おおくにたま鍼灸院

おおくにたま鍼灸院 JR国立駅より徒歩5分。

ガン、心筋梗塞、脳卒中、一度なってしまい、思い描いていた未来が、いきなり崩れ落ちてしまった人をたくさん診てきました…。今健康な人でも、十年後に健康であるという確証はありません…。
〝東洋医学で健康を創る〟これがおおくにたま鍼灸院のスローガンです!
人間の本能である「自然治癒力」を高め、薬に頼らずとも自分の力で自分の健康を創れる身体に導くことがおおくにたま鍼灸院の使命なのです。
東洋医学には今ある心身の不調だけではなく、未来に起こる病まで防ぐ方法があります!
病を防ぐには、まず「今」の自分の身体を知ることが何よりも大切。自分の身体を知り、自分にあった対処を行っていけば、自分の身体から病気は去って行くのです。
東洋医学の智慧を使えば、病気を治すことだけでなく、病気を予防することもでき、病気になるかもしれないあなたの未来を明るく変えることだってできるのです!

『ドーパミン中毒』(著:アンナ・レンブケ 訳:恩蔵絢子 新潮新書)読了。最近、夢中になって読み進めていた一冊です。この本は、現代における「快楽」をドーパミンという切り口から解き明かし、なぜ人は快楽を求め、依存してしまうのか。そしてどうすれば...
26/09/2025

『ドーパミン中毒』(著:アンナ・レンブケ 訳:恩蔵絢子 新潮新書)読了。

最近、夢中になって読み進めていた一冊です。

この本は、現代における「快楽」をドーパミンという切り口から解き明かし、なぜ人は快楽を求め、依存してしまうのか。そしてどうすれば依存から抜け出せるのかを描いています。本当に面白かった!

ドーパミンという言葉は、きっと誰もが耳にしたことがあると思います。

簡単に言えば、ドーパミンは神経伝達物質のひとつで、「好き」という感情よりも「欲しい」という衝動に深く関係しています。

たとえば通販サイト。

欲しいと思った瞬間からドーパミンは放出され、「購入」ボタンを押し、商品を待っている間も期待で分泌が続きます。そして荷物を開封する瞬間が興奮の頂点。その後は一気に下がっていく。

…まるでジェットコースターのような波を描くのです。

つまりドーパミンは、「手に入れる結果の満足」よりも「手に入るまでの期待」によって強く動かされる物質なのです。

さらに脳には、快楽と同じだけ苦痛を生み出す仕組みがあります。

快楽と苦痛を処理する脳内の部位は同じで、まるでシーソーのように働きます。

快楽が増せばその反動で苦痛も増える。一時的な快楽を追えば追うほど、その後に虚脱感や苦痛がやってくる。これがドーパミン依存のサイクルです。

この仕組みは東洋医学の陰陽の働きに似ています。

陽が強くなりすぎれば、必ず陰へと振り戻される。快楽に偏りすぎないよう、陰陽の調和を意識して生きることが、心身を健やかに保つために欠かせないのです。

本書では、恋愛やゲーム、SNS、ギャンブルなど、身近な快楽がビジネス化され、ドラッグと変わらない性質を持つことが指摘されています。

簡単に快楽が得られる時代だからこそ、刺激との付き合い方、そして依存しない生き方が問われているのだと痛感しました。

また、日本の話ではありませんが、アメリカでは成果を出し続けなければならない職業の人々に、ドーパミンを強く放出させる薬が処方されることがあるそうです。

一見すると成功のためのツールのように思えますが、実態は依存のサイクル。私たちの社会もまた、同じような構造に巻き込まれているのではないでしょうか。

映画や音楽、コーヒーなど、自分を奮い立たせる方法は人それぞれ。若いうちはそれで十分でも、年齢を重ねると効かなくなり、さらに強い刺激や薬物に頼ってしまう人もいます。

長くは続かず、心身を蝕んでいく。

実際にそうした背景を持つ方が、私の鍼灸院を訪れることも少なくありません。

問題は個人だけでなく、社会のシステム自体にあるのかもしれません。

本を読みながら、私はふと「縄文時代」に思いを馳せました。

争いが少なく、皆で子育てや食事を分け合い、調和して暮らしていたユートピアのようなイメージ。

もちろん縄文に戻れということではありません。けれど現代のテクノロジーを活かしながら、支え合う社会を築ければ、現代にもユートピアを描けるのではないか。

当たり前の生活を当たり前に送れる社会なら、心と体を消耗することなく、ドーパミンに振り回されない暮らしができるはずです。

『ドーパミン中毒』は、現代社会が直面する課題と、これから私たちがどんな未来をつくるのかを考えさせる、大きな問いを投げかけてくれる本でした。

多くの人に読んでもらいたい。そして一緒に語り合いたい内容です。

現代を生きるヒントが詰まった一冊。ぜひ手に取ってみてください。

私、日頃から、かなり料理をします。料理だけじゃなく、ケーキを作ったり、珈琲に合うスイーツを作ったり、できる限り、自分が食べたいものを、自分の手で作ることを大切にしています。Instagramに載せているものって、ほんのごくわずかで、最近、自...
23/09/2025

私、日頃から、かなり料理をします。

料理だけじゃなく、ケーキを作ったり、珈琲に合うスイーツを作ったり、できる限り、自分が食べたいものを、自分の手で作ることを大切にしています。

Instagramに載せているものって、ほんのごくわずかで、最近、自分で作ったバスクチーズケーキがめちゃくちゃ美味しかった…あまりにも美味しかったから、Instagramにはあげませんでした 笑

