30/04/2026
『認知症の人を支えるデザインの力 からだとこころの変化を補い、暮らす環境を整える』(2025) 間瀬樹省 山崎正人 山下総司 著 彰国社 *
chapter0として最初に”「認知症の人」とその「介護家族」がもっとも避けなければならないことは、両者が共倒れになること”が強調される。
本文では、筆者が実際に認知症の母親とどうかかわってきたのか、その工夫やその変遷が症状の進行と共に詳細に書かれ大変勉強になる。
記名障害を補うメモの取り方1つでも、様々なアプローチの方法があることに気づかされた。
介護家族だけでなく、福祉、医療の専門職も職場で出会う高齢者の方々へのケアの選択肢が増えるだろう。
また認知症の人の家の間取りや光やインテリアなどのデザインの考え方は高齢者とかかわる多くの人に役立ち、明日からでも変えられる工夫もある。
それぞれ工業デザイナー、建築士、介護環境改善アドバイザーである3人の筆者が共通して、そして繰り返し強調しているのは、環境を整えて認知症の方の「その人らしさ」を支えることの重要性である。環境デザインの本であるが、認知症高齢者のこころについて詳しく書かれているのが印象的だった。
(H)
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