神戸大学医学部眼科

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視覚は外からの情報の80%を処理する、と言われます。光を感知する細胞は1億個以上、視覚を脳に伝える視神経の中を通る神経線維の数は120万本、脳の中で視覚に関与するエリアは3割を越えます。しかも、顔の正面に並列する二つの眼球から入った景色をうまく一つに重ね合わせるため、我々の眼球はいつも同じ方向を向くようにコントロールされています。この繊細にして優美、巧緻にして神秘的な視覚システム。ひとたびそこに支障が生じれば、世界は歪み、欠け、霞み、あるいはダブってしまいます。
今、我が国はかつて人類が経験したことのないスピードで超高齢化社会を迎えています。白内障、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性。代表的な眼科疾患はいずれも加齢とともに急増します。つい最近も、眼疾患を患った高齢者が、知らないうちに欠けていた視野のため交通事故を起こしたという報道がありました。視覚障害は当事者だけではなく、社会に与えるイン

パクトも非常に大きいのです。超高齢化社会において、眼科医が果たす役割は社会的に益々重要になってきたといえるでしょう。
神戸大学眼科学教室ならびに関連病院は、眼科のことなら前から後ろまですべての疾患を取り扱っているところです。先ほどの代表疾患は言うに及ばず、角膜疾患、ブドウ膜炎、小児眼科、神経眼科、眼窩疾患のすべての分野において最新の診療を行ってきました。そして、多くの学術的成果を世界に発信してきました。神戸大学眼科教室は、今後もチーム一丸となって、我々の得た最新の成果を、すべての眼科分野において迅速に還元し、一人でも多くの方のquality of visionとhappinessを高め、社会全体に貢献していきます。それと同時に、一流の診療と研究の実践を通じて、社会的要請が益々高まっているこの時代にふさわしい次世代の眼科医を育成していきます。

4月17日から20日まで、東京で開催された日本眼科学会総会に、神戸大学眼科からも多くの医局員が参加しました。専攻医の中澤先生・松山先生は、海星病院在籍時に取り組んだ眼腫瘍に関する症例を報告。昨年度まで助教であった高野先生は、iPS細胞を用い...
22/04/2025

4月17日から20日まで、東京で開催された日本眼科学会総会に、神戸大学眼科からも多くの医局員が参加しました。

専攻医の中澤先生・松山先生は、海星病院在籍時に取り組んだ眼腫瘍に関する症例を報告。
昨年度まで助教であった高野先生は、iPS細胞を用いたレーベル遺伝性視神経症の研究成果を発表しました。
米国に留学中の上田先生は、同疾患に関するシンポジウムおよび教育セミナーに登壇し、最新知見を共有しました。
盛は視神経炎に関するシンポジウムにて講演を行い、
楠原講師はブドウ膜炎に関する多施設共同研究の成果を報告しました。
また、中村教授および松宮先生は、一般講演や教育セミナーにおいて座長を務めました。

さらに、大変おめでたいことに大学院生の奥住先生が昨年度、三木先生指導の下で日本臨床眼科学会学術展示優秀賞を受賞した「中心性漿液性脈絡網膜症患者における治療前後の立体視に関する検討」について口演を行い、発表後には表彰式も執り行われました。

春の陽気に包まれた東京での4日間は、発表・議論・交流を通じて学びの多い時間となりました。ここで得た知見を、今後の神戸での診療・研究に活かしていきたいと考えています。

文責:盛

神戸大学眼科の偉大な先輩である山中昭夫先生が逝去され、本日お通夜とお別れ式が厳かに行われました。神戸海星病院で白内障手術・硝子体手術を日本でいち早く取り組まれ、今では当たり前に使われているSF6ガスやシリコンオイルの眼内注入を日本で初めて、...
16/02/2025

神戸大学眼科の偉大な先輩である山中昭夫先生が逝去され、本日お通夜とお別れ式が厳かに行われました。神戸海星病院で白内障手術・硝子体手術を日本でいち早く取り組まれ、今では当たり前に使われているSF6ガスやシリコンオイルの眼内注入を日本で初めて、また、世界で初めてbiomaterialの概念を眼内レンズで導入された偉人です。ご長男の昭文先生のご許可を得て写真をアップします。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。合掌

昨日、「KOBE Ophthalmic Resident Salon」と題した勉強会が開催されました。本会は、兵庫県の若手眼科医の臨床力向上を目的に、神戸大学・兵庫医科大学・神戸アイセンター病院の先生方が一堂に会し、施設の垣根を越えて学び合...
08/02/2025

昨日、「KOBE Ophthalmic Resident Salon」と題した勉強会が開催されました。本会は、兵庫県の若手眼科医の臨床力向上を目的に、神戸大学・兵庫医科大学・神戸アイセンター病院の先生方が一堂に会し、施設の垣根を越えて学び合う場として続いています。

今回で記念すべき第20回を迎えた本会では、以下のような、実際に遭遇すると判断に迷うものの、多角的な視点で学びを深めることができる症例が提示されました。
① 小児の点眼では改善しない眼瞼腫脹
② 白内障術後に顕在化した血管新生緑内障
③ 担癌患者の両眼に生じた眼底腫瘤性病変(しかし意外にも転移性ではない)

