首こり病(頚筋症候群)患者会

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不定愁訴(自律神経失調)は、なぜ女性に多いのか?【女性は首の筋肉が弱い】(画像キャプション) 女性(画像参照)の中にはこのように首・肩の筋肉が弱いため、第3胸椎まで見える人がいます。このような方は、頚性神経筋症候群のリスクが高いと言えます(...
07/01/2020

不定愁訴(自律神経失調)は、
なぜ女性に多いのか?

【女性は首の筋肉が弱い】

(画像キャプション)
 女性(画像参照)の中にはこのように首・肩の筋肉が弱いため、第3胸椎まで見える人がいます。このような方は、頚性神経筋症候群のリスクが高いと言えます(上から10個の脊椎が見えています)。男性(下画像)で筋肉が発達している人は、この半分の5つしか見えません(写真では6番目の頚椎まで見えています)。

 頭の重さは男女でそれほど違いはありません。そのため、男性に比べて首の筋肉の量が少ない女性は、頭を支えているのが大変で、どうしても首の筋肉にこりを招きやすくなります。これが「首こり」のリスクです。

 とりわけ、首が細くて長く、なで肩の女性は、見た目はとてもスマートで優雅に感じられるのですが、一方では首に大きな負担がかかっています。

 さて、頚椎は7つの骨が重なってできています。通常、レントゲン検査で側面から頚部を撮ると、筋肉の発達している男性なら、筋肉に覆われているので、上からだいたい5つの頚椎までしか見えません。

 しかし、ほとんどの女性では7つの頚椎全てが見えます。女性で肩と首の筋肉の弱い人は、7つの頚椎のほかに、さらに、胸椎の上から3つの骨が、なかには4つの骨が見える人もいます。一般的に、筋肉が細いのが女性の運動器の特徴ですが、首にもあてはまります。

 こうしたことから、首こり病は、美人病と言いかえることもできそうです。つまり筋肉量の少ない細い首・・・竹久夢二の絵にある長く細い首の女性。首の細い、モデル体型の方が“首こり”になりやすい、という意味です。しかし近頃は若い男性の首こり患者も多く、その多くが筋肉量少なめの細身の男性です。

 さて、頭の重量は、成人でおよそ6~7キログラムです。これはボーリングの13オンスのボールに匹敵する重さです。この、ずっしりとした重い頭を、前後左右に動かし支えているのが、首の筋肉と頚椎です。

 しかし、前傾姿勢などで長時間、首を下向きに固定し続けたり、首を酷使していると、首にこりが生じます。これが「首こり」あるいは「スマホ首」と呼ばれるものです。こうして首のひとつひとつの筋肉が硬直して硬くなってくると、自律神経に影響が出て、不定愁訴の原因となります。

【働く女性の職場環境にも影響する】

 それでは、次に職場の環境に目を向けてみましょう。

 職場の室温(電車なども)は、スーツ姿でちょうどいい温度に設定されているところがまだまだ多いのではないでしょうか。また、夏場、クールビズが施行されていて、薄着になっているところに、エアコンの冷気が当たります。

 男性はクールビズでノーネクタイではありますが、ワイシャツの襟で首は守られています。しかし女性は襟なしのスタイルで、首をむき出しにしている人がとても多く、男性に比べて多くの女性の首はまったくの無防備状態です。

 人の体で、いつも外気に触れているのは、顔と首でが、首は冷やすと自律神経失調の異常を起こします。顔は冷えても、問題を起こすことはほとんどありません。だからこそ、無防備な首にスカーフなどを巻いて冷やさないことが大切です。

 首の筋肉は風邪とも密接な関係があります。首を冷やすと、昔から“万病の元”と言われている風邪をひきやすくなります。

 女性がオフィスで、よくひざ掛けや腰にショールを巻いている姿を見かけます。本当は首や肩も冷気から守っていただきたいものです。首の冷えは血行を悪くしてこりを定着させてしまいます。

 今やパソコンのないオフィスは考えられません。しかし、パソコンに一日中向かっていると、首や肩、腕の疲れから頭痛を訴えたり、目の痛み、閃光を覚えたりといった複合症状を起こすことがあります。これを放置しておくと、首のこり(首こり)が不定愁訴の原因となりますので、早めに対処するようにしましょう。

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首こりと不定愁訴動悸、めまい、多汗、不眠、下痢・便秘、ドライアイ・・・つらい症状があるのに、検査をしても異常なし、というケースは少なくありません。こうしたケースでは、検査で異常が認められないため、その症状を緩和ずる薬の処方だけということが多...
13/12/2019

首こりと不定愁訴

動悸、めまい、多汗、不眠、下痢・便秘、ドライアイ・・・つらい症状があるのに、検査をしても異常なし、というケースは少なくありません。こうしたケースでは、検査で異常が認められないため、その症状を緩和ずる薬の処方だけということが多くなります。

上記のように原因がわからない体調不良を不定愁訴と呼びます。この不定愁訴は広辞苑と医学大辞典にも説明されていますのでご紹介します。

・広 辞 苑:明白な器質的疾患が見られないのに、さまざまな自覚症状を訴える状態。

・医学大事典:自覚症状が一定せず、その時どきによって変化する訴え。動悸、息苦しさ、発汗、頭重、不眠など多種多様であるが、自律神経系が関与する身体的な症状が中心である。幼児期から老年期に至る全ての年齢層にみられるが、初老期(女性では更年期)がいわゆる自律神経失調症にかかりやすいため、特定の病気がなくともしばしば認められる。

そもそも不定愁訴とはどのような状態なのでしょうか?またどういった症状が不定愁訴なのでしょうか?こうした基本的な疑問や、あまり知られていない問題に触れて行きたく思います。

【原因不明の病、不定愁訴】

頭痛、全身倦怠感(だるい)、慢性疲労(疲れがとれない、疲れやすい)、微熱がある、耳鳴り、めまい、動悸、息切れ、発汗・多汗、冷え性・のぼせ、イライラ、不安感、うつ症状といったさまざまな症状を呈する病気には、神経系、内分泌系の障害や免疫疾患、脳疾患など、重大な病気が存在していることがあります。

