23/07/2025
【大脳皮質基底核変性症】
10万人に1〜2人の割合で発症すると言われる大脳皮質基底核変性症と診断された方を施術しました。
普段、出張施術は行っていないですが学生時代の同級生からの依頼で状態を聞き、この難病に対し自分が対応出来るかわからないですが引き受ける事にしました。
本日で2回目となりますが初回時には
体性求心路(どの指を触ったか)感覚野異常無し
体性遠心路(どの部位を動かすか)右半身の運動野に問題あり。
この診断テストに基づき調整をして行きました。
結果として時折右手に筋拘縮が起きていたのが減少し本日も維持出来ていました。
本日2回目も骨絡で位置を整えてから全身の筋絡を調整して行きました。
次回より脳から運動指令を出す脳幹と橋の調整を中心に進行対象となる嚥下機能と呼吸器調整なども行っていきます。
【大脳皮質基底核変性症の主な原因として】
脳の大脳に存在する皮質と基底核(黒質、淡蒼球など)という部位の神経細胞が変性します。
典型例では左右非対称性に大脳の病変(萎縮)がみられるのが特徴です。
神経細胞が変性する原因は、現時点で明らかになっておらず一般的には遺伝性はなく、中高年に好発します。
【症状としては主に】
基本的には運動機能の異常が現れるようになります。
・筋肉が硬くなり、動作が遅く鈍くなる
・正常な歩行ができなくなる
・姿勢が保てず転倒しやすくなる
・思うように手足が動かない
・動作がぎこちない
典型例では、大脳の病変が非対称に出現し、症状も体の片側に集中して現れます。
また、認知機能の低下も生じやすく、言葉が出にくい、片方の空間を見落とす(半側空間無視)、食事や着替えなどの日常の動作が思うようにできなくなる、性格や行動の異常、気分が落ち込むなどさまざまな症状が引き起こされます。さらに進行すると、物が飲み込みづらくなり、誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。
多くの場合発症から寝たきりの状態になるまでの期間は5~10年程度です。
何処に問題があり現状維持や改善が出来る少しずつ経過をテストしながら詰めて行きたいと思います。