
19/08/2025
お盆はようやく恵みの雨だと思ったら連日の大雨で、各地で災害など極端な降り方をしましたね。
ここのところ大阪は晴れが続き、思い出したようにセミの鳴き声が聞こえてきます。
さて、「寒蝉」とは、一体どのセミのことでしょうか?
ヒント:「寒蝉」かんせん(かんぜんとも云う)・かんぜみ。夏から秋に鳴くのセミのこと。夏の終わりを告げる風物詩として親しまれています。「秋告げ虫」
正解は、ヒグラシ。または法師蝉(ツクツクボウシ)。
七十二候では「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」といい、七十二候のうちの立秋の次候(8月12日~16日頃)を表します。俳句では、秋の季語です。
都会ではなかなか聞く機会がないですが、ヒグラシは山林など比較的静かな場所の、日の出前や日没後の涼しい時間帯に「カナカナ…」と澄んだ声で鳴くのが特徴です。実はツクツクボウシよりもだいぶ早い、6~7月頃からヒグラシはずっと鳴いているのですが、「日暮らし」という名前の通り、暑い日中が苦手で、早朝か夕方、十分涼しくなってから鳴きます。
耳にすると涼しげで、そしてなんだか少し寂しい気持ちになります。夕暮れ、そして「夏が終わる予感」が、寂しさや物悲しさを感じさせるのかもしれません。
昔から中国では、セミの抜け殻(脱皮殻)を漢方薬として利用しています。「消風散」という漢方薬の材料になり、湿疹(夏に悪化しやすい傾向や、強いかゆみがある場合)に効果があります。
食用としても使われていて、色の濃いアブラゼミは不味くて、羽根が透明のものが美味しいのだとか…。
耳鳴りでセミの鳴き声が聞こえる場合、それは「自覚的耳鳴り」と呼ばれるもので、周囲に音源がないのに、まるでセミが鳴いているような音が聞こえる状態を指します。
耳鳴りは自律神経の乱れと関係がある場合があります。自律神経のバランスが崩れると、血管が収縮し、内耳への血流が悪くなることで耳鳴りが起こりやすくなると考えられています。
特に、ストレスや疲労、睡眠不足などが続くと、自律神経の働きが乱れ、耳鳴りの原因となることがあります。
強いストレスを受けた後など、自律神経の関与がはっきりしている場合は鍼灸治療で効果が出せると考えています。耳鼻科で効果が無かったものも改善の可能性はあります。
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