繰り返しになってしまいますが、一方でいくら検査をしても、症状の原因となる異常が体の組織や細胞に見つからないことも多いのです。このように、いくつものつらい自覚症状を持ちながら、検査をしてもはっきりとした原因が見つからない症状をまとめて「不定愁訴」と呼んできました。

不定愁訴は“自律神経失調症”の症状です。東京脳神経センターの理事長、松井医師は約30年前に首の筋肉の異常で自律神経失調症を発症することを見つけ、これを「頚筋症候群(首こり)」と呼びました。しかし、その治療法がわからず、試行錯誤の末に2005年、頚筋症候群(首こり)による自律神経失調の症状を改善する有効な治療方法を見つけ出し、完成させるに至っています。

この不定愁訴は、自覚症状があっても、なかなか他の人にわかってもらいにくい、伝えにくい症状であるため、周囲に十分理解してもらえないという特徴があります。そのために、落ち込んだり、ご自身を責めたり、苦悩している方が少なくありません。

あちこちの診療科をめぐったあげく、心の問題だとして、最後にはメンタルクリニックを紹介される方も少なくありません。このような際には、いちど、頚筋症候群(首こり)を疑ってみることをお勧めします。

更年期障害、体調不良の原因となる自律神経機能を検査する「自律神経ドック」誕生

22/11/2019

首こりの問診表の中で、特に女性に多い症状―1 
「のぼせ、手足の冷え、しびれ」

男性と女性を比べると、不定愁訴で悩んでいるのは、圧倒的に女性です。その要因としてあげられることとして、女性は首の筋力が弱く、基本的に自律神経失調症にかかりやすいからです。

問診表の各項目の簡単な説明を以前させていただきましたが、今回はその問診表の中から女性に多い症状を説明したいと思います。

■女性に多い症状1:頭がのぼせる。手足が冷たい、しびれる(問診表29番)

上半身は熱感を伴う「ほてりやのぼせ」(ホットフラッシュ)があるのに、「手や足は冷たい」という「冷えのぼせ」は、女性によく見られる症状です。また「冷え」だけ「のぼせ」だけの症状を抱えている人はさらに多くなるでしょう。

昔はこのような症状は「血の道の病」とされてきましたが、今でいう更年期障害とも似ていて、一般には、女性ホルモンの低下にともなう自律神経の失調症だと考えられています。

しかし、のぼせや冷えの原因は、女性ホルモンのアンバランスだけでなく、それ以上に「首こり」が原因になっていることが実際には多いことを、頚筋症候群の治療を通じて実感しています。

女性は首の筋肉があまり発達していないために、首の筋肉に異常が起こりやすいのがその理由のひとつと思われます。頚筋症候群の、のぼせや冷えは「手足が冷たいだけ」「足の先だけ冷たい」などというように、患者さんによって症状の出方が違っているのが特徴です。

これは、問診表10番の「暖かいところ・寒いところに長時間いられない」という症状ともかかわっています。いずれも自律神経失調症のひとつで、体温の調節機能が障害されていると考えられます。

原因不明の体調不良を引き起こす「首こり」という病気はなぜ理解されにくいのか。【原因不明の病気】首が原因の頭痛、めまい、慢性疲労、うつ、イライラ、動悸、不眠・・・・これらは一般的に不定愁訴(ふていしゅうそ)と言われ、病院で診てもらっても「原因...
26/10/2019

原因不明の体調不良を引き起こす「首こり」という病気は
なぜ理解されにくいのか。

【原因不明の病気】

首が原因の頭痛、めまい、慢性疲労、うつ、イライラ、動悸、不眠・・・・これらは一般的に不定愁訴(ふていしゅうそ)と言われ、病院で診てもらっても「原因不明」とされ、内科などで症状を必死に訴えても、根治的な治療をしてもらえないことが多くあります。

また、病気の苦しさ自体を周囲の人に理解してもらいにくいのも、この病気のつらいところです。周囲からは「怠け病」「仮病」「精神がたるんでいるからだ」などと言われます。
ある患者さんの場合、最初は内科でした。そこでは更年期障害と診断されましたが、軽快することはありませんでした。次は整形外科、その次は耳鼻科へ行き、最後に助けを求めたのが心療内科でした。

患者さんによっては、このほかに消化器科、循環器科、神経内科、眼科などを経由してくることもあります。ともあれ最後にたどり着いたのが、心療内科、あるいは精神科という人は、この病気の患者さんに見られる典型的な例です。

いくら精密な検査をしても、からだに異常が見つからないので心の病気だろう、という結論に達してしまうわけです。心療内科ではSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの抗うつ剤を出されるだけ、というケースがほとんどです。
薬を処方されても、一時的に症状を抑えることしかできず、いつまでもつらい症状から解放されません。なぜなら、この病気は心の病気とは関係のない器質的疾患であることがほとんどだからです。精神病である大うつ病と、自律神経性うつ病の違いについては、また別項目で取り上げることにしましょう。

これらの症状の多くは首に原因があり、適切なケアをすれば、意外と短期間で治るということが、臨床結果からわかっています。しかし、医学界では首の重要性が十分認識されておらず、患者さんもこのことを知らないため、なかなか治療できる場所にたどり着けません。

いったいそれは、どうしてなのでしょうか?

ひとつには、現在の細分化された医療体制を挙げることができます。たとえば日本脳神経外科学会とその関連学会に所属し、そこで首が原因のさまざまな病気の現状や、研究結果などを発表したとしても、他の内科、精神科、耳鼻科、眼科、循環器科、消化器科、整形外科などでは認知されません。ですから、ほかの専門科のドクターに、この病気の存在を知らせることは大変難しくなります。

筋肉は本来、整形外科の領域になります。ところが整形外科医の多くは硬い骨と間接ばかりに関心があり、筋肉を専門にしているドクターはほとんどいないというのが現状です。

【女性に多い、不定愁訴】

全国の病院のおよそ7割が、こうした原因が特定できない諸症状「不定愁訴(ふていしゅうそ)」の患者さんだと言われています。女性は男性に比べて体の好不調が敏感に現れるようです。そのためでしょうか、若いころから冷えや頭痛、ほてり、便秘、イライラ、うつ状態といった体の不調を訴える方が男性より多く見られます。