夜、急に思い立って、凝った料理をすることもあったり、自分が欲しているものを、自分が最適化した状態で、自分にプレゼントしてあげたいという気持ちがいつもあるんです。

料理って、一日三度する人もいるかもしれませんが、その一つ一つに丁寧に向き合うだけで、わざわざ「瞑想」なんてしなくても、自分を見つめる、最上級の自分時間になる気がする。

現代って、SNSもそうだし、ゲームも手軽にできるし、様々な刺激に、私たちは逃れられないくらい、囲まれていると思うのです。

そんな中で、料理は、自分と向き合うのに、最適な時間な気がする。少なくとも、私にとっては。

料理をするのもそうですが、料理をしている時間も好きです。

食材の色が変わってきたり、レシピではわからない変化がある気がする。

料理をする時間、できた料理を食べる時間、試行錯誤して、前回作ったときよりも、さらに美味しく改良する時間…すべての時間が、かけがえのない時間です。

これを、何年も、何十年も繰り返し行うのですから、行っている人と、行っていない人って、大きな差が出てしまうはず。

買ってきたものを食べるって、それはそれで美味しいけれど、私は、自分で作らなかった、余った時間をいかに使うか?が大切だと思う。

余った時間で、楽しい動画を見るのもいいかもしれませんが、外側の刺激に慣れてしまうと、自分と向き合う時間って減りませんかね?

病に倒れたとき、やっと時間ができて、自分と向き合う時間ができたって、そんな時間の使い方は私は嫌だ。

自分と向き合い、自分を日々高めていってあげたい。

それが、自分にとっての、最高のご褒美だと思うから。

私は、私のために、自分と向き合う時間をプレゼントとしてあげています。

最近、筋トレをはじめました。

自分と向き合う時間を増やしています。

私、みなさんの想像以上に、豊かに生きております。嫉妬してください 笑

映画『国宝』を観る。歌舞伎を題材にした作品。SNSのタイムラインに、たくさんの人が投稿しているのをみて、映画館で観たいなぁと思っていたんです。あっという間の170分!美しい映画でした。映画の感想よりも、私は「鍼灸」を生業にしているのですが、...
07/09/2025

映画『国宝』を観る。

歌舞伎を題材にした作品。

SNSのタイムラインに、たくさんの人が投稿しているのをみて、映画館で観たいなぁと思っていたんです。

あっという間の170分!

美しい映画でした。

映画の感想よりも、私は「鍼灸」を生業にしているのですが、鍼灸も、立派な日本文化だと思っているんです。

舞台の上で光を放つ歌舞伎が、日本文化の華なら、鍼灸は日常の中で息づく文化。

どこの町にも鍼灸院があり、誰もが身近に体験できる。

華やかさではなく、暮らしのそばにある日本の伝統。

それが日本の伝統鍼灸なのです。

映画の中で、肩甲骨の内側の「ハの字」を意識するシーンが出てきますが、伝統的な鍼灸や、整体の技法を学ぶ時も、歌舞伎と同じように、徹底的に、からだの扱い方を学びます。

私は、奈良で鍼灸修行をして、「日本の伝統鍼灸」というものを学ばせていただいたのですが、住み込みで鍼灸院で修行し、師匠から、からだの扱い方を習いました。

日本の伝統医療は、知識はもちろん、かなりの部分が、からだを扱えるようにするためというか、鍼灸師になるための訓練の時間に費やされます。

柳生新陰流で使う、「袋竹刀」をいただき、剣術の鍛錬もありました。

師匠が馬術を趣味にしていたので、馬に乗ることも修行の一つだったし、立ち方、歩き方を習ったり、精神鍛錬のために、お寺に座禅に行けと言われたこともあります。

たぶん、みなさんが考えている鍼灸の世界と、少し違うかもしれません。

日本の伝統的な鍼灸技術って、しっかりと「鍼灸師のからだ」になり、からだを使って、学んでいくことを大切にしているのですね。

師匠主催の、少人数制の勉強会もあるのですが、修行中は、知識よりも、からだの扱い方を注意されたように思います。

脈診一つとっても、師匠から突然、来院している方の脈を診るように言われ「この脈、どんな風に感じた?」と、脈をことばで説明する、感覚を試されるような試験が突然あったり、ことある毎に、師匠とお互いと人差し指を合わせて、指一本で押し合い、指に気を込めることができるようになっているか試されたり、修行がどこまで進んでいるのか?からだはできているのか?常にはかられていた気がするのです。