どの症例も非常に示唆に富み、議論を通じて新たな知見を得る貴重な機会となりました。
また、勉強会終了後の懇親会では、施設の垣根を越えて交流を深めることができました。新たに友人が増え、それぞれの職場環境による仕事の流儀の違いについても話が弾み、大変興味深い時間となりました。異なる視点を知ることで、自身の診療や考え方を振り返る良い機会になったと感じています。

私自身が専攻医だった頃に発足したこの会が、ここまで発展し、20回の節目を迎えたことに深い感慨を覚え、また今もこうして関わらせていただけることを嬉しく思います。
今後もこの会は継続して参りますので、ご興味のある先生方はぜひご参加ください。

文責:助教 盛

アップが遅くなりましたが、大学院生の曽谷尭之先生の経角膜二光子顕微鏡網膜イメージング解析技術開発の発表が、昨年10月の神戸大学ホームカミングデー時にYoung Investigator Awardの優秀賞を受賞しました。二光子顕微鏡技術は網...
31/01/2025

アップが遅くなりましたが、大学院生の曽谷尭之先生の経角膜二光子顕微鏡網膜イメージング解析技術開発の発表が、昨年10月の神戸大学ホームカミングデー時にYoung Investigator Awardの優秀賞を受賞しました。二光子顕微鏡技術は網膜細胞生物学分野でも盛んに用いられつつありますが、生体下で、経角膜的にイメージングする技術はこれまで開発されておらず、画期的な研究であることが認められた証です。曽谷先生、congratulations!

本日1月8日は、私たちの中村教授の誕生日です!しかも還暦という特別な節目を迎えられたことから、医局全員で盛大にお祝いしました。正直なところ、上司が赤いちゃんちゃんこを着ている姿を直視できない複雑な気持ちもありましたが(苦笑)、そんな一瞬も含...
08/01/2025

本日1月8日は、私たちの中村教授の誕生日です!しかも還暦という特別な節目を迎えられたことから、医局全員で盛大にお祝いしました。
正直なところ、上司が赤いちゃんちゃんこを着ている姿を直視できない複雑な気持ちもありましたが(苦笑)、そんな一瞬も含めて楽しい時間を共有できたのは、私たちの職場の良い雰囲気を象徴しているように思います。

文責:助教 盛

12月20日TOAST パーティスペースで眼科忘年会実施。新長田眼科病院の山中弘光理事長、兵庫県眼科医会副会長の浅井利通先生もお越し頂き、盛大に、そして多くの出しもので楽しい会ができました。企画してくれた専攻医の皆さん、また外来、病棟、手術...
22/12/2024

12月20日TOAST パーティスペースで眼科忘年会実施。新長田眼科病院の山中弘光理事長、兵庫県眼科医会副会長の浅井利通先生もお越し頂き、盛大に、そして多くの出しもので楽しい会ができました。企画してくれた専攻医の皆さん、また外来、病棟、手術部の医療スタッフの皆さん、今年一年お疲れさまでした!

12月14日(土)、兵庫医科大学とともに、兵庫県眼科医会・2大学合同オープンカンファレンスが開催されました。神戸大学からは5名の専攻医が一般口演で発表を行い、日々の臨床業務で多忙な中、診療における問いの立て方、データの収集方法、論理的な意見...
17/12/2024

12月14日(土)、兵庫医科大学とともに、兵庫県眼科医会・2大学合同オープンカンファレンスが開催されました。

神戸大学からは5名の専攻医が一般口演で発表を行い、日々の臨床業務で多忙な中、診療における問いの立て方、データの収集方法、論理的な意見の伝え方など、非常に良いトレーニングの機会となりました。こうした一つひとつのスキルの積み重ねが、若手医師としての成長に繋がると感じています。

特別講演では、眼科領域におけるホットトピックである遺伝性網膜ジストロフィーの遺伝子治療について、東京医療センターの角田和繁先生にご講演いただきました。私自身、大変勉強になったと同時に、自分の専門外の話を学べることも地方学会ならではの貴重な機会だと感じました。

今年は兵庫医科大学が主管校を務め、一般口演でも特別講演でも活発な議論が交わされ、大いに盛り上がりました。主管校の兵庫医科大学の先生方に、心より感謝申し上げます。

文責:助教 盛

11月29日~30日に第62回日本神経眼科学会総会が金沢市文化ホールで開催されました。以下は、参加した専攻医・東田先生のレポートです。「この度、金沢市文化ホールで開催された第62回日本神経眼科学会総会に参加し、『体幹部CTから診断に至った眼...
01/12/2024

11月29日~30日に第62回日本神経眼科学会総会が金沢市文化ホールで開催されました。
以下は、参加した専攻医・東田先生のレポートです。

「この度、金沢市文化ホールで開催された第62回日本神経眼科学会総会に参加し、『体幹部CTから診断に至った眼窩先端部症候群を引き起こした悪性リンパ腫の一例』というタイトルで一般講演を行いました。
初めての学会発表で、しかも神経眼科専門の先生方の前での発表だったため大変緊張しましたが、神戸大学の先生方からの丁寧なご指導のおかげで、無事に終えることができました。