このような女性によく現れる症状の数々を不定愁訴と呼んでいます。不定愁訴とは「広辞苑」によると「明白な器質的疾患が見られないのに、さまざまな自覚症状を訴える状態」とあります。「首こりによる副交感神経の異常」という、これまでの検査ではわかりにくい疾患である首こり病(頚性神経筋症候群)。だから理解されないのです。

しかし現在、この不定愁訴に対する医学の歴史が塗り替えられつつあります。繰り返しますが、不定愁訴とは、つらい自覚症状があっても、病院の検査で異常が見つからず、原因が判明しない症状のことです。その不定愁訴と言われる症状は、自律神経失調症の症状なのです。

首こり博士として知られる東京脳神経センターの松井医師が首の筋肉の異常で自律神経失調症が起きることを発見したのは1978年。それから20年をかけて自律神経失調症の治療法を完成させました。これによって、多くの不定愁訴は原因不明の病気ではなく、首の筋肉という生体組織そのものの異常で起こる単純な器質的疾患として治療できるようになったのです。

ただし、下記の記事でご紹介したように、頭痛やめまい、うつ症状などの症状には重篤な疾患が隠されていることがありますので、自律神経失調症と決めつける前に、まずはしっかりとした医療施設で診察を受けることをおすすめします。検査した結果、器質的疾患が見られないのに、さまざまな体調不良が続くような場合は、首こり病が疑われます。

■首こり・自律神経失調症よりも危険なケース
https://tokyo-neurological-center.com/blog/288/

<首の筋肉はとても“こり”やすい>首の筋肉がこると、神経や血管を圧迫し、不快な症状を発症する。【首は重い頭を支えている】人間の頭はLサイズのスイカほどの重さです。その重さは、およそ6キログラムほど。首はこんなに重い頭を支えているため、首の筋...
08/10/2019

<首の筋肉はとても“こり”やすい>
首の筋肉がこると、神経や血管を圧迫し、不快な症状を発症する。

【首は重い頭を支えている】
人間の頭はLサイズのスイカほどの重さです。その重さは、およそ6キログラムほど。首はこんなに重い頭を支えているため、首の筋肉は、横になっているとき以外はずっと働いています。

それでも均等に使っていれば問題は起きにくいのですが、パソコンに長時間向かったり、スマホやタブレット、読書、調理、ネイルなどなど、下向きに長時間固定される姿勢を続けていると、15分ほどで首の後ろの筋肉が疲労状態になってしまいます。
(首の後ろの筋肉は下記の記事に図を掲載しています)
https://tokyo-neurological-center.com/blog/252/

この時に首の筋肉の緊張をゆるめて、酸素と栄養を補給すれば、元気な状態に戻りますが、緊張したままだと、“こり”と呼ばれる状態が生じます。これが「首こり」です。

長い間この状態を繰り返していると、筋肉がガチガチになって石のように硬くなってしまいます。

また、首になんらかの外傷が加わった場合も、首の筋肉に異常が起きることが多いようです。

【首がこると、神経を圧迫する】
前回の記事の首の筋肉の図からもわかるように、首には、たくさんの筋肉があり、頸椎(けいつい)を複雑に包み込んでいます。その筋肉の間に神経が走っています。

とくに首の後ろの筋肉の隙間には、頭痛(後頭神経痛・緊張型頭痛)を生じさせる大後頭神経が走っていて、首の筋肉の周辺には、脳や脊髄から出た神経の末梢部が縦横に分布しています。

そこで、首の筋肉が異常にこってしまうと、周辺の神経や血管を圧迫し、頭痛や自律神経の失調、それにともなうさまざまな不調などの原因になると考えられるわけです。

この首こりによって、内分泌や自律機能の調節を行う総合中枢である脳の視床下部の関与の可能性もあります。

日頃より、頭を長時間下向きに固定しない、頭を前に突き出したりせず、バランスの良い姿勢を心がけることが、首こりの予防には何より大切です。

また適時、首の後ろの筋肉をゆるめてあげるなど、こうした些細に思えるような取り組みが、重大な体調不良からあなたを守ることになります。

※画像は、下記データを東京脳神経センターにて日本語編集
出典:What Texting Does to the Spine|The Atlantic
https://www.theatlantic.com/health/archive/2014/11/what-texting-does-to-the-spine/382890/

どこに行っても治らなかった病気が首で治せる「首こり」症状のチェックポイント解説-2今回は問診と症状との関係性についてのお話、その2となります。問診表は、患者さんの訴える症状が、首疲労からきているものなのかどうかを見極めるためのものです。首こ...
26/09/2019

どこに行っても治らなかった病気が首で治せる
「首こり」症状のチェックポイント解説-2

今回は問診と症状との関係性についてのお話、その2となります。

問診表は、患者さんの訴える症状が、首疲労からきているものなのかどうかを見極めるためのものです。首こり病(自律神経異常)の問診表には30項目あるのですが、それぞれの項目について、前回に引き続いてご説明させていただきます。1回目では問診表の1~3まで解説させていただきました。

2回目の今回は、問診表の4から解説させていただきます。問診表の項目については前回の記事、あるいは東京脳神経センターの問診表をご覧ください。

【首こり度 問診表の症状チェックポイント解説-2】
4: 風邪をひきやすい。風邪気味のことが多い。

これは、首の筋肉の異常により、自律神経のバランスが崩れるために出る症状と考えられます。すぐに体調を崩す方は、この項目をカウントしてください。

5: めまいがある。天井・外界がまわった。
6: ふわふわ感。ふらふら感。なんとなく不安定。

めまいの原因が首こりの場合
・天井がぐるぐるまわる
・奈落に引き込まれるような感覚がある
・いつも船に乗っているようにふらふらする
・地面が揺れているようだ
などのタイプのめまいがあらわれます。病院でメニエール症候群などと診断される人も多いようです。

7: 吐き気がある。食欲不振。胃痛不快感。飲み込みにくい。

内科検診を受けても異常が見つからない場合は、首こり病からくる吐き気である可能性があります。

8: 夜、寝つきが悪い。目覚めることが多い。

首の痛みで寝つきが悪くなったり、睡眠中に痛みで目が覚めたりすることがある人は、この項目をカウントしてください。

9: 血圧が不安定である。血圧が200前後になる。
10: 暖かいところ、寒いところに長くいられない。

これらも、自律神経の異常によって起こります。首こりの場合、血圧が高い時と低い時の上下幅が大きくなりすぎることが多くあります。また、暖かいところにいると気分が悪くなったり、寒いところから暖かいところに行くと顔が赤くなってなかなか戻らないという場合もあります。