『国宝』を観て、私は、過去に自分が師匠から教わってきたことなどを、思い出したんです。

日本伝統の医療を継承する世界の中には、まだ、ちゃんとした師弟制度があって、手から手に、技術を伝えるための方法論が残っている。

私が、まだ鍼灸学生の時代だった頃も、腰や、腹の扱い方を、しっかり教えてくれる、ベテランの先生がいたくらいです。今はどうなんだろうなぁ…

映画を観ながら思ったのは、歌舞伎役者が舞台で「型」を身につけるように、私たち鍼灸師もまた、自らの身体を通して「型」を受け継いでいるのだということです。

知識を頭で理解するだけでは、到底たどり着けない領域がある。

呼吸の仕方、立ち居振る舞い、指先の感覚、そのすべてが技を支えている。

伝統芸能と同じように、鍼灸もまた「時間」と「からだ」をかけて継承されていく文化なのです。

そこには、ただ技術をコピーするだけではなく、師から弟子へ、魂ごと受け渡されていく営みがあるのです。

今、時代の流れの中で、こうした修行や継承のかたちは少しずつ失われつつあるのかもしれません…

けれども、人のからだに寄り添い、日々の暮らしを支える鍼灸は、華やかさこそなくとも、日本人の生活に深く根ざしてきた文化です。

映画『国宝』が、歌舞伎を「守り、伝える」ことの意味を問いかけていたように、私にとっての「国宝」とは、日本の伝統鍼灸そのもの。

私はこれからも、この鍼灸を学び続け、次の世代に手渡していきたい。

日本文化のひとつとしての鍼灸を未来へつなぐこと…それが、私の強い願いであり、使命だと感じています。

『タッチハンガー  がんばり続けてなお、満たされないあなたへ』(著:三砂ちづる マガジンハウス)読了。Touchはふれあい、Hungerは飢え。人が求めているのは、身も心も焼き尽くすような激しい恋なのではなく、そっと誰かに抱きとめられ、背中...
04/09/2025

『タッチハンガー がんばり続けてなお、満たされないあなたへ』(著:三砂ちづる マガジンハウス)読了。

Touchはふれあい、Hungerは飢え。

人が求めているのは、身も心も焼き尽くすような激しい恋なのではなく、そっと誰かに抱きとめられ、背中をなでてもらいたいということではないか?ふれてもらえなかった思いの連なりを「タッチハンガー」と呼び、著者の三砂ちづるさんが、外国での生活から日本を見つめて思ったこと、母への思いや、病気、からだ、こころのこと…様々なテーマをエッセイ形式で語る本です。

読み終わった後、まるで、長い映画を観終わった時に感じる満たされた気持ちのような、晴れやかではないけれど、こころが洗われて、明日を生きる活力になるような、そんな文章がたくさんたくさん詰まった本でした。

書きたいことがたくさんあるんですが…この本のあとがきに、こんなことが書いてありました。

「女の子にはお母さんがいない」という話。

男性は、お母さん以外にも、妻や恋人に、母親のかわりを求めるけれど、女性には、甘えるべき相手がいないという話。

…いやぁ、この文章を読んだ時、ことばが出なかったんですよね。

本を読んで、一つ一つの文章にこもっている、著者の思いが、胸を打つんです。私、何度も涙しました。エッセイで泣いたのは初めてかもしれない…

…ちょっと、本の内容からそれてしまうかもしれないのですが、この本を読んでいるタイミングで、私の祖母が入院したんです。

97歳なんです。背が小さくて、大きな眼鏡をかけていて、畑仕事を生き甲斐にして、畑には、草一つ生やさないような、言い方が雑かもしれませんが、「古き佳き日本の女性」を絵に描いたような祖母。

戦争を経験して、決して誰にも甘えることなく、気丈に、凜として生きてきた、私の尊敬する女性。

祖母は、きっと、誰にも甘えたことなんてないんです。

そんな祖母が、ここ最近歩けなくなってしまい、介護が必要になったのですね。

私は、誰にも頼ることなく生きてきた祖母が、父や母の介護を受けなくてはいけない状態になったと聞いた時、祖母は嫌がるだろうなぁ…と思ったんです。

誰かを頼ることもせず、重いものでも、一人で2階まで運んでしまうような祖母です。その重さと言ったら、今の私でも持てるかどうか想像もできないものを、誰の手も借りずに、持ち上げ、2階まで運ぶ祖母…そんな祖母は、人の手を借りることを、申し訳ないと思い、嫌がるのではないか?…と思っていたんです。

…が、祖母は私に「すごく満たされている気持ちなんだ」と言うのです。

とても意外でした。

そうこうしている間に、私が子どもたちを連れて、夏休みに実家に帰省した日に、食べものを喉に詰まらせ、誤嚥性肺炎の疑いで救急車で運ばれることになったんです。

…正直、実家に帰った時、母が疲弊しているのがわかり、私は不安な半面、ホッとしたんですね。

病院に入院して、看護師さんたちの話を母から聞かせてもらうと、感謝の気持ちを伝えて、「幸せだ」と言っていることがわかりました。

心底看護師さんに感謝したのですが、同時に、「あぁ、祖母は介護を通して、お母さん的なものに出会い、満ち足りているのだなぁ」と思ったんです。

人生の最後、人は、誰かの介護を必要とするのかもしれない。

そんな時、献身的に介護をしてくれる人がいて、話を聞いてくれたり、優しく声をかけてくれたり、オムツを替えてくれたり、まるで、赤ちゃんの頃にもどったような生活を支えてくれる人がいるって、どれだけ満たされることだろうか…

