心になっているのではなく、全てが同等に響き合って立体感のある美しい和音の現実世界を展開し始めている。
近自然の師である Hiroyuki Sato さん の言う『パーツ思考からシステム思考へ』という概念を、私は今、この共鳴の中で体験している。
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