
11/09/2025
<福島活動報告 2025年9月 被災ペットや家畜も忘れないNo1>
〇 帰還困難区域でも自然は季節の営みを繰り返し、9月に入り栗や柿の実が大きくなってきました。
樹齢250年の栗の木があります。今年は豊作です。
「生活」が消えた里で動物達を見続けている大木です。
この樹の知っている事のほんの一部ですが、
避難地域に残されたペットや家畜がいたこと、サバイバルしていたことや、野生動物の様子もお見せします。
〇 一時帰宅の方やボランティアが撮った写真の一部です。
(辛くならない写真のみ掲載)。
何日ぶりで見たのか、、、走っている車に向かって犬と猫が並んで嬉しそうに駆け寄ってきた姿が目に浮かびます。
〇 山間部ではリス、アカテン、タヌキ、キツネ、ハクビシンはよく見かけ、猪やサルの大きい群れもよく見かけました。
アライグマは沿岸部では震災直後から見かけたそうですが、山間部では2014年頃から急に出現した印象です。
飯舘村、浪江町から葛尾村の山間部は「猪が多くて熊はすみ分けて居ない」と言い切る地元の方が多かったのですが、2018年からはツキノワグマが目撃されて1年前ごろから増えています。当法人も雪の上の足跡を見ています。
〇 帰還困難区域では犬は群れになると危険なので保健所も動き、2016年頃からは見かけなくなっています。
〇 現在、復興拠点に人が住み始めてからは、捨てられたのか集まってきたのか、、、再び猫が増えてきました。
何千年も人とともに生きてきた猫には厳しい環境です。
〇 なお、詳しいいきさつや当時の様子は別途お知らせします。
現地ではいくつかの大学や機関で、専門的な研究が行われています。
文責:認定NPO法人未来といのち
写真:高円寺ニャンダラーズ、NPO未来といのち
(避難者から預る写真も保全してご提示しています)
参考:原発事故でできた避難地域のうちいまだ居住できない帰還困難区域の面積は東京23区の約半分。
原発立地の大熊町、双葉町の大半と、原発立地のない浪江町の約80%と飯舘村のごく一部の地域が該当します。