私の、介護に対する考え方が大きく変わりました。

介護って、どこか「大変」「辛い」「負担」というイメージばかりが強いけれど、祖母を通して見えたのは、その先にある「満たされる」という感覚でした。

ふれてもらうこと、支えてもらうこと、声をかけてもらうこと。

赤ちゃんのときには当たり前にあった「ふれあい」が、人生の終盤にもう一度訪れる。

それは、まさに三砂さんの言う「タッチハンガー」が満たされていく瞬間なのかもしれません。

人は、人生の最後にもう一度「ふれられること」によって、こころ、からだがほどけ、満たされていくのかもしれません。

生まれたとき、私たちは誰かに抱きとめられ、ふれられてこの世に迎え入れられる。

そして旅立つ時もまた、誰かの手にふれられ、声をかけられながら見送られる。

その循環の中で、長いあいだ胸の奥に残っていた「タッチハンガー」が静かに癒されていくのだと思います。

どうか誰もが、人生の終わりにやさしい手にふれられ、安心とともに目を閉じられますように。

そしてその前にある日常の中でも、そっと差しのべられる温かな手によって、少しずつ満たされていきますように。

…この本に出会えて、祖母の気持ちが、わかったような気がするんです。

本の感想、たくさん書きたいですが、この本を元に、読書会をしたいくらい、私にとって、大切な本になっています。

人生に満たされない思いを抱えている方に、是非読んでいただきたい一冊です。

【台風接近に伴うお知らせ】明日9月5日(金)、明日は一時的に激しい雨が予想され、雷注意報も継続しています。ご来院の際はどうぞお気をつけください。午前中(特に9時〜12時頃)にかけて土砂降りの激しい雨が予想されており、雷注意報も発令されていま...
04/09/2025

【台風接近に伴うお知らせ】
明日9月5日(金)、明日は一時的に激しい雨が予想され、雷注意報も継続しています。

ご来院の際はどうぞお気をつけください。

午前中(特に9時〜12時頃)にかけて土砂降りの激しい雨が予想されており、雷注意報も発令されています。

安全面を最優先に考え、午前のご予約は午後への変更も承ります。

当院では安全面を第一に考え、施術時間の変更や、キャンセルの対応しておりますので、ご遠慮なくご相談ください。

お車でお越しの方は、屋根付きの入り口や濡れ物用のタオルもご用意しておりますので、急な天候の変化にも安心してお越しいただけます。

また、今のところ、午後は天候が落ち着く見込みですので、雨の心配なくご来院いただけます。

現在、ご予約状況に余裕がありますので、ご来院をお迷いの方も、いつもよりゆっくり診ることができますので、この機会に、是非、ご来院いただけると嬉しいです。

おおくにたま鍼灸院の1階を、大幅に模様替えしました。これで、2階の3部屋に続き、1階まで、すべての部屋の模様替えが終わりました!1階の空間を使って、長らく行っていない、講座をしていこうと思っています。一般向けの講座から、プロ向けの講座まで、...
31/08/2025

おおくにたま鍼灸院の1階を、大幅に模様替えしました。

これで、2階の3部屋に続き、1階まで、すべての部屋の模様替えが終わりました!

1階の空間を使って、長らく行っていない、講座をしていこうと思っています。

一般向けの講座から、プロ向けの講座まで、健康を自給自足するための、東洋医学講座を行っていきます。

なんというか、講座は、私が行う「ライブ」のようなものです。

施術とはまた違った、自分のからだ、こころだけではなく、ご家族を、自分の力でまもれるようにする講座。

いざという時の御守りを、私からみなさんへ、手渡していきます。

私、日本の伝統的な鍼灸を継承しているのですが、日本の手法って、中国の手法と異なっているのです。

日本は、「体表観察」という、からだを診ることによって、相手の状態を把握する技術がものすごく発達しています。

特に、日本鍼灸では「腹診」が大きく発展したんです。

一方、中国では望診・舌診・脈診が洗練されました。

その背景のひとつに、中国は儒教社会で目上の人に、気安く触れにくい文化があったとも言われています。

腹診など、からだに直接触れて、相手の状態を観察する技術って、一度習得したら、ご自身だけではなく、ご家族の健康をはかる指標になるはず。

日本伝統の医療を、私が手をとって、みなさんに伝え、残していきたいという思いがあるんです。

また、講座をやりたい。

いろんなことを考えていたら、自然と、今の形になってきました。

私だけではなく、おおくにたま鍼灸院という「場」も成長している気がしております。

新しくなった1階に、みなさんをお呼びしたい。

しっかり行動して参りますので、よろしくお願いいたします。

『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪TABOO NIGHT ###X』を観に行く。よかったぁ…この映画のチケットを、私の鍼灸院に来院していただいている方からいただいたのです。たぶん、普通に私が生きていると、自分で選択しては行かない場所だから、...
25/08/2025

『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪TABOO NIGHT ###X』を観に行く。

よかったぁ…

この映画のチケットを、私の鍼灸院に来院していただいている方からいただいたのです。

たぶん、普通に私が生きていると、自分で選択しては行かない場所だから、ずっとずっと行きたいと思っていたんです。やっと行けた。行ってよかった。

この映画を噛み砕いていうと、女性向けの恋愛アドベンチャーゲームから飛び出したキャラクターが、歌って踊る、「ライブビューイング」みたいな映画になります。

普通にライブ映像として映画を観るパターンと、「応援上映」という、ペンライトを持ったり、声をだしたり、歌ったり、踊ったり、本当のライブさながらなの映像でした。

来場者のほとんどが、両手に専用のペンライトを持っていて、ライブ映像の進行とともに、ペンライトの色を変えて、客席の色がガラッと変わるんです。

ペンライトが揺れ、歌声や、応援の声が響くライブ会場。

キャラクターは、すべて3D化されていて、ただのアニメーションじゃなく、没入感がある!

実物の人間が出ないからこそ、無限の演出ができる!