11: 汗が出やすい。汗が出にくい。

普通にしていても汗がだらだら出てくるような人は、この項目をカウントしてください。夜間に何度も下着を替える人もいます。

12: 静かにしているのに心臓がドキドキする。急に脈が速くなる。

「動悸(どうき)」「心悸亢進(しんきこうしん)」とよばれる症状で、自律神経の異常が原因です。体を動かしているわけでも、心臓が悪いわけでもないのに急に脈が速くなるようなら、首こり病の可能性があります。

13: 目が見えにくい。像がぼやける。
14: 目が疲れやすい。目が痛い。
15: まぶしい。目を開けていられない。

首の筋肉を傷めることで自律神経に異常が起き、瞳孔が開きっぱなしになるために出てくる症状です。

16: 目が乾燥する。涙が出すぎる。
17: 口が乾く、つばが出ない。つばが多い。

目薬をさして目を休めても「ドライアイ」の症状が良くならない場合、首の治療で完治する可能性があります。涙が出すぎる人もいます。また、つばが出すぎたり、出なくて口の中が乾燥する人もいます。

18: 微熱が出る。その原因が不明である。(37度台、38度台になる場合も含む)

慢性的に微熱があるのに、血液検査などあらゆる検査を受けても異常がない場合、首の異常が原因であることがあります。

19: 下痢をしやすい。便秘・腹痛などの胃腸症状がある。

胃腸の働きを司っているのも自律神経です。自律神経の異常から胃腸が正常に機能しなくなり、これらの症状が出ることがあります。

20: すぐ横になりたくなる。昼間から横になっている。

これは、首こり病の最大の特徴です。首の筋肉が疲労して頭を支えられなくなっているため、横になって首を頭の重みから解放するとラクになるためです。

21: 疲れやすい(全身倦怠)。全身がだるい。

首こり病で自律神経の失調が起こると、体中の調節機能の働きが悪くなり、その結果、全身に倦怠感が生じます。

22: 何もする気が起きない。意欲、気力がない。
24: 気分が落ち込む。気が滅入る。
25: ひとつのことに集中できない。
26: わけもなく不安だ。いつも不安感がある。
27: イライラしている。焦燥感がある。
28: 根気がなく、仕事や勉強を続けられない

比較的軽度の25、27、28を放置していると、22、24、26などの重い症状に発展することが多いようです。「認知症では・・・」と心配している人も、首こり病の場合があります。

23: 天候悪化の前日、症状が強くなる。天気予報がよく当たる。

これは、気圧が筋肉の状態に影響するために起こると考えられます。気圧が下がり始めると症状が悪化し、雨が降って気圧が低いときでも、気圧が一定であれば症状の悪化は止まることが多いのです。

29: 頭がのぼせる。手足が冷たい。しびれる。

「冷え性」は、自律神経の失調による典型的な症状です。上半身には「ほてり」や「のぼせ」があるというケースも多く見られます。

30: 胸部が痛い。胸部圧迫感がある。胸がしびれる。

心臓に異常がないのに、こうした症状が見られる場合、首の異常が原因であることが多くあります。「喉がつまっているような感覚がある」という患者さんもおられます。

みなさんは、前回と今回の問診表で、いくつ当てはまったでしょうか?
こうした原因不明の体調不良は不定愁訴と呼ばれているものです。もしも5項目以上当てはまった人は、首の筋肉の異常により起こる首こり病(頚性神経筋症候群)の可能性がありますので、いちど診察することをおすすめします。

・4項目以下の人・・・・・・特に問題なし
・5~10項目の人 ・・・・・・軽症
・11~17項目の人 ・・・・・中症
・18項目以上の人 ・・・・・重症
※東京脳神経センター問診表はこちら
https://tokyo-neurological-center.com/monshin/monshin.html

どこに行っても治らなかった病気が首で治せる「首こり」症状のチェックポイント解説-1はっきりした自覚症状があるのに、病院の検査では異常が見つからない。そんな患者さんに共通しているのが「首こり」です。首の筋肉の異常が心身にさまざまな不調を招いて...
21/09/2019

どこに行っても治らなかった病気が首で治せる
「首こり」症状のチェックポイント解説-1

はっきりした自覚症状があるのに、病院の検査では異常が見つからない。
そんな患者さんに共通しているのが「首こり」です。首の筋肉の異常が心身にさまざまな不調を招いていました。これを首こり病と呼び、東京脳神経センター理事長の松井孝嘉医師が発見・命名し、治療法を確立しました。
何回かに分けて、問診表と症状との関係性についてお話をさせていただきます。

首こり病(自律神経異常)問診表は、これまでにも何回かご紹介させていただきましたが、改めて記載させていただきますので、ぜひ次のチェックテストを行なってみてください。

これは、患者さんの訴える症状が、首疲労からきているものなのかどうかを見極めるための問診表です。30の項目のうち、自分によく当てはまると思うものを数えてみてください。
5個以上当てはまった人は、首の筋肉の異常により起こる首こり病(頚性神経筋症候群)の可能性があります。この本を読み、必要だと感じたら、首こり病のわかる医療施設(最下部)で受診してみてください。

