
31/07/2025
# # # 胃がん健診、あなたはどのくらいの頻度で受けていますか?
~ピロリ菌の有無で胃がんリスクは違う~
胃がんは日本人に多いがんのひとつですが、**早期に発見すれば、ほとんどが治療可能**です。
特に「胃カメラ(上部消化管内視鏡)」は、**小さな胃がんや前がん病変の発見に最も有効な検査**です。
しかし、全員が毎年受けるべきというわけではありません。
**あなたのリスクに応じた検査の「最適な頻度」がある**のです。
以下で、**ピロリ菌感染の有無やその他の危険因子ごとに、胃カメラ検査の推奨頻度**をご紹介します。
# # 🔍【1】ピロリ菌陽性(未除菌)
# # # ▶ 胃がんリスク:高
ピロリ菌は、胃がんの最大の原因といわれています。未除菌の状態では**慢性胃炎~萎縮性胃炎~腸上皮化生**へと進行し、胃がんの温床となります。
✅ **推奨:年1回の胃カメラ**
胃がんのリスクが高いため、**毎年定期的な検査が必要**です。症状がなくても、定期的なチェックが早期発見のカギになります。
# # 🔍【2】ピロリ菌陽性(除菌後)
# # # ▶ 胃がんリスク:中~やや高
除菌後も**胃がんの発症リスクはゼロにはなりません**。特に除菌が40代以上で行われた方や、萎縮性胃炎が残っている方では注意が必要です。
✅ **推奨:1~2年に1回の胃カメラ**
胃の萎縮の程度によって検査間隔を調整しますが、**少なくとも2年ごとの定期検査**が勧められます。
# # 🔍【3】ピロリ菌陰性(感染歴なし)
# # # ▶ 胃がんリスク:低
ピロリ菌に感染したことがない方は、**胃がんのリスクが最も低いグループ**です。
✅ **推奨:3~5年に1回の胃カメラまたはバリウム検査**
ただし、家族歴や喫煙歴、飲酒などの生活習慣によっては検査頻度を高めることも考慮します。
# # 🔍【4】その他の危険因子がある方
* 胃がんの家族歴(親・兄弟に胃がんの方がいる)
* 喫煙歴がある
* 飲酒量が多い
* 塩分の高い食事が多い
* 高齢(特に50歳以上)
✅ **推奨:年1回~2年に1回の胃カメラを検討**
ピロリ菌が陰性でも、**複数のリスク因子を持つ方は注意が必要**です。
「自分はリスクがあるのか分からない…」という方は、**まずは一度ピロリ菌検査と胃カメラを受けてみるのがおすすめ**です。
ご自身の胃の状態を知ることが、将来の病気を防ぐ第一歩になります。
📞 お気軽に当院までご相談ください。
甲府市笛吹市の胃カメラ(胃内視鏡)。消化器内視鏡学会専門医による眠ってできる胃内視鏡検査。胃もたれ,胸焼け,胃痛,のどの違和感,吐き気,嘔吐,ピロリ菌,逆流性食道炎の悩み。経鼻内視鏡検査に対応。甲府市向町で食道や...