作品の副題に「TABOO NIGHT」というのがあるのですが、観客みんなが、日頃被っている殻を破って、一緒になってライブを盛り上げていく、ただ観るだけではない、次世代型のライブ映像という感じがありました。すごいなぁ…

作品も素晴らしかったのですが、私は「世界に、生きづらさを感じている人がたくさんいるのかもしれないけれど、自分が本当に好きなものを見つけた人たちがたくさんいて、世界ってやっぱり素晴らしい」と思ったんです。

電車に乗れば、朝から疲れている人がいて、街を歩けば不機嫌な人がいるかもしれない…

でも、大好きなものを見つけたら、いつもの日常に活気が出て、「生きててよかった!」と思えるんじゃないかなぁ…

世界って、自分が変われば、すべてがガラッと変わる気がする。

うたプリを観に来ていた方々が、本当に輝いていたんです。

思い思いの衣装を着たり、覚えた振り付けを、座りながら踊ったり…忘れられない思い出になりました。

私は、人のからだ、こころに触れ、人が変わる瞬間に立ち会ったり、大きな困難を乗り越えるお手伝いをすることに、生きがいを感じています。

自分の家のドアを、一歩外に出たら地獄だと思っている人がいるかもしれませんが、外に出てみて、あたりを見回してみたら、案外、外の世界の人たちは楽しんでいる人が多くて、地獄だと思っていた世界を、天国だと思えるかもしれませんよ。

『自分の変え方』(著:村岡大樹 幻冬舎)読了。この本、めちゃくちゃ面白かったです!どのようにして自分を変えていくのか?なぜ、今まで自分を変えることができなかったのか?、いろいろなことがわかる本。この本には「認知科学コーチング」から導き出され...
18/08/2025

『自分の変え方』(著:村岡大樹 幻冬舎)読了。

この本、めちゃくちゃ面白かったです!

どのようにして自分を変えていくのか?なぜ、今まで自分を変えることができなかったのか?、いろいろなことがわかる本。

この本には「認知科学コーチング」から導き出された、自分の変え方が載っているのですが、認知科学コーチングでは、どのような手法を使ってコーチングをしていくのか?具体的な内容が書かれているので、例えば、鍼灸師の方が読んでみると、大きな発見になると思うのです。

ワークシートを使って、自分を深堀りしていくパートがあるのですが、自分をしっかりと理解して、どのようにして自分を変えていけばいいのか、とてもわかりやすく書いてあります。

自分を変えるって、例えば、今、あなたのからだに不調があって、その不調の原因を探る時に、自分を理解してみることが必要な場合が多いんです。

「時間がなくて運動できない」と思っていても、ケータイを一日に何時間も見る時間はあったりするじゃないですか?笑

何を選んで、何を捨てていくかって、人の「無意識」が関与していて、無意識が変われば、自分も変わるのですが、今の延長線上に自分を置くから、生活を変えることってできないのだと思うのです。

理想とする自分が、ケータイを一日に何時間も見る自分だったら別なのでしょうが、多くの人は、人生を好転したいと思っていたり、まだ自分は本気を出していないと思いたかったり、様々な理由をつけて、今の自分み続けようとするんです。

理想が高くても、行動しなかったら未来はやってこないはず…

私は「健康になること」と「自分を変えること」って似ていると思っているのですが、自分を変えることができなかったら、変わらない症状がとっても多いのですよね…

人を変えるために、先人たちはどんなことを考えて、どんな手法をつくったのか?自分を変えたいと思っている方や、鍼灸師の方にも是非知ってもらいたい内容が詰まっている本です!

この本を読む前、「私はコーチングについて勉強したことがない」と思っていたのですが、そう言えば、過去に苫米地英人さんの本にどはまりしたことがあって、「認知科学コーチング」は、日本では、苫米地英人さんが第一人者として行っている内容だと思い出したのですね。ルー・タイスさんが創始者の。

私が20代のはじめ、今から20年くらい前でしょうか、日本ではコーチングってあまり盛んではなかったように思うんですよね。

今、そこかしこで「コーチング」という単語を聞く気がする。

たぶんですが、多くの人が「今の自分」と「理想の自分」のギャップにもどかしさがあって、理想の自分になりたいけれど、一歩を踏み出す勇気が出てこないのかもしれませんね…

これから、コーチングの世界に、AIもどんどん参入してくる気がするのです…もう、とっくにしていますよね。

もちろん、人間にしかできないセッションもあるのですが、自分を知り、問いを立て、理想の未来に自分を歩ませる方法論って、これから、益々進歩していく気がするのです。

この本に書かれている内容も、あっという間に、世間の人が誰でも知っている内容になるんだろうなぁ…

たくさん学ばせていただきました。

自分を変えたい方、私がパワープッシュしておすすめしたい本です!

おおくにたま鍼灸院の2階の、廊下部分をイノベーションしてみました。アンティークの、アイアンランプを、ふらっと立ち寄った骨董品屋さんで見つけたんです。この子、青い電球がついていたんです。LEDじゃなく、白熱電球。以前、東京蚤の市で、青い電球を...
17/08/2025

おおくにたま鍼灸院の2階の、廊下部分をイノベーションしてみました。

アンティークの、アイアンランプを、ふらっと立ち寄った骨董品屋さんで見つけたんです。

この子、青い電球がついていたんです。LEDじゃなく、白熱電球。

以前、東京蚤の市で、青い電球を見たことがあって、買わずに後悔したことがあったんですよね…

その思い出があったからなのか、このアイアンランプが気に入って、連れて帰ってきました。

最初、青い電球が切れたら悲しいので、エジソン電球をつけてみたんですが、やっぱり青い電球がいいなぁと思い、また、付け替えました。

これがしっくりくる。バッチリだ!