また、特別講演では中村教授がレーベル遺伝性視神経症に関するご講演をされ、希少な疾患でありながら、その深い病態解明や治療に向けた神戸大学のこれまでの研究成果を伺うことができ、大変感銘を受けました。

学会後の夜は神戸大学関連病院の先生方と食事をご一緒させていただく機会もありました。非常に充実した学会参加となり、貴重な経験と良い思い出を得ることができました。」

本学会では、中村教授の特別講演のほかに、一般講演で坂本先生、盛、高野先生、そして海星病院から村井先生、中澤先生、松山先生と6題の演題発表がありました。

神経眼科学会では、希少疾患や珍しい病態について議論されることが多く、貴重な学びの場となっています。今回の経験が、参加した先生方の今後の成長につながることを願っています。

文責:助教 盛

11月14日から17日にかけて、京都で第78回日本臨床眼科学会が開催されました。以下は、参加した専攻医・駒井先生のレポートです。「私は今回、『眼内レンズ強膜内固定術後の虹彩捕獲に対して縫合糸による整復術を施行した2例』という演題でポスター発...
26/11/2024

11月14日から17日にかけて、京都で第78回日本臨床眼科学会が開催されました。
以下は、参加した専攻医・駒井先生のレポートです。

「私は今回、『眼内レンズ強膜内固定術後の虹彩捕獲に対して縫合糸による整復術を施行した2例』という演題でポスター発表を行いました。ポスター発表を含め、学会への参加は初めてだったため非常に緊張しましたが、曽谷先生、山田先生、今井先生のご指導に加え、神戸大学の先生方の温かいサポートのおかげで無事に発表を終えることができました。学会期間中は、医局の先生方と食事に行ったり、仁和寺を拝観したりと多くの時間を共に過ごし、とても楽しい時間を過ごしました。そのため、あっという間に学会が終了したように感じています。ポスター発表や学会での学びだけでなく、医局の先生方との絆も深まり、大変充実した学会期間となりました。」

また、当科からは中村教授・楠原先生がインストラクションコースで講演されたほか、松宮先生・山田先生、そして大学院生の福島先生が一般講演を行いました。さらに、専攻医の奥住先生もポスター発表を行い、見事「よく頑張りましたマーク」と副賞のクオカードと木製コースターを授与されました。奥住先生、そしてご指導された三木先生、この度は誠におめでとうございます!

神戸大学眼科では、日々の臨床で得た知見を学会発表を通じて社会に還元し、学会で得た知識を患者様や疾患治療に役立てるべく、今後も精進してまいります。

文責:助教 盛

本日、兵庫県アイバンク設立30周年記念2024年度献眼篤志家慰霊祭が執り行われました。設立以来506名の方にご献眼頂いております。その崇高なお志に尊敬と感謝の意を表したいと思います。
20/10/2024

本日、兵庫県アイバンク設立30周年記念2024年度献眼篤志家慰霊祭が執り行われました。設立以来506名の方にご献眼頂いております。その崇高なお志に尊敬と感謝の意を表したいと思います。

去る9月20日~22日に姫路で、第35回日本緑内障学会を開催し、1800名を越える参加登録と1200名を越える現地参加を頂きました。理事、評議員、監事、プログラム委員、会員の皆様、日本医療機器協会や製薬協、兵庫県眼科医会、兵庫県西部地区眼科...
07/10/2024

去る9月20日~22日に姫路で、第35回日本緑内障学会を開催し、1800名を越える参加登録と1200名を越える現地参加を頂きました。理事、評議員、監事、プログラム委員、会員の皆様、日本医療機器協会や製薬協、兵庫県眼科医会、兵庫県西部地区眼科医会の皆様をはじめとする多くのご支援の賜物で盛会裏に終えることができ、ここに御礼申し上げます。招待講演のMF Cordeiro教授、特別講演の和氣弘明教授、須田記念講演の相原一教授には、いずれも素晴らしいご講演をありがとうございました。10月9日~11月8日までオンデマンド配信を行いますので、見逃した方は、是非、後期登録をしてご視聴ください。では来年、神戸でお会いするのを楽しみにしております。

Prof. Francesca Cordeiro will come to Japan for being invited as a special speaker at the 35th Annual Meeting of Japan G...
30/08/2024

Prof. Francesca Cordeiro will come to Japan for being invited as a special speaker at the 35th Annual Meeting of Japan Glaucoma Society hosted by Prof. Makoto Nakamura,Department of Surgery, Division Ophthalmology, in Himeji during Sep. 20-22. Then, we are privileged to have her on Sep 24th as an invited speaker at Kobe University sponsored by Center for Medical Transformation. Welcome for all researchers who are interested in a cutting-edge study of in vivo human retinal imaging technology!

住所

中央区楠町7丁目5番1号
Kobe-shi, Hyogo
650-0017

電話番号

+81783825111

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