
15/04/2025
百日咳の流行が全国のニュースでも取り上げられています。
乳児がなくなるケースも報告されています。
これまではマクロライド系と呼ばれる抗菌薬で治療可能でしたが、この抗菌薬が効きにくい百日咳菌による感染が増えています。
予防のためにはワクチン接種が有効です。
定期接種としては、5種混合ワクチン(百日咳が含まれる)が乳幼児期に合計4回行われます。
また宮崎市では小学校就学前に3種混合ワクチン(百日咳が含まれる)の接種に対して補助が行われています。
ただ、ワクチンの効果が薄れる10歳代や成人での感染が多く、この人たちの感染を予防するためには、やはりワクチン接種が必要です。
成人であっても3種混合ワクチンを接種することはできます。生まれて間もない赤ちゃんはこのワクチンを接種できないので、かわりに妊娠中の女性が接種することで赤ちゃんに免疫を持たせることができます。
現在妊娠中の女性で百日咳予防を考えている方は、3種混合ワクチン接種を検討しましょう。当院は小児科ですが、これまで数名の妊婦の方に接種した経験があります。接種後も特に問題はありませんでした。