30/04/2026
【災害時の“こころのケア”を学ぶ🧠】
~新卒看護師向け講義を実施しました~
4月23日(木)、当院院長より新卒看護師5名に、
「災害精神医療について」の講義を行いました👩⚕️👨⚕️
災害時は、外傷や身体疾患への対応のみならず、
不安・ストレス・症状再燃といった“こころの問題”への支援も重要となります。
また災害急性期には精神科病院における患者搬送が必要となる場合があることについても共有されました。
本講義では、過去の災害事例をもとに、
精神医療とは何か。普段の看護対応はなぜするのか。
医療の本質とは何かについても合わせて理解を深めました。
■ 東日本大震災から見えた課題
東日本大震災における「こころのケアチーム」の活動を振り返り、
以下の点が課題として挙げられました。
・発災直後(超急性期)に支援へ入る体制の不足
・指揮命令系統や組織間連携に関する課題
・平時からの準備や精神医療の位置づけの整理の必要性
また被災地では、受診困難、薬剤不足、情報不足などにより、
精神疾患の再燃や継続治療の中断といった状況も報告されました。
■ 災害時におけるDPATの役割と基本原則🚑
災害時の精神医療を担う
DPAT(災害派遣精神医療チーム)についても学びました。
DPATは、災害の経過に応じて
・発災直後:医療体制の立ち上げや他チーム(DMAT等)との連携
・中長期 :避難所対応や地域の精神医療・保健体制への移行支援
などの役割を担うとされています。
講義では、災害時医療活動の基本的な考え方として
「Command & Control」
・縦の糸(指揮命令系統の明確化)
・横の糸(関係機関との連携)
・時間軸(状況に応じた段階的対応)
の重要性についても説明がありました。
これらの考え方は、平時の医療活動においても、限られた医療資源を適切に活用し、患者さんに必要な医療を提供するという視点につながる内容でした。
■ グループワークでの検討🗣️
講義の後半では、複数の医療機関や避難所の状況を踏まえ、
DPATの配置について検討するグループワークを実施しました。
限られた人員・情報の中で優先順位を考えることの重要性について、
理解を深める機会となりました。
平時の医療においても提供したい医療が多くある中で、優先度を踏まえ「誰に・何を・どのように提供するか」を判断する必要があること、災害時の医療もその基本的な考え方と多くの共通点を持つことについて説明がありました。
■ 当院の取り組み🌱
当院では、災害時における精神医療の継続的な提供に向け、
平時からの体制整備および人材育成に取り組んでおります。
今後も、地域における医療提供の一助となるよう、継続的に取り組んでまいります。
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