1: 頭が痛い。頭が重い。
2: 首が痛い。首が張る。
3: 肩がこる。肩が重い。
4: 風邪をひきやすい。風邪気味のことが多い。
5: めまいがある。天井・外界がまわった。
6: ふわふわ感。ふらふら感。なんとなく不安定。
7: 吐き気がある。食欲不振。胃痛不快感。飲み込みにくい。
8: 夜、寝つきが悪い。目覚めることが多い。
9: 血圧が不安定である。血圧が200前後になる。
10: 暖かいところ、寒いところに長くいられない。
11: 汗が出やすい。汗が出にくい。
12: 静かにしているのに心臓がドキドキする。急に脈が速くなる。
13: 目が見えにくい。像がぼやける。
14: 目が疲れやすい。目が痛い。
15: まぶしい。目を開けていられない。
16: 目が乾燥する。涙が出すぎる。
17: 口が乾く、つばが出ない。つばが多い。
18: 微熱が出る。その原因が不明である。
19: 下痢をしやすい。便秘・腹痛などの胃腸症状がある。
20: すぐ横になりたくなる。昼間から横になっている。
21: 疲れやすい(全身倦怠)。全身がだるい。
22: 何もする気が起きない。意欲、気力がない。
23: 天候悪化の前日、症状が強くなる。天気予報がよく当たる。
24: 気分が落ち込む。気が滅入る。
25: ひとつのことに集中できない。
26: わけもなく不安だ。いつも不安感がある。
27: イライラしている。焦燥感がある。
28: 根気がなく、仕事や勉強を続けられない
29: 頭がのぼせる。手足が冷たい。しびれる。
30: 胸部が痛い。胸部圧迫感がある。胸がしびれる。

・4項目以下の人・・・・・・特に問題なし
・5~10項目の人 ・・・・・・軽症
・11~17項目の人 ・・・・・中症
・18項目以上の人 ・・・・・重症
※東京脳神経センター問診表はこちら
https://tokyo-neurological-center.com/monshin/monshin.html

【首こり度 問診表の症状チェックポイント解説-1】
1:頭が痛い、頭が重い

首こりの場合、かなり高い確率でこの症状が出ます。後頭部から首筋にかけて、突っ張った感じの痛みがあったり、頭が重いように感じたり、頭の周囲を取り巻くような痛みを感じたりするのが特徴です。
ほとんど毎日、長時間にわたって痛みが続き、夕方になると痛みがひどくなるケースがほとんどです。

2:首が痛い、首が張る
3:肩がこる、肩が重い

首こりの場合、ほぼ100%、首の異常が自覚されます。問診表の項目2に当てはまった上、ほかにも複数の項目が当てはまるようなら、首こり病である可能性はかなり高いと判断できます。
また肩の痛みが出ることも多くあります。背中にこりや痛みがある方も、問診表の項目3に当てはまりますのでカウントしてください。

問診表の4以降は、また次回ご説明いたします。

誰も理解してくれない原因不明の体調不良に苦しむ首こり病で自律神経失調となった患者さん【『スマホ首病が日本を滅ぼす』より抜粋】日本語には「肩に重圧がのしかかる」とか「重荷を背負う」という言葉があります。昔から、重荷に打ち勝とうと熱心に仕事をし...
07/09/2019

誰も理解してくれない原因不明の体調不良に苦しむ
首こり病で自律神経失調となった患者さん

【『スマホ首病が日本を滅ぼす』より抜粋】

日本語には「肩に重圧がのしかかる」とか「重荷を背負う」という言葉があります。昔から、重荷に打ち勝とうと熱心に仕事をしていると、いつしか前かがみになり、猫背になって耐えしのごうとしてきました。

それは現代のパソコンを使った社会でも同じかもしれません。集中して仕事に打ち込めば打ち込むほど、頭が前方へとせり出し、背中は丸まり、少しうつむきながらの姿勢になっていきます。この時、肩や背中より、もっと重荷がのしかかっているのが首なのです。

首こり病にかかった時、病院などでは一般的にどのように対処しているのでしょうか。Aさん(30代半ばの女性)の発言を例に具体的に見てみましょう。

「内科、脳神経外科、整形外科、耳鼻科・・・いろいろな病院を回りました。結局、最後は心療内科に行かされました。心の病気、うつ病という診断でした」

Aさんが東京脳神経センターを訪れたのは、さんざん病院巡りを繰り返して後でした。どこにでもいるようなごく普通の会社員の方です。ただ、表情に関しては非常に暗く、こう言っては失礼ですが、三十代半ばという実年齢よりやや老けて見えたことは覚えています。

「きっかけは二年前くらいだったでしょうか、仕事中、急に動悸がしはじめたんです。すぐに良くなるだろうと放っておいたんですが、そのうちに手がしびれたり、手足が冷たいのに上半身が熱くてのぼせたり、肩こりもひどかったですね。で、仕方なく内科へ行ったら、あっさり『これは更年期障害です』と言われました。こんな年でもなるんだ、とショックでした」

そして、Aさんは安定剤を処方されました。

「でもまったく良くならなくて、そのうちに、肩こりだけじゃなく、首の後ろや頭まで痛くなってきました。特に夕方になると、張ったような痛みが出てきて、仕事になりませんでした。それで整形外科に行ったんです。念のためということでCTを撮りましたが、どこにも異常はありませんでした。『きっとストレスのせいでしょう。スポーツでもして気分転換をしたらどうですか?』と、お医者さんから言われました。カオイロプラクティックやマッサージにも通ってました。めまいの症状もあったので、それが元凶なのかと思って耳鼻科にも行きました」

そうAさんは話すと、ここからが大変でしたとため息をつきました。

「だんだん疲れが取れなくなってきて、朝、起き上がれなくなりました。遅刻ばかりでいつも上司に叱られました。気が滅入って、仕事もおっくうで、ついには会社を休むようになりました。ちょうど決算期の忙しい時期だったので、同僚からは白い目で見られていました。陰で“あのひとは怠け者だ”と、誰も理解してくれませんでした」

誰も理解してくれない・・・原因不明の症状を抱える患者さんに共通する切実な訴えです。

首こり病という、この病気の大きな問題は、周囲の人の理解が得られないこと。見た目にはなんら健康な人と変わりありませんし、また、がんや心臓病にように直接命にかかわってくる症状には見えませんから、どうしても周囲の人から病状を軽く見られがちです。

いつも一緒に働いている職場の同僚でも、本人がどんなに苦しんでいるかをわかりません。今日は調子が悪いと言えば、

「また怠け病がはじまった」
「精神がたるんでいるからだ」
「気の持ちようでしょう」

などと陰で言われ、あるいは面と向かって言われ、会社内で孤立している患者さんがたくさんいます。

それは家庭内でも同じ。症状が進行すると、Aさんのように出勤することさえ困難になってきます。朝はベッドから起きられず、部屋に引きこもりがちになり、笑顔がまったくなくなり、いつも暗い表情で横になっている。そんな状況が続けば、長年連れ添ったご夫婦であっても