これで、おおくにたま鍼灸院の2階の3部屋と、廊下がイノベーションし終わりました!

待合室と廊下の仕切りを、今まではドアだったのですが、夏は廊下が暑くなってしまうので、ドアを開け放てるように、以前気に入って買った布を、廊下と待合室の仕切りに、カーテンのように使ってみました。

レールではなく、河原で拾った木に、クリップがついてるリングをはめて、布を吊っております。

廊下は、音楽が響いている空間にしたいなぁって思いがあって、おおくにたま鍼灸院のドアを開けると、音楽が響いているような…そんな空間にするのが夢というか、一つのイメージだったのですが、それを取りに行きたいなぁと思うんです。

そして、最近、2階の待合室だけでは、待てるスペースが足りなくなってきたので、廊下にも椅子を置いています。

待合室の使い方を変えようと思って、ドリンクバーを作ったり、本棚のイメージを変えてみたりしているのですが、お陰さまで、私のもくろみ通り、待合室で30分〜1時間くらい休憩してから帰って行く方が増えたんです!

私の予想以上に、ゆっくりして帰る方が多い!

そして、待合室でゆっくりしている方が増えたら、今度は待合室が空いていない時が出てきて、ゆっくりできるスペースを拡げようと思い、廊下のイノベーションをしようと思ったんです。

本も読みやすいように、ランプがいるなぁと思っていたら、素敵な子が見つかったので、今回の廊下のイノベーションが実現したんです。

待合室にたとえ人がいても、ドアだったら開かないと確認できないし、ドアを開けた瞬間「あっ!すみません…」って感じにならないように、中の様子が見える、薄手のカーテンみたいなものがあればいいなぁと思って、仕切りを布にしております。

これで、「あっ!すみません…」の頻度が減るかと…

おおくにたま鍼灸院は、「人と人が出会う場所」というコンセプトがあって、もっと、積極的に人と人が交流できる環境をつくりたい…

以前、府中におおくにたま鍼灸院があった時は、講座を開いて、人と人が出会って、待合室でたまたま講座で一緒になった人が再会して、話し声が聞こえたり、ワンフロアで仕切りがなかったので、私が人の悩みを聞いたり、体操を教えたりする姿が、来院しているみんなが共有できたので、「一対一」ではなく、場がすべて、 ライブ空間のような、一体感があったのですね。

国立に移転して、個室になったため、場、全体の繋がりがなくなり、寂しさを感じている方もいらっしゃるみたいです。

もっと、人と人の繋がりを実感できるような鍼灸院を作りたいなぁ…

施術の技術は向上しているけれど、私が、場に満足していない感じがあって、最近、おおくにたま鍼灸院のあり方を考えています…まぁ、いつもより大分、暇なんですよ。暇だからこそ、今できることを、しっかりしたい!

講座を再開したいなぁ…

私、自分の中にずっと「今は、活動休止期間中」みたいな感覚があったのですが、九州へ行ったり、実家に子どもたちを連れて帰ったり、場所を変えることによって、内側から、ふつふつと、元気になってきている感じがあるんです。

今まではやらないでいたことを、しっかりと前に進めたい気持ちが全開なので、今、脂がのっています。5年ぶりくらいの感覚でしょうか…やっぱり、ずっと元気がなかったのかもしれない…

今、やりたいことがたくさん出てきて、外に出て行きたいというか、自分を、おおくにたま鍼灸院を、もっともっと変えていきたい気持ちがあります。

そのためには、みなさんのお力が必要ですので、楽しいことをやっていきますので、私に巻き込まれてください。

再出発です。

活動を再開しようと思います。

いつも、みなさんに支えていただいております。

温かいおことばも、厳しいおことばも、いつもありがとうございます。

人は、人が変わることをこころよく思わないから、変わって欲しくないと、どこかで思うんです。

でも、私は変わっていきたいのです。

少し、長く休んでいたのですが、今まででは見えなかったことが、たっくさんあります。

進みたい道が見つかりましたので、ちゃんと、目標に向かって歩んでいこうと思います。

一緒に進みましょう。今後とも、よろしくお願いいたします。

『本を読む人はうまくいく』(著:長倉顕太 すばる舎)読了。長倉さんの書いた『移動する人はうまくいく』(すばる舎)というベストセラーも読んだのですが、『移動する人はうまくいく』も面白かった!!今回の、『本を読む人はうまくいく』は、AI時代だか...
15/08/2025

『本を読む人はうまくいく』(著:長倉顕太 すばる舎)読了。

長倉さんの書いた『移動する人はうまくいく』(すばる舎)というベストセラーも読んだのですが、『移動する人はうまくいく』も面白かった!!

今回の、『本を読む人はうまくいく』は、AI時代だからこそ、本を読む価値があるということが書かれている本で、本の読み方や、本の選び方が細かく書いてあって、これから本をたくさん読みたいという方にとって、すごくお勧めの本です。

本を日頃から読んでいる方にとっては、当たり前のことが書かれているのですが、ただそれだけではない、長倉さんの視点がものすごく面白かったんです。

例えば、「本を読むよりも、キャラ設定をまずはすることが大切」と言っている…ちょっとわかりにくいかもしれないのですが、人は、他者にキャラを決められて、自分の価値を低くしている可能性があるということ。

本を読むには、まず、「自分は本を読む人」というキャラ設定にすることによって、本を読む人間に自分をすることが大切だという話。

…確かにそうですよね。周りからキャラ設定をされるというか、いつの間にか、自分ではない人たちが自分のキャラを設定して、その設定が一人歩きし、いつの間にか、自分が他者の決めたキャラになることって多い気がする。

キャラ設定を変えてみることによって、見える世界も、役割も変わるような気がする。

本の読み方だけではなく、いかにして人生を変えていったらいいのか?その方法論が書かれているのが、この本の面白さだと思うのです。

この本で、特に頭に残ったのは「脳は現状維持を望む。だから、現状のバランスが崩れそうになると無意識に阻止しようと動く」という部分でした。

鍼灸師として、人のからだや、こころに携わっていると、本人は「変わりたい」と言っていても、今までよ生き方が骨の髄まで染み付いていて、新しい自分になろうとしても、元の地点に戻ってしまうことが多いことに気づくんです。自分でも、知らない間に、変化を恐れ、元あった道に戻ってしまう…

変化するためにも、本を読むことが大切だと、長倉さんはおっしゃっています。

私、今までかなり本を読んできて、できるだけ様々な分野の本を読んできたつもりです。

私の鍼灸院の待合室には大きな本棚が壁一面にあって、私が、どんな本を読んできたのか、私がどんなことを考えているのか、本棚をみると、大体はわかるのではないか?と思うのです。

本棚って、自分の裸を見られているようで恥ずかしさもあるのですが、私を知ってもらうためにも、本棚を公開しています。

私が影響を受けた本を集めた本棚は別にしているので、私の投稿を見ていただいている方は、きっと、共感できる本が何冊も見つかるはずです。

私、知らないことがあったら、ネットで調べる前に、本をたくさん買い込んで、全体像をまず把握して、歴史を学び、未来を予測するのが私は好きです。どんな分野の本を読んでも、歴史は必ず学びます。

それと、好きな作家さんの本はほぼ全て読み尽くします。本が増えてしょうがないので、図書館で借りたり、図書館で借りて、特にこころに残ったものだけ買い足して、本棚に置いてある感じ。

この本の巻末に、長倉さんお勧めの本が載っているのですが、何冊も、私が好きな本がありました。

私のお勧めの本も、みなさんに公開してみたいなぁと思ったり。

この本と、『移動する人はうまくいく』、併せて読んでいただくと、ご自身の変え方というか、今の自分に満足できない人は、爆速で変化できるのではないかと思います。

『本を読む人はうまくいく』おすすめです。

お子さんが夏休みに入ると、おおくにたま鍼灸院はいつもより、予約枠に空きが多くなるんです。これは、私の鍼灸院にいらっしゃる方の客層が、子育てをしている方を中心にしているから。なので、毎年、夏休みの時期は、「今後、自分は何をしていきたいのか?」...
13/08/2025

お子さんが夏休みに入ると、おおくにたま鍼灸院はいつもより、予約枠に空きが多くなるんです。

これは、私の鍼灸院にいらっしゃる方の客層が、子育てをしている方を中心にしているから。

なので、毎年、夏休みの時期は、「今後、自分は何をしていきたいのか?」「自分が本当にやりたいことは何か?」しっかりと向き合う時間ができるんです。

日頃できないことに時間をかけたり、お休みをいただいて、自分の内側に栄養を与える時間にしているのですが、時間に余裕がある今の時期も、私にとって、とても大切な時間なのです。

今年は、自分のからだと向き合い、からだの扱い方をバージョンアップさせています。

やはり、基礎が大切だなぁと、実感させられるのです。

特に、「股関節」の動きに向き合い、整体を習い立ての頃にはわからなかった感覚が、ちゃんと、実感を持って感じられるようになってきました。

コツをつかんで、何度も何度もお稽古していると、知らない間に、何も考えなくてもできるようになる。

身に沁みるまで、からだに感覚を覚え込ませる毎日です。

みなさんは、いかがお過ごしでしょうか?

お盆休み、しっかり取れますか?

今の時期、夏の土用の時期(7月19日から8月6日)に風邪を引いて、調子がもどってこない方の来院が多い気がします。

日頃から、左右差がある方は、吐き気があったり、胃腸の調子が崩れた方も多いかもしれません。

おおくにたま鍼灸院、午前中と、夕方から夜の時間は埋まってきているのですが、午後からの予約枠には余裕があります。

いつもより、かなりゆったりと時間をとって診ることができるので、今の時期、とくに午後はとっても暑いのですが…来院していただけると嬉しいです。長めにお休みをとって帰省し、エネルギーが余っているので、私に仕事をさせてください!

