
13/09/2025
【訪問看護してみませんか】
2015年4月、流山市初石駅近くに、小さく誕生した弊社ですが、11年目となり、4つの事業所をもち、流山市、柏市、松戸市、我孫子市を訪問エリアとする訪問看護ステーションとなりました。
認定看護師も専門看護師もいないけれど、みんなで学び合い、知恵を出し合い、助け合い、切磋琢磨しあい、いいことも悪いこともわかちあってきました。
近年、訪問看護に関心をよせられる看護師さんが多いことを実感します。SNS等で、病院で勤務しているけど、訪問看護って実際どうですか?みたいな投稿もしばしば目にします。
私は、求人に応募された方とお話をする中で、いろんな声をきいてきました。
病院の看護師さん、本当は患者さんとじっくり向き合いたいのに、業務に忙殺されて、葛藤していること。「看護」ってなんだろう、と見失いそうになっていること。
でも、「訪問看護って、ひとりで訪問して判断しなければならないので、スキルに不安があって、踏み出せない」。
お問い合わせいただく方は、皆さん口をそろえておっしゃいます。
わかります、私も、今働いているみんなも、そうでしたから。
誤解を恐れずにいえば、今でも、不安になることはしばしばあります。病院やケアマネ―ジャーから事前にいただいた情報に、初回訪問する前から「これは大変だなあ、どうしたらいいんだろう」と思うことも多いです。「私にできることあるのだろうか」そんなふうに思うこともあります。
そんなときに思うのは「何ができるかわからないからこそ、とりあえず訪問して、お会いして、よく話をきいてみよう」。
ご本人やご家族が、本当は何に困っているのか、何を助けてほしいと思っているのか。相手の前に立たなければ、わからないことの方が圧倒的に多いからです。
最初は、ご利用者やご家族に歓迎されないこともあります。
でも、緊張や疑いのまなざしが、やがて少しずつほぐれ、「きてもらって安心した」「あなたたちにきてもらわなかったら、とっくに救急車で入院してた」と言っていただき、こちらの都合で訪問時間の変更の相談をしたりすると「うちは何時でもいいから、待っているから、困っている人に先に行ってあげて」と言っていただくようになり、台風の日には「気をつけてきてね」「無理しないでね」と事務所に電話をいただくことも多いです。
最期の旅立ちを見送るときは、私たちも、悲しくて寂しいです。
でも、「おとうさん、病院でずっと、『家がいい、家がいい』って繰り返し言ってたんです。最後にかなえてあげられてよかった」と涙をぬぐうご家族と一緒に、身体をきれいにし、身支度を整えることは、それが深夜帯であろうが、むしろ私たち自身のグリーフケアにもなっています。
訪問看護師は、医療処置をするだけではないです。
病の経過とともにおこることを予測し、対処に困ることのないようにご本人やご家族でもできることの準備や練習をし、できるだけ安心して過ごすことができるよう、相談にのったり、お話をすることの方が圧倒的に多いです。
また、ご家族にもそれぞれの生活があり、事情があります。この先の介護のこと、場合によっては、施設等の方が、ご本人やご家族にとってベターな選択となる可能性もあります。そんな相談も、きれいごと抜きで、お話をします。
訪問看護をしていると、ご利用者ご家族に教わることの方が多くて、仕事をしながら人生の勉強もさせていただけるなんて、なんていい仕事なんだろうと思います。
私たちがご利用者ご家族を支えているつもりが、逆に支えてもらっている、と感じることもあります。
長くなってしまいましたが、弊社では看護師を募集いたします。
あなたの不安な気持ちがわかる看護師はたくさんいます。
一歩踏み出せずにいる方、とりあえずお問い合わせください。
お待ちしております。
https://ago0216.com/recruit