「会社に行きたくないだけでしょう?」
「いつまでこんなことをしているの?」
「家のローンはどうずるの?」
と、深い溝が生まれ始め、ぎくしゃくとした関係になります。

「誰にも理解してもらえない・・・」
原因不明の体調不良を抱えて東京脳神経センターを訪れた患者さんたちは、そのほとんどが口々にこのようなことをおっしゃいます。そのつらさは痛いほどわかります。この病気はからだだけでなく、人間関係の悪化をも招いてしまいます。Aさんも、自分の苦しみを誰にも理解してもらえないつらさを感じていました。

しかし唯一、Aさんの理解者がいました。それは彼女のお母さんです。

「母だけは心配してくれました。私の病気をいろいろと調べてくれて、これは精神的な病気では?と教えてくれて、名医として有名な先生の心療内科にかかりました。そこでうつ病と診断され、今は会社を休職しています。抗うつ剤を処方され毎日飲みましたが、効き目を実感できず、二倍量、三倍量と増えました。しかし気分は良くならず、何か新しい訴えをすると、その度に別の薬が増えて、今では十数種類の薬が処方されています。薬漬け状態です。何も変わらないのでやめたいと先生に言っていました。そんな折に記事で“首こり病”のことを知りました。もしかしたらこの病気ではないのか・・・と思ったのです」

診察に訪れたAさんの問診表を見ると「はい」の数が18個ありました。これはもはや重症の部類でした。彼女がひとりで抱えたつらさは相当だったはずです。

診察・検査・診断後、すぐに治療に入りました。幸いAさんは真面目な方でしたので、きちんと二日に一度、治療に通ってくれました。一週間もすると、頭痛、首こり、肩こりが軽くなり始め、今までなかった笑顔が見られるようになりました。二週間後には気分の落ち込みといった精神症状が取れ、抗うつ剤の量を約三分の一にまで減らすことができました。

Aさんは「人生が楽しく感じられるようになりました」と嬉しそうな笑顔を見せながらも、不思議そうにおっしゃっていました。最後の方まで動悸とめまいだけは残りましたが、このふたつの症状も含め、およそ2ヵ月後にはほとんどの症状が消失しました。

Aさんは、“あれもしたい、これもしたい、ものごとすべて前向きに考えられるようになり、本当に生まれ変わったようだ”とおっしゃってました。
(『スマホ首病が日本を滅ぼす』より抜粋)

首こりが消えれば不調が消える。首こりを治せば、間違いなく人生が変わる。首こりと、パニック障害やうつ、慢性疲労など、深刻な自律神経失調症との関係について触れた『スマホ首病が日本を滅ぼす(ワニブックス)』から、その一部をご紹介します自律神経とは...
05/09/2019

首こりが消えれば不調が消える。
首こりを治せば、間違いなく人生が変わる。

首こりと、パニック障害やうつ、慢性疲労など、深刻な自律神経失調症との関係について触れた『スマホ首病が日本を滅ぼす(ワニブックス)』から、その一部をご紹介します

自律神経とは、意識とは関係なく、生物が生きていくためのさまざまなからだの働きを自動制御するシステムです。「交感神経」と「副交感神経」をアクセルとブレーキのようにバランス良く使って、人間のからだの調子を整えています。

首は、脳と全身とをつなぐ通り道・・・しかも、とても細くて弱いパイプラインです。この細いパイプラインに、背骨、気道、食道、血管、自律神経を含む神経系などがきちっと収まって通っています。ところが、首の筋肉がこってしまうと、神経の働きに影響が出てしまうのです。

それはなぜか?副交感神経の働きが悪くなり、自律神経のバランスが崩れ、働き方の調子が狂うと「自動運転」が上手く機能しなくなってしまうからです。

その結果、多くの場合、次の16の病気・症状のうちのどれか、もしくは複数があらわれます。それは、緊張型頭痛(後頭神経痛)、めまい(ふわふわ、ふらふらも含む)、パニック障害、更年期障害的な諸症状、動悸、慢性疲労、多汗症、不眠症、血圧不安定症、下痢・便秘、起立性調節障害などです。

これらの病気・症状は、いずれもからだの調節機能である自律神経の乱れによる病気・症状なので、まるで機械の調節つまみの位置がズレてしまったかのように、普段と比べてなんとなく調子が悪いという違和感を感じるようになります。

他人には自分のつらさがわかってもらえないことが多く、医療機関で検査を受けても、ほとんど異常なしという結果に終わります。そのようなことが患者さんを孤立させ、悩みを深くさせてしまうのです。

先ほどの諸症状は、まさに自律神経失調症の典型的な症状です。その症状が長く続いたり、ひどくなってくると日常生活にも支障をきたすようになり、やがて抑うつ状態へと陥るケースが少なくありません。

自律神経の乱れから発症する「うつ病」は、進行するにしたがって自殺念慮を持つようになるという特徴があります。まずは首こり~首こり病が発端となり、自律神経の乱れ(自律神経失調)、さまざまな全身の不調へと拡大し、精神も蝕んでいくという、この病気の仕組みを理解することが大切です。

そして、心身がそんな深刻な状態にならないように、からだの不調を感じたら、まずは首こり病を疑い、しっかりと診断を受けた後に治療することが大切です。しかしながら先ほどの諸症状・・・緊張型頭痛、めまい、パニック障害、更年期障害(難治)、難治性むちうち症、慢性疲労、ドライアイ、多汗症、不眠症、機能性胃腸症・過敏性腸症候群(下痢・便秘など)、機能性食道嚥下障害、血圧不安定症、VDT症候群、ドライマウス、起立性調節障害、そしてそれらを統合した自律神経失調症・・・・その先にある自律神経性うつ病、これらの病気・症状は、これまで治すのが困難だと言われていました。

しかし松井医師(東京脳神経センター理事長/ネッククリニック福岡・ネッククリニック大阪・ネッククリニック名古屋・ネッククリニック愛媛)が確立した診断法・治療法によって、よほど困難なケースを除いて、首こり病を治すことで治癒、改善または完治できるようになっています。