今年は、私が自分の鍼灸院を開院して、10周年の年になります。この10年間、いろいろなことがあったのですが、「音楽」「アーティスト」、そして「私の変化」について書かせていただきたいと思います。少し長くなりますが、お付き合いいただけたら幸いです...
01/08/2025

今年は、私が自分の鍼灸院を開院して、10周年の年になります。

この10年間、いろいろなことがあったのですが、「音楽」「アーティスト」、そして「私の変化」について書かせていただきたいと思います。

少し長くなりますが、お付き合いいただけたら幸いです。

私は、音楽に救われた人間です。

小学生の頃、SONYのウォークマンをお年玉で買って、テープが擦り切れるくらい、音楽を聴きました。

テープからCDになって、MDになって、MP3になって、今になっても、ほぼ毎日、かかすことなく、音楽を聴き続けている。

私の人生に、立ち直れないような辛い出来事があった時も、音楽は私を支えてくれたし、逆に気持ちを逆撫でされ、嗚咽するくらいに泣いたこともあります。

先日、私の好きなアーティスト「ELLEGARDEN」の再結成までのドキュメンタリー映像を観たんです。『Lost & Found』という映画。すごくよかったのですよね…

若い頃、アーティストが抱える苦悩なんて、わからないで音楽を聴いていましたが、今は、曲に込める想いって、ご自身の経験から紡ぎ出されたもので、強い想いがあるからこそ、人に響くのだと感じられるようになりました。

曲がヒットして、アルバムが売れると、アーティストは苦悩するのですよね…

ELLEGARDENが活動休止した時、「えっ!?なんで!?」ってと思ったのですが、今の私には、その理由がわかる気がする。

映画を観て私が思ったことは、

「あっ、私はずっと活動休止しているんだ」ということ。

私の鍼灸院、「おおくにたま鍼灸院」を創って、今年(2025年)で10年になったんです。

月日の変化を、よく「あっという間だった」という人が多いけど、私は「長かったなぁ」…って思いました。

本当に、本当にたくさんのことがあったんです。書き切れないことがたくさんあるし、何度も、何度も鍼灸師を辞めようと思いました。

いろいろなことがあったけれど、

今、

「生きていてよかった」と思える。

最近、この10年間を振り返ることがあるのですが、もしかすると、「過去の自分に、今の自分は負けているのではないか?」と考えてしまうのです…

…いや、たくさんの人に出会って、様々な経験をさけていただき、技術も向上したと思うし、知識も増えたけれど、若さからくる「情熱」とか、言い方が雑なのですが「ロックな魂」とか、そんなものが少し抜け落ちたなぁと思ったんです。

途中、大きく体調を崩したことがあって、そこから私は、「活動休止」しているのかもしれません。

…「何が活動休止なの?」って言われると、ちょっと説明できないのですが、活動休止が、なんかしっくり来たんですよね。

…でもですね、「活動を再開したい」という想いも、もしかしたらないのかもしれない。

今の自分が、けっこう好きです。愛おしい。

なんか、「人間になったなぁ」って思うのです。

ELLEGARDENのドキュメンタリーを観て、細美武士さんの軌跡というか、どんな気持ちでいたかということを伺って、自分と重なる部分があったのですよね…おこがましかもしれませんが、ものすごく共感したんです…

同時に、よかったなぁって思ったんです。ファンはどう思うかとか、そんなの知りませんよ。

でも、心底よかったと思った。今の状態を見れて、知れて。

おおくにたま鍼灸院に、長く通ってくれている方や、私のことを少しでも気にかけてくれていた方には、私の変化が、どんな風にうつるのだろうか…

私に密着してドキュメンタリー映像を撮っていた人はいませんし、私の物語が語られることなんてないのかもしれないけれど、「前の方がよかった」と思う人もいるだろうし、今を受け入れてくれる人もいてくれたらないいなぁって思う。

人って、変わるのですよ。

変わらないと、生きることができないことがある。

一度死んで、生まれ変わって、それでも生きたいと思えることに出会えた時、当然のように、前の自分とは違った自分になる。

周りの人から、いろんなことを言われたりするかもしれないけれど、自分が自分のことを、どう思っているのかが大切だと思うのです。

どう生きるか、どう生きたいかは、自分で決めるよ。

ELLEGARDENの歌に、私は救われてきました。

過去も、今も。

私は、音楽に嫉妬するんです。

ちゃんと、形に残るから。

私の過去も、ちゃんと、私にとってのELLEGARDENの歌みたいに、ずっと鳴り続けてくれたらいいなぁ…

あの頃にしか出せなかった、輝きがある…

あの頃の自分も、紛れもなく自分なのだけど、今の自分は、あの頃の自分じゃない。

今の自分にしかできないことがあるし、見れない世界がある。

昔の鍼灸院は、私の「ソロ」で、今の鍼灸院は、私と、私と出会ってくれた、すべての人とつくる「バンド」、いや、違うなぁ…もっと大きく、みなさんも「ツアーメンバー」な、共につくっていく鍼灸院な気がする。

この文章を読んでいただいている人にも、会いに行きたいなぁ。全国ツアーをしたい。いずれは、世界ツアーも…

そんなことを思いました。

ELLEGARDENのドキュメンタリー映画、『Lost & Found』はAmazon Prime Videoでも観ることができますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

ELLEGARDEN : Lost & FoundをPrime Videoを今すぐチェックする

2000年代よりインディーズから音楽シーンを席巻し、活動休止中もその存在が伝説的に口承されたロックバンド”ELLEGARDEN”。16年ぶりとなるニューアルバムの制作拠点のLos Angelesから始まる本作は、これまで語られる事がなか...

住所

東1-9-14 A号
Kunitachi, Tokyo
1860002

営業時間

月曜日 09:00 - 19:00
火曜日 09:00 - 19:00
水曜日 09:00 - 12:00
木曜日 09:00 - 19:00
金曜日 09:00 - 19:00
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