
09/07/2025
【浅草寺のほおずき市へ】
毎年7月9日・10日に開かれる、浅草寺の伝統行事
「四万六千日(しまんろくせんにち)」
この2日間のうちに観音様へお参りをすると、
46,000日分(=約126年分)お参りしたのと同じご利益があるといわれています。
境内には、色鮮やかなほおずき(鬼灯)の鉢がずらりと並び、
風鈴の音が涼やかに響く——
そんな幻想的な夏の風物詩に包まれる、大切な日。
実は私、数年前までこの場所でほおずきを売る側(売り子)でした。
お客様とのやりとりや笑い声、
風に揺れる風鈴の音——
「いいとこ見ますよ〜!」
「近くで見てくださいね〜」と声をかけながら、
あのあたたかな光景の中にいるのが、私は何よりも好きでした。
毎年この日を楽しみにしていたのに、
ここ数年はコロナ禍の影響もあり、
賑わいの声もどこか控えめに、
出店の数もぐっと減っていて。
大切にしてきた風物詩が、
静かに姿を変えていくことに、
ちょっぴり寂しさを感じています。
そして今年は、
鬼灯市では初めて、不動明王・観音様・愛染明王に手を合わせ、
ご祈祷を受けてまいりました。
売る側として見ていたあの日々とはまた違う、
深くあたたかなご縁を感じながら、手を合わせてきました。
あの日、手渡していた鬼灯のひと鉢のように。
この祈りもまた、どこかで誰かの心に
静かに届いてくれたらうれしいです。
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