24/10/2025
ある母系3代の魂の真実
生まれ変わりかウォークインか
すっかり秋ですね。皆様いかがお過ごしでしょうか。
書籍翻訳に明け暮れていてしばしのご無沙汰でしたが、今日はちょっとドラマティックな最近のヒプノセラピーセッションのお話をします。あなたは生まれ変わりを信じますか?
還暦間近のクライアント、ミシェルさんは独身で高齢のご両親との3人暮らし。認知症が始まった母親シェリーさんのお世話をする日々の中で、シェリーさんに時折「お母さん」と呼ばれることがあるそうです。最近ご先祖の過去帳を見る機会があり、そこで初めてシェリーさんの母親が実は後妻で血縁がなかったこと、生みの母リリーさんはシェリーさんを出産直後に亡くなっていたことを知りました。実家暮らしの閉そく感や、自分の人生を生きていない感などについてのご相談のほか、「ひょっとして私は祖母リリーさんの生まれ変わりなのではないか?」という一抹の疑問の答えを探るべくセッションをしました。
祖母の魂が孫娘にロックオン
魂の系譜を知るために3つの過去世を辿るといういつも通りの展開で、最後に出てきたのが現世の幼少期でした。そこで現世のご両親とのわだかまりを解くインナーチャイルドのワークをしましたが、これが一つのサインでした。通常幼少期のトラウマがある人の場合、その問題を解決することが大前提で、そこをクリアーにした後で本題となる過去世体験が提示されます。しかし過去世探訪の最後に現世が出てきたことから、現世の家族関係の真相究明が今回のメインテーマだという高次の意図がわかりました。
高次の存在にいくつか質問をした後で、「ミシェルさんはもしかしてリリーさんの生まれ変わりですか?」と訊ねた途端に変性意識状態のミシェルさんは大号泣をはじめ、しばらく大泣きが止まりませんでした。どうやら予想は大当たりで、「ごめんなさい、ごめんなさい、こんなことになると思わなかったんです」と平謝りのリリーさんが登場、話し方も全く別人のものでした。
リリーさんは一人娘のシェリーさんを出産した際出血多量で命を落としましたが、母親を亡くした娘が気の毒で心配で、どうしても一緒に過ごしたいと願い、空の上から見守っていました。やがてシェリーさんは成長し、結婚して第1子を授かります。「あの子じゃない、と思ったんです」とリリーさん。実際ミシェルさんの姉は自立した人で、成人してすぐに家を出て自分の道を歩みました。次に授かった第2子ミシェルさんはやさしくて、シェリーさんと長く一緒にいられる子だと思い、その身体に入りました。リリーさんは念願叶ってシェリーさんとずっと一緒に暮らし、現在もお世話をしていますが、結果的にミシェルさんの人生を乗っ取ってしまったという強い罪悪感に苛まれていたのです。
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