30/04/2026
「睡眠負債」は数年前にチラッと解説しましたが、睡眠不足が蓄積することにより、思考力が低下した状態が常態化したり、精神的に不安定となって精神疾患になりやすくなったり、免疫力が低下したり、代謝が落ちて太りやすくなったり思わぬ病気を発病しやすくなったりする……という、心身への悪影響のことを言います。
そんな睡眠負債は、そのように深刻な事態を招きやすいものであるにも関わらず、一度過度に蓄積されてしまうと、なかなか返済が難しいという問題を抱えております。
と云うのもこの一度溜まった睡眠負債と云うのは、少しずつ返す以外に返済方法が無いからです。
人間の身体というものは「寝だめ」が出来ないようになっており、また無理に休みの日に一気に大量に睡眠を取るに取って解消しようとしても、
一気に返済することにはならないばかりか、生活リズムの乱れを招いて、逆に睡眠の効率を悪化させ、より体調を崩す方向へと、進んでいってしまいかねないのです。
故に毎日少しずつ返済、つまりは普段よりは15分~30分ほど睡眠時間を長くするのを、何日も何週間も続けるとか、
昼寝の時間を10分~30分以内で設けるようにするとか、そういう地道な手段を用いるしか、この睡眠負債の解決方法は無いワケです。
ですがその返済をしている最中に、また仕事が忙しくなったり、家事に追われたりして睡眠負債がまた溜まってしまう…なんてことが起こりやすいのが、この解消を困難にしている要因でもあったりします。
せっかく睡眠負債を減らそう減らそうとしているのにまた睡眠負債が増えてしまうのは、身体的にだけでなく精神的にもかなり堪えるものがあります。
故に負債の返済中にそういった忙しい日々が続くと、返す意欲も失っていきやすく、結局溜まったまま放置してイマイチ体調がすぐれず思考もスッキリしていないまま以前の生活に逆戻りして、
また負債をどんどん増やしていく……なんて悪循環にも陥っていきかねないのです。
故にこの睡眠負債の返済は、自分一人だけの努力だけで成し遂げようとせず、周囲の協力が必要となってくるのです。
どういうことかと言うと、「睡眠負債をきっちり解消する」と決めたのなら、返済するまでは仕事が忙しかったり、家事や育児に追われるような環境を、徹底して排除するようにしなければならないということです。
つまり「残業をしない」「飲みに行かずまっすぐ帰る」「家事を無理して全部自分でやろうとしない」といったことを心がけて、
なるべくは返済期間の最中は再度「睡眠負債が溜まる」ような事態を避けるようにしてゆく必要があるワケです。
もちろんコレをこなしていくには、「仕事や家事育児の効率を良くするためにも、ここできっちり睡眠負債を解消していかなければならない」
…と云うことを職場や家族にしっかり伝えて、自分がやるべきことのある程度は誰かにやってもらうような環境を整えて(場合によっては家事代行サービス等を使ってでも時間を確保する)、
そのうえで自分は返済に必要な睡眠確保のための時間以外はしっかり自分のやるべき仕事や家事をやっていく……と云う風にしていく必要性が出てくることになります。
そう云う睡眠負債と徹底して向き合って根治を目指すことをしないが故に人はせっかく睡眠負債を解消しようとしているのに、途中で挫折してしまいやすいのです。
睡眠負債の返済のためにそれまでしていたことを休むことは、決して恥ずかしいことではありません。
睡眠負債は気軽な気持ちで解消できるものでは無いのです。
睡眠不足が続いて心身が悲鳴を上げているような時は、必ず誰か周囲に、家族に職場の人に助けを求めるようにしましょう。
けっしてそこまで日々すべきことを大きく削るような話では無いのですから。
#エンゼルハンド
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