12/05/2026
糖尿病でも腎臓を守る生活習慣
採用タイトル
糖尿病でも腎臓を守る生活習慣
採用する表紙の一言
腎臓を悪化させない、透析を遠ざけるための生活習慣を身につけよう。
はじめに
私は薬剤師として処方箋調剤に携わる中で、糖尿病、高血圧、中性脂肪、コレステロールなどの薬物治療を受け、血糖や血圧などの数値がある程度整っている方でも、体重管理がうまくいかず、運動不足、睡眠不足、塩分のとりすぎ、食事療法の不徹底といった生活習慣の乱れが重なり、腎機能が少しずつ悪化していく場面を何度も見てきました。eGFRや尿アルブミンのコントロールが十分でないまま、たんぱく質のとりすぎが続いたり、腎臓を守るうえで重要な薬が十分に生かされなかったりしたことで、結果として悪化が進んだのではないかと思うことも少なくありませんでした。そうして徐々に腎機能が低下し、やがてカリウムをうまく排泄できなくなり、状態がさらに悪化して透析へ進んでいく――その経過を前にするたびに、私は、もう少し早い段階で生活習慣に関わることができていれば、この方たちは透析を避けられたのではないか、と強く感じてきました。その思いが、この本を書こうと決めた理由です。糖尿病性腎症は、ある日突然始まるのではなく、毎日の血糖、血圧、食事、運動、睡眠の積み重ねの中で進んでいきます。だからこそ、悪い生活習慣をやめることが、腎臓を守る第一歩です。本書では、医師の関与のもとで進める薬物療法と、日常の中で自分で整えていく生活習慣の改善を分けて、わかりやすく整理しました。なお、薬物療法や検査値の判断は医師の関与のもとで行うことを前提に、医師とよく相談しながら治療を続ける必要があります。そのうえで本書では、日常の中で改善できる生活習慣に重点を置いてお伝えします。
この本の目的
糖尿病がある人やその家族に向けて、糖尿病性腎症を「早く見つける」「悪化させない」「生活で防ぐ」ための実践的な知識を、医師と連携しながら生活習慣を改善するという視点で、専門用語を減らしてわかりやすく伝える。
想定読者
糖尿病がある人
健診で血糖やHbA1cを指摘された人
尿蛋白や尿アルブミンを指摘された人
家族を支えたい人
本の核となるメッセージ
まず分けるべきは、「糖尿病を整えること」と「腎臓を悪化させない生活習慣を身につけること」。
ただし両者に共通する土台は、悪い生活習慣をやめること。
糖尿病の手当は、血糖を荒らさないことが中心。
腎臓を悪化させない生活習慣は、減塩・血圧管理・適切な飲水・食事の整え方・必要時の薬物療法を正しく理解することが中心。
薬物療法や検査値の判断は医師の関与のもとで行うことを明確に伝える。
本書の主眼は、医師の関与をできるだけ強調しながら、「何を足すか」より「何をやめるか」という生活習慣の改善に置く。
この本の基本構造
第1部 まずやめるべき悪い生活習慣
塩分の多い食事
甘い飲み物
食べすぎ
運動不足
肥満の放置
睡眠不足
喫煙
市販薬の乱用
脱水を繰り返す生活
第2部 糖尿病の手当
血糖管理
HbA1cの考え方
食事の整え方
運動習慣
体重管理
糖尿病の薬の基本
糖尿病を放置すると何が起こるか
第3部 腎臓を悪化させない生活習慣
eGFRと尿アルブミンの見方
減塩
血圧管理
飲水の考え方
むくみの見方と毎日の体重管理
たんぱく質の考え方
カリウム・リンの注意点
腎臓を守る薬
利尿薬に頼りすぎない考え方
薬物療法は医師管理下で行うこと
第4部 糖尿病性腎症を防ぐ実践
どこで糖尿病の手当から腎臓を守る生活習慣へ重心が移るか
検査値の見方
日常生活での優先順位
今日からできる習慣
章立て案
第1章 糖尿病性腎症とは何か
腎臓の役割
糖尿病で腎臓が傷むしくみ
早期は症状が乏しいこと
第2章 どんな人がなりやすいか
高血糖が続く
高血圧
肥満
喫煙
家族歴
放置された尿アルブミン
第3章 何を見れば早く気づけるか
HbA1c
血圧
尿アルブミン/クレアチニン比
eGFR
クレアチニン
年1回検査の大切さ
第4章 食事で守る
減塩
食べすぎ防止
たんぱく質の考え方
加工食品を減らす
飲み物の選び方
外食のコツ
第5章 運動で守る
歩行のすすめ
続けやすい運動
体重管理との関係
激しすぎる運動は不要
第6章 睡眠とストレス
睡眠不足と血糖・血圧
ストレス食いの防ぎ方
毎日続く習慣作り
第7章 薬で守る
降圧薬の役割
ARB/ACE阻害薬
SGLT2阻害薬
どんな人に使われるか
副作用と受診の目安
第8章 悪化させるものを避ける
NSAIDs
脱水
極端な高たんぱく
喫煙
自己判断のサプリ
第9章 検査値の読み方
クレアチニン
eGFR
尿アルブミン
カリウム
どこから注意か
第10章 今日からできる予防プラン
1日のモデル
1週間の行動表
通院時の質問メモ
続けるための工夫
書き方のコツ
専門用語はすぐ言い換える
1見開き1テーマで進める
図解を多くする
「やること」を具体的に書く
不安をあおるより、行動につなげる
差別化ポイント
検査値の意味を患者目線で説明する
食事と運動を現実的に書く
薬を怖がらせず、正しく位置づける
腎症を防ぐ順番を明確に示す
次にやること
はじめにを書く
目次を正式版に整える
第1章の冒頭を書く
第10章の実践パートを書く
医学的記述は最新ガイドラインで確認する
Thought for 1m 7s
はい、その方向でかなり良くなります。
「医師の関与を強調する」 と 「本の重点は生活習慣改善に置く」 の2つが両立しているほうが、本として信頼されやすいです。
キャンバスも、その方針で直しました。
反映したのは主にこの5点です。
はじめに
薬物療法や検査値の判断は、医師の関与のもとで行うことを前に出しました。
この本の目的
医師と連携しながら生活習慣を改善する本という立て付けにしました。
本の核となるメッセージ
薬物療法や検査値判断は医師の関与のもとで、という表現に修正しました。
本の主眼
医師の関与を強調しつつ、重点は生活習慣改善にあると明確化しました。
糖尿病の手当と腎臓を守る手当の説明
薬物療法と生活習慣改善を分けて整理するという形に整えました。
かなり大事なのは、この本の立ち位置が
「医師の治療を否定しない」
「でも、日常で変えられる生活習慣にしっかり焦点を当てる」
になったことです。
この方向なら、読者にも医療者にも通りやすいです。
、たとえば本の軸はこうです。
薬物療法や検査値の判断は医師の関与のもとで行う。そのうえで本書では、日常の中で改善できる生活習慣に重点を置いて、糖尿病性腎症を防ぐための実践をわかりやすく伝える。 表示を縮小