03/06/2025
屋外活動が小児の近視進行抑制に与える効果を眼軸長(axial length, AL)の変化で評価すると、年間あたり約0.04~0.09 mmの眼軸長伸展抑制効果が示されています。2024年のCochraneレビューでは、屋外活動介入群は対照群と比較して2年間で平均-0.04 mm(95%信頼区間 -0.07~-0.01 mm)の抑制効果があり、メタアナリシスでも-0.09 mm(95%信頼区間 -0.13~-0.05 mm)の有意な抑制が報告されています。[1][2]
また、個別の大規模RCTでも、2年間の屋外活動増加介入により、対照群(0.65 mm)に比べて介入群(0.55~0.57 mm)で0.08~0.10 mmの眼軸長伸展抑制が認められています。1年間の介入研究でも、介入群で0.05 mm程度の抑制が示されています。[3][4]
この効果は主に非近視児(myopia未発症児)で顕著であり、既に近視のある児童では抑制効果は限定的または統計学的有意差が小さいことが多いと報告されています。[5][6][7]
まとめると、屋外活動の増加は小児の近視進行抑制において、年間あたり0.04~0.09 mm程度の眼軸長伸展抑制効果が期待できますが、その臨床的意義は限定的であり、特に非近視児での予防的効果が中心です。[1][3][4][2][8][5][6][7]
👑屋外活動の近視進行抑制率 12-15%
近視発症前が効果的