■ワニブックス社「スマホ首病が日本を滅ぼす」より抜粋

自律神経失調にならないために・・・首をケアして自律神経を整える今回は、松井先生の著書「自律神経が整う 上を向くだけ健康法」より、抜粋してご紹介させていただきます・・・・・・日本人はもともと猫背の人が多く、ノートパソコンやスマホをのぞき込むこ...
03/07/2019

自律神経失調にならないために・・・
首をケアして自律神経を整える

今回は、松井先生の著書「自律神経が整う 上を向くだけ健康法」より、抜粋してご紹介させていただきます・・・・・・

日本人はもともと猫背の人が多く、ノートパソコンやスマホをのぞき込むことによって、首の筋肉は過剰に疲労しています。しかも、40年、50年と年を重ねるごとに、首の筋肉は異常を起こし、消耗は激しくなります。

 朝、目覚めたら会社に行けないほどの疲れを感じることもあるでしょう。ですから、日常の頸のケアが欠かせないのです。首のケアによって自律神経のバランスが調整されると、眠りが深くなり、朝の目覚めがすっきりします。緊張とリラックスの気持ちの切り替えが行いやすくなり、疲れが溜まりにくい体をつくることができます。

 首のケアで、便秘・下痢の症状が治ったり、肌の状態がよくなったりするという声を非常によく聞きます。それは、自律神経のひとつである副交感神経の働きを活発にするからです。副交感神経の働きを活発化することで、交感神経と副交感神経のオン・オフの切り替えがうまくいき、何ごとにも充実感を味わえるようになり、気持ちも上向きになります。

 首のケアとは、ジョギングのように意識して行う運動ではなく、日常の習慣の中で無意識に行う「クセ」にすることが重要です。「軽い頭痛だ」「よくあるめまいだ」「たかが便秘だ」とばかにしているうちに、首こりは悪化し、症状は重くなり、様々な不調が出てまともな日常生活が送れなくなります。
 ひとつの症状がドミノ式にほかの症状を呼び込むのです。頭や目の働きもにぶり、次第に体を重く感じるようになります。
 現代に生きる私たちは寿命を長らえる「長寿」を得ることはできましたが、ほんとうに必要なのは、心身ともに快適に人生を送る「健康長寿」です。そのためには自律神経のコンディショニングを常に心がけることが肝要です。
 そして、そのもっとも簡単な方法が「首がこらない生活習慣」をつくることです。

・・・・・・この首のケアや首がこらない生活習慣、そして首こりの典型的な諸症状などは書籍で詳しく触れていますが、基本的には「下向きを続けない」「15分に一回は首の筋肉をゆるめる」「首を冷やさない」「首を温める」などです。下向きの典型は、職業ですとネイリスト、美容師さん、歯科医、料理人、文筆業などなど。特に小説家は下向きが多いため、首こりによるうつや不調が多い傾向にあります。
 また家事やデスクワーク、受験勉強も首こりリスクを内在していますので、注意が必要です。

自律神経が整う 上を向くだけ健康法
https://www.amazon.co.jp/dp/4023315052/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_Ot.gDb8AY1STG

自律神経が整う 上を向くだけ健康法

首こり病治療が世界で認められる、大きな一歩を踏み出しました。東京脳神経センター(理事長・松井孝嘉)の研究チームが複数の不定愁訴を伴う難治性むち打ち症の入院患者を対象に独自に開発した頚部筋群への物理療法を行なった結果、退院時には殆どの全身の不...
06/06/2019

首こり病治療が世界で認められる、大きな一歩を踏み出しました。

東京脳神経センター(理事長・松井孝嘉)の研究チームが複数の不定愁訴を伴う難治性むち打ち症の入院患者を対象に独自に開発した頚部筋群への物理療法を行なった結果、退院時には殆どの全身の不定症状が80%以上の回復率を示しました。
その成果を報告した英字研究論文がイギリスのBMC Musculoskeletal Disordersに掲載されました。
https://bmcmusculoskeletdisord.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12891-019-2621-1

本研究は、頚部筋群の緊張や攣縮が、全身の不定愁訴に関与していることを示した世界初の知見であり、難治性むち打ち症の病態解明および原因療法開発の突破口となるものと考えます。 我々は、このメカニズムとして、頚部筋群の間を通って全身に分布している副交感神経の関与 の可能性を考えており、現在、更なる詳細な研究を行っています。

 また、全身の不定愁訴を訴えている患者さんは、むち打ち症だけには限りません。当センター による現在進行中の研究によって副交感神経の関与が明らかになれば、副交感神経標的薬剤であ るコリン作動薬およびムスカリン受容体刺激薬に頼る難治性むち打ち症患者のみならず、全身の 不定愁訴患者を対象とした、世界に先駆けての大規模な産学連携による臨床開発研究を見据えて います。

以下ブログ記事リンク
https://tokyo-neurological-center.com/blog/144/

朝つらかったら首を疑うみなさんは朝すっきりさわやかな気分で起きられますか?時間的にはたっぷり寝たのに、だるくて、体が重くて、布団・ベッドから出られないことはないでしょうか?体がふらついたり、吐き気があったり、おなかの調子が悪かったり、頭痛や...
06/03/2019

朝つらかったら首を疑う

みなさんは朝すっきりさわやかな気分で起きられますか?
時間的にはたっぷり寝たのに、だるくて、体が重くて、布団・ベッドから出られないことはないでしょうか?

体がふらついたり、吐き気があったり、おなかの調子が悪かったり、頭痛やドライアイのような症状はありませんか?

もしあるなら、それは自律神経が整っていないことが原因の可能性が非常に高いのです。こうした症状は、上を向いたり横を向いたり、首を回したりを日に何度もゆっくりと繰り返すことで軽くなったり治ったりすることがあります。

というのは、こうした人の首はこりすぎて筋肉が硬くなり、変性が起き、筋肉の中やその近くを通る末梢神経の中の自律神経を圧迫している可能性があるからです。

現代人は首を想像以上に酷使しています。肩はいくらこっても神経症状を出しません。しかし首の場合、首の筋肉異常で副交感神経失調を起こし、全身に不調の症状を出すということを、当時むち打ちの研究をしていた松井孝嘉医師が1978年に発見し、2005年にその治療方法を完成させました。実はむち打ち症の患者さんも全身に不調の症状を出すという共通点があったからです。

これが「頚性神経筋症候群」つまり「首こり病」です。

それまでは首こりが神経の異常を引き起こし、頭痛はじめ全身にさまざまな症状を出すことは知られていませんでした。この症状は、病院を受診してもレントゲンなどの検査には異常は見られません。

首を酷使しない。首のこりをほぐす。そして首の後ろを冷やさず、温める。これが最大の予防になります。首のこりをほぐす際にはくれぐれも力を入れず、ゆっくりとやさしく、首の後ろの筋肉がゆるむように回しましょう。

そして後頭部で手指を組んで、頭の重さを支えるようにしてゆっくりと頭を後ろに倒す「ネックリラクゼーション」を15分に一回を目安にやってみてください。

首こりを解消できれば原因不明の体調不良「不定愁訴」にもなりにくく、医者いらずへの近道です。

<冷房首>意外ですが、夏は首にとって危険な季節です。まず・・・皆さんご存知の通り、首は頭と体を細いブリッジでつないでいます。しかも胸椎(胸の骨)が肋骨(あばら骨)と連結して支えられているのと異なり、首には支えがありません。ボーリングの玉ほど...
19/07/2018

<冷房首>

意外ですが、夏は首にとって危険な季節です。

まず・・・皆さんご存知の通り、首は頭と体を細いブリッジでつないでいます。
しかも胸椎(胸の骨)が肋骨(あばら骨)と連結して支えられているのと異なり、首には支えがありません。

ボーリングの玉ほどの重さがある頭を支える首は普段の生活でも疲労しやすく、体の中でも特に筋肉を傷めやすい部位です。

繰り返しになりますが、パソコン、スマホ、下向き仕事など、日常で下向きの姿勢を続けた首には慢性的に疲れが蓄積している“首こり”状態にあります。首こりが悪化すると、頭痛、めまい、睡眠障害など原因不明の体調不良を発症するケースが増えてきます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           
さて、夏はなぜ首にとって危険なのでしょうか。

その理由は“首の冷え”です。厳密に言えば、首の筋肉の冷え。夏はTシャツなど首の露出が多いところに冷房の冷気が当たります。当然、発汗しているため気化熱によって、首は想像以上に冷やされることになります。これが引き金となって、ぎっくり首はじめ首こり病を悪化させてしまうのです。

夏は、できれば襟付きの服装にするなど、過度に首を冷やさない工夫をすることと、入浴時などに首を温めてケアをするよう心がけてみてください。日頃の首のケアで首こり病は防ぐことができます。

40歳以降の女性外来について【不定愁訴の原因はひとつとは限りません】首が凝ることに起因する頚筋症(首こり病)。首こり病になると自律神経の異常による様々な症状が自覚されるようになります。頭痛、めまい、うつ、自律神経失調、難治性の更年期障害(ほ...
18/05/2018

40歳以降の女性外来について
【不定愁訴の原因はひとつとは限りません】

首が凝ることに起因する頚筋症(首こり病)。
首こり病になると自律神経の異常による様々な症状が自覚されるようになります。

頭痛、めまい、うつ、自律神経失調、難治性の更年期障害(ほてり・のぼせ・冷えなど)、パニック障害、動悸、ドライアイ、不眠症、下痢・便秘・・・などなど

これらの症状に悩まされ病院を受診しても、多くの場合「異常なし」と診断されて、薬を処方されることになります。薬は表面上の症状を抑えますが、原因を治癒させることはしません。(すぐに効果が体感できる薬を希望される患者さんもいらっしゃいます)

首こりになるとこうした症状を発症することが多くなりますが、しかしこうした症状の原因がすべて首こり病にあるとは限りません。

原因のすべてが首こりというのではなく、症状を発症させているさまざまな要因を可能性としてあらゆる方面より追ってゆき、原因を明確にする必要があります。

女性の場合『首こりによる自律神経異常だけでなく、内分泌系(ホルモン)の異常や自己免疫疾患など、さまざまな要因が複合的に重なっているケースも多い』と言っているのは、東京脳神経センターで女性を中心に原因不明の体調不良(不定愁訴)全般を診療している福岡秀興先生。

東京脳神経センターには実績と経験豊富な脳神経外科医、脳神経内科医が結集していますが、福岡秀興先生は婦人科のドクターで、首こり病による自律神経専門外来や女性の不定愁訴専門外来を診ています。

(婦人科医師以外にも、病理学専門医や整形外科専門医も在籍し、あらゆる面から首こり病を診療しています)

女性の“原因不明の体調不良”の診療では定評のある福岡秀興先生の記事が『はつらつ元気 6月号』に掲載されました。詳細に記事にされていますので、書店にお立ち寄りの際はぜひお読みいただければと思います。

40歳を過ぎての体調不良をお持ちでしたら、ぜひ福岡先生がお力になれると思います。

お気軽にご相談ください。

「スマホ首病がうつや自殺念慮の一因に」の記事がメディカルトリビューンのあなたの健康百科に掲載されました。記事抜粋・・・スマートフォン(スマホ)の普及に伴い、さまざまな社会問題も発生している。医療現場では、スマホの長時間使用による抑うつ症状や...
12/04/2018

「スマホ首病がうつや自殺念慮の一因に」の記事がメディカルトリビューンのあなたの健康百科に掲載されました。

記事抜粋・・・
スマートフォン(スマホ)の普及に伴い、さまざまな社会問題も発生している。

医療現場では、スマホの長時間使用による抑うつ症状や自殺念慮(死にたい気持ち)が問題視されている。

その原因はいくつか指摘されているが、脳神経外科医で東京脳神経センターの松井孝嘉理事長は、スマホを使用する際の顔の下向き姿勢が招く、首の筋肉(頚筋)の異常(こり)が一因であると分析する。

同理事長は、「スマホ首病」と名付けて日々診療に当たる傍ら、講演などで警鐘を鳴らしている。

http://kenko100.jp/articles/180327004534/

 スマートフォン(スマホ)の普及に伴い、さまざまな社会問題も発生している。医療現場では、スマホの長時間使用による抑うつ症状や自殺念慮(死にたい気持ち)が問題視されている。その原因はいくつか指摘